歯列矯正 in Arizona(1)

AG140_L皆さんこんにちは。Junです。本日はTBT(ThrowBack Thursday)という事で、過去に戻り、アメリカで歯列矯正を始めた時の事を書きたいと思います。私は、前回アリゾナに住んでいた2011年に歯列矯正を始めました。終わった今言えるのは、「歯磨きがメッチャ楽!」という事。若くもない歳になって一念発起して矯正した訳ですが、やって本当に良かったです。

アメリカ人と言えば、皆真っ白な美しい歯並び!という印象、ありますよね。真偽の程は定かではないですが、歯並びを矯正していない=それなりの(低)教育しか受けていない、と見なされるという話も良く耳にしました…。対して私は、日本では可愛いと言われる事もあった見事な八重歯でしたが、自分自身はすごく嫌で、ましてやアメリカに暫し住むなら「矯正したい」と思うようになりました。

実は歯列矯正、日本よりかなり安いアメリカ、特にティーンだと(勿論程度や保険にも因るのでしょうが)、友人の息子君は15歳の時にブレイスを着けていましたが、1500ドル程度だったとか。「矯正はさほど高くないから矯正して、その後は自分でしっかりケアしなさい。ケアが悪くて虫歯になったら、高額な治療費をいただきますヨ」というところに、アメリカらしい合理性を感じます…。

当時はESL(English Second Language)という、英語が第二外国語である外国人のための無料英語スクールに通い始めた頃で、クラスには矯正器具を着けている人が居ました。最初は1人かと思いきや、実はもう1人インヴィザライン(透明なマウスピース矯正)をやっていて、彼女達から先ず話を訊く事に。

Aさん(インヴィザライン着用26ヶ月め。)
「オススメしないわ! インヴィザラインは1日のうち23時間着用しないといけないので、30分内で1日2回しか食事が出来ない。更に珈琲、紅茶、コーラ、赤ワインなどはNGで、水しか飲めなくてすごく辛い。」
インヴィザラインは、透明なマウスピースなだけに、言われてまじまじと近くで見ないと矯正しているなんて判らない位自然なのは大きなメリットです。が、色々な制限がある上に、矯正期間が最初の見積(24ヶ月)よりどんどん延びているそうで、いつ終わるのか不安だという話だったので、デメリットも大きいようです。私的には珈琲や赤ワインが飲めないという点でもう却下。

Bさん(少しでも目立たないようにと前歯のフロント部分のみクリアーなブレイス。14ヶ月め)
「やはりクリアな部分は色素沈着しちゃうから、珈琲、茶、カレーなど色素が付きそうなものはNG。見た目がマシだと思ってクリアにしたけど、こんなに制限多いなんて。いっそ金属のにすれば良かった…。」
ふむふむ。見た目よりも質実剛健にした方がある意味楽なのね、と非常にタメになりました。

それを踏まえて、ネットで調べた近場の矯正歯科に行ってみました。先生は当然美しい真っ白な歯並びで、まずはレントゲン検査、そして口腔内をじっくりチェックされ、「あなたの(八重歯になってる)犬歯は抜かずに18ヶ月ブレイスを着けます」と言われました。ブレイスの種類等についてはあまり詳しい説明は無し。メタルのブレイス着用で、7000ドル程度の見積でした。

が、ここで衝撃的な事実が判明。お恥ずかしながら、毎朝晩は歯磨きしていたものの、歯並びが悪いせいもあってかちゃんと磨けていなかったようで、歯周病になっているとの事。これはもう、麻酔をかけてやるディープクリーニングをすぐやらなきゃダメ!と言われて大ショック。更に親不知(下2本)の抜歯と軽い虫歯の治療も矯正前にやらねばならないとの事で、そっちの見積だけで+1500ドル以上…。

歯周病治療はとにかくASAPで!と言われたので、紹介された歯医者に行ってやりましたが、更に抜歯&虫歯治療でオーバー1000ドル、有り得ません。ちょうど2ヶ月後位に日本に帰るのが決まっていたので、「抜歯と虫歯治療は日本でやるからいいです!」と断って、歯医者に勧められるがまま帰りにSonicareを購入。これで磨くと本当に歯がトゥルットゥルになります。余談ですが、それから毎年日本に帰った時歯医者でクリーニングをやっていますが、歯石は付いていないとの事なので高いだけの価値はあります。

ディープクリーニング後はあっという間に歯周病も良くなりました。そのままもっと悪化するまで気づかなかったら、大変な事になっていたかも知れません。そういう意味でも、矯正を決意して良かったです。その後、日本帰国時に歯医者さんに事情を話して、1週間の間に5日通い、2本の親不知の抜歯、3本の軽い虫歯の治療を終えて戻り、再度矯正歯科捜しを続行。

2番めに話を聞いた矯正歯科は6500ドル位で、1番めと同じ「18ヶ月ブレイスを着用」との事。
3番めが8500ドル以上で、「犬歯を2本とも抜いて24ヶ月ブレイスを着用」との事。当然抜歯の分も高くなっていたので却下。大体親不知を2本も抜いたのに、この上犬歯まで抜かれたくないわ~!
4番めの見立ても1・2軒め同様。説明が一番丁寧で、更に一番安かったので、そこに決定。

インヴィザラインは制限が多くて矯正力が弱い(プラスチック故)から、あなたのような(かなり動かさなくてはいけない)歯並びにはオススメしない、クリアのブレイスも食物飲物に制限が付く上に、メタルのブレイスほど矯正力が強くない、見た目はイマイチだけどやはりメタルブレイスが一番矯正力が強いと言われました。クリアでもどうせワイヤーは見える訳だし、キッチリ18ヶ月で終わって欲しかったので、メタルブレイスに決定。

料金は、矯正を決めてから入った目と歯のインスタントな保険で20%はカバーされ、実際の金額は3700ドル程度。当時は円高だったので、自分の日本のクレジットカードで支払う事にしました。インストール代として1000ドルを初日に払い、その後は24ヶ月均等割(無利子)で勝手にローンが組まれます。

万が一、もし途中で引っ越す事になったらどうなるのか?と訊いたら、引越が決まった段階で残金の支払いはしなくて良い、勿論引越先の矯正歯科医も紹介するし、カルテなどもそちらへメール送付してくれるとの事で、安心して臨む事が出来ました。まさか、違う国にカルテを送って貰う事になるとはこの時は想像もしてませんでしたけどね…。

注意点としては、Free Consultationと記載されていない所は別途診察料がかかります。実は3ヶ所めがそうで、230ドル位取られ、本当にここだけは有り得んと思いました。また、出来るなら何ヶ所か廻った方が良いと思います。料金にはかなりの幅があるようなので…。先生も事務的な人、親切に説明してくれる人等々と色々タイプがありますので、価格や先生の人柄など総合的に見て、良いと思うところを選ぶのがオススメです。

長くなったので、インストール編は次回に続きます。 

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2 comments on “歯列矯正 in Arizona(1)”

  1. いつも楽しく読んでます。
    インヴィザライン矯正中です。ワインやコーヒーが飲めない、なんてことはありませんよ〜。マウスピースをしたまま飲むのはダメですが、飲むときはマウスピースを外せばいいだけ、です。コーヒーなら、その後うがいと、軽く歯磨きしてマウスピースを戻せばいいし、ワインだとさすがに食事やおつまみもあるでしょうから、食後しっかり歯を磨けばオッケーです。この辺りは、他の矯正でも同じですよね?逆につまみ食いやオヤツタイムがなくなったので、少し痩せたのは、ついでのメリット、かな。
    私はインヴィザライン、超オススメなので、つい、書き込んじゃいました。

  2. みみさん、コメントありがとうございます。現在インヴィザライン中なんですね。仰有る通り外せば良いのでしょうが、私は珈琲を日に3杯、ワインは1~2本ほぼ毎晩飲んでいて、飲み終わるまでにはそれなりに時間がかかってしまうため、1日23時間着用の縛りがあると無理だと判断しました。でも、あの見た目的に矯正中と判らないところは本当に良いなと思いました。おまけにオヤツタイムがなくなって痩せたなんて、羨ましい限りです。ブレイスは朝晩歯磨き&デンタルフロスで問題なかったですが、歯磨きはともかくフロスかけるのが大変なので、その点についてもインヴィザラインはメリットがあります。そんなブレイスのデメリットについてはまた次回…。

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