決戦は金曜日
アメリカはスポーツ大国。
「国技」と言って間違いないアメフトから、野球、バスケ、ホッケー、ゴルフ、テニス、ホッケー、サッカーなどなど書き切れない。
印象としては、プロ・アマ問わず、一年間中、何かしらのシーズン中であるため、試合の翌朝の話題はスポーツばかりなのが通常と言っても過言ではない。
ついこの前2月頭に「国民的行事」とされるアメフト・プロリーグ「NFL」の「Super Bowl」が開催された、と思ったら、今月3月は全米大学バスケ(NCAA)のトーナメント、「March Madness」が開催される。
全米トップの64校がトーナメントに参加するこの一大行事。
「誰が勝ち進み、誰と誰が決勝で対決する」という対戦成績を予想する、「Fill out a bracket」という行為ですら相当数の大人が熱中する。てか、ミカさんの去年の記事にも書かれていたが、大統領からして参加する。
今年の「March Madness」。
今週火曜すでにシード校以外の試合が始まり、トーナメントが開始。
カンザス州には全米大学スポーツでは超名門「University of Kansas (KU)」「Kansas State University (K-State)」がある。
これまではこれら2校が「全米レベル」として「カンザス学生スポーツ」の話題を独占してきたし、関係者では知らない人はいない「二強」として君臨してきた。この「March Madness」の常連校である。
ただ、去年「台風の目」として突如頭角を現したのが「Wichita State University (WSU)」。
英語で「underdog」という表現がある。試合などで勝ち目のない人を表現する言葉だが、去年の「WSU」はまさにそれ。
過去にあまり日の目を見たことのないバスケチームであったのに、突然「March Madness」でシード校を次々と倒し、準決勝(「Final Four」と言う)に進出。周囲を驚かせた。
今年、実はカンザスの大学はどこも調子がよく、我が「Friends University」のチームも違うリーグの全米トーナメントでトップ16になったりしていた。
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さて、今週のカンザス州は大盛り上がり必至。
地元ウィチタは試合が始まる前からすでに大変な大盛り上がり。
家でホームパーティのように皆でBBQをしながら試合時間までワイワイ騒ぎながら観戦する人がいれば、スポーツバー(または臨時にテレビを設置したレストランなど)に繰り出し皆でお酒を飲みながらワイワイ観戦する人もいる。
こちらの人達、(映画館でも同様だが)リアクションの大きさは半端ない。このような試合中は「うぉッ」とか「きゃー」みたいな怒号と罵声と叫び声と応援とが飛び交う。ま、日本でも甲子園出場校の地元の応援とか、もう気持ちが入りまくって、盛り上がっている様子がテレビ中継に映ったりするが、その状態。
ちなみに今年のチーム成績はカンザスのどの大学チームも良く、順当にシード得てここに来ているのだが、凄かったのが「WSU」。34戦34勝で、NCAA史上初「負け無し」のシーズン。
携帯に「タツヤ、金曜どの店で試合見てる?」など、お誘いのメッセージを受信したり、電話がかかってきて「今、どこ?このお店にいるから皆で一緒に試合見ようぜ」みたいなこともあり、ウィチタ(またはK-StateのあるManhattanや、KUのあるLawrence)内どこでも大変な盛り上がりになることは間違いない。
さて、本日金曜。いよいよ、シード校であるカンザスの三大学の試合が始まる。
まず「KU対Eastern Kentucky」。
その後、「WSU対Cal Poly」から「K-State対Kentucky」。
…てか、まさか、こんなにアメフトとバスケが楽しみになってしまうとは…
Play angry!!!
(WSUバスケチームのスローガン)