次にOBJECTIVE。希望職種...かな。
まずは、自分の希望職種について、しっかりと定義してください。具体的で
ある必要があります。「管理職を探しています(I am seeking a
Management position)」などの書き方は避けるべきだと思います。「何
の?」「どのくらいの組織の?」と言う疑問が湧くのは、容易に想像出来ま
すよね。
自分のキャリアアップの方向性が(多分...)自分自身の中で定義され
ていると思いますから、それを素直に文字にします。企業の採用者がそれ
を読んだときに、彼らが必要としているポジションをあなたが探していると
言うことがわからなければなりません。
名前と連絡先情報の下に、あなたの希望職種について明確に書き始めま
す。採用者が、あなたの希望職種欄を見て、あなたこそが彼らが必要とし
ている人材だと判断すると、引き続きレジュメの下の方へ目を移していき
ます。
採用者は、たくさんのレジュメの中から、すばやく良いもの見つけ出す能
力(?)を持っています。それは、パターン認識するかのごとく、自らの期
待値に合致する希望職種を正確に見つけ出すんです。また、彼らは、自
分が何をやりたいかをしっかり理解していない人を見抜く能力も持ってい
ます。決して採用者を甘く見てはいけません(笑)。
自分が何をやりたいのかが分かっていないような人は、会社に貢献して
くれる人とはみなされないんですね。ですから、繰り返しになりますが、自
分の中でキャリアアップの方向性がしっかりと定義されていないと、レジュ
メにそれが現れてきませんし、たとえ面接の機会をゲットしたとしても、突っ
込んだ質問をされると、しどろもどのになってしまい、「破談」と言うことにな
りかねません。
採用者は、彼らのニーズに合った候補者を探しているのであって、自分の
目標を達成するために求職している人を探しているのではないのです。こ
こんところ、重要です。心しておいてください。
あなたのゴールは、あなた独自のスキルセットや経験をその会社に提供
することです。でも、キーポイントは、あなたのスキルセットや経験が、彼ら
のニーズに合致していることを証明することなのです。すでにあるニーズに
あなたが合致しなければならないのです。
あなたのレジュメは最初の数秒で彼らの心をわしづかみにしなければなり
ません。ですから、あなたの希望職種は、強烈である必要があるのです。
あなたが狙っている職種を明確に書いてください。そして、あなたが彼らの
ニーズに合致していることを証明出来るキーフレーズを入れてください。
あまりにも大雑把過ぎて、どう書いてよいか分かりませんか?後ほどもう
少し詳しくお話することにしますね。
では次回まで。
カテゴリー: アメリカ流履歴書講座
アメリカ流履歴書-希望職種を書く
アメリカ流履歴書-印象を与えるレジュメの構成要素
理想的なレジュメに必要となる最も重要なことは、あなたの才能、特質、
成果などについて、強力で、説得力のある言葉を使うことです。どんな言
葉が使えるのかは、あとでゆっくりとお話しますので、ご心配なく。
往々にして、日本人は自分を推すことをしたがりません。でも、ためらう必
要はありません。あなたは、企業にとって、重要な人材となるのですから、
あなた自身を強力に売り込んでください。
また、学歴や経験、あるいは職務歴などは、自分自身を証明するポイント
になります。あなたこそがそのポジションに適任であることを、採用者に証
明することが大切です。
今までに使われていたレジュメのフォーマット、つまり、あなたの経験を時
系列的に書いたようなレジュメは、今では、ほとんど魅力がなくなってきて
いるのです。
そのようなフォーマットを使ってもかまわないと思いますが、毎日、毎日、そ
のようなレジュメに目を通している採用者たちは、そんな当たり前のレジュ
メをどう見ているでしょう。それを想像すれば、答えは自然に出てきます。
それほど、興味を惹くレジュメ、感心するレジュメが必要になっているのです。
とにかく、単なる情報ではなく、いろいろと盛り込んでください。採用者に
強制的にアクションを起こさせるようなレジュメを書くのです。レジュメが採
用契約書になると考えてください。採用者があなたのレジュメを見た瞬間
に、立ち上がって「よし、決めた!」と言わせるほど強く印象付けることが
大切です。
多少大げさに書いてください。でも、大げさすぎても良くありませんので、
その辺りは、バランスよく書いてくださいね。
また、勿体つけて書くのも良いかもしれません。「んー、ここんところ、もっと
知りたいんだけど。」と採用者に思わせるのも手でしょう。でも、あまりに勿
体つけると、逆に、「何やってるかよくわからん。」のように思われることもあ
ります。これも、バランスでしょう。
これらをうまく使うことが出来れば、面接に持ち込むことは容易になります。
頑張りましょう。
アメリカ流履歴書-採用者に感動を与える
まず最初に質問ですが、誰にこのレジュメを書くのでしょう?
当然、あなたの意中とする企業ですよね。
その企業があなたを採用するかしないかを決めると言うことは、あなたが
そのポジションにふさわしい人間であることを保証する全権限を、その会
社が持っていると言うことです。あなたが企業のために良い仕事をしてくれ
るかどうかが、会社にとっては重要です。だから、レジュメが必要になるん
ですよね?
逆に、あなたにとっては、自分がそのポジションにふさわしい候補者なの
かどうかが気になりますね。その企業が何を考えているか気になります。
ね?自分がその職務にふさわしい候補者になるために、どんな資質、性
格、スキルを持った人を企業が必要としているのかを知りたいです。
そのポジションに合いそうな候補者になりたいわけではなくて、そのポジ
ションに「ベスト」な候補者になりたいのです。ですよね?
ではぼちぼち書き始めましょうか。
まずはペンと紙を用意してください。...と言うのは昔の話。パソコンの
メモ帳でも使いましょうか。
で、あなたの狙っている企業が探している理想的な採用候補者が誰な
のかを明確に書いてみてください。普通は、企業の求人広告に
Job Description(「職務内容説明」かな?)として、いろいろと上げられ
ていますから、それをヒントにすれば、何か書けますね。
で、項目ごとに、自分のスキルや経験、あなたが持っているユニークな特
質、才能、仕事に対する姿勢にいたるまで、どんどん書き込んでいきます。
重要なのは、あなたが探している職務に関して、あなた自身が最高の人
材であることを物語るように、一語一語吟味しながら書いていきます。
えーっと、言うまでもありませんが、もちろん、英語を使ってくださいね。
やりにくい場合は、最初は日本語で書いていって、後で、英語に直しても
良いかもしれません。
後で、いくつかサンプルをご紹介しようと思っていますので、今のところは、
それほど心配しなくても大丈夫。
もし、あなたにとって、その求人市場が初めての場合には(多分そう言うこ
とはないと思いますが)、創作力を活かして、自分の生い立ちとか、あなた
のユニークな経験や資質を説明することも良いと思います。もちろん、その
企業が必要としているポジションに絡めてくださいね。
箇条書きで大丈夫です。とにかくどんどん書いていくことが大切。頭に浮か
んだことを即座に文字にするようにすれば、考えあぐねて、結局何も書けな
かった、なんてことにはなりませんから。で、後で、この箇条書きの項目を
文にしていきます。この「メモ書き」は後々、いろいろなところで役に立ちま
すから、捨てないように。
この続きは、また次回。
アメリカ流履歴書-レジュメ上のキーポイント
普通、採用者は、何百ものレジュメを見なければなりません。
これ、すごく面倒臭いことなんですね。早く採用したい。でも、レジュメを見
るのに時間がかかる。しょうーもないレジュメもたくさんある。でも、見ない
と、良い候補者を見落とす可能性がある。だから、一応、すべてに目を通
さなきゃならない。
ジレンマとの戦いです。
採用者は、人事から送られてくるたくさんのレジュメのすべてに目を通し
ているんですね。少なくとも私の会社ではそうです。人事で蹴られる場
合もありますけど。
少しずれますが、じゃぁ、人事はどうやってレジュメを選り分けているか。
うちの場合だと「携帯電話設計」と言う言葉がレジュメの中にあれば、
必ずピックアップされます。ここで、選ばれることは、それほど難しいこ
とではありません。
で、レジュメにザーっと目を通している採用者は、その中に、何かしら
光るもの、目立つものがあると「あれ?なんじゃこりゃ?」ってな感じで、
もう少し真面目に見ようとするんです。
あなたのレジュメは、最初の数秒で採用者を印象付けなければ、その後
で、彼の目に留まることは絶対にありません。世の中は厳しい...。
私もやりますが、時間がない時は、今勤めている会社で担当している
職務が、うちのポジションに当てはまるかどうかを見ます。で、当てはま
らない場合は、その後は見ずに次に移る。
あるいは、これは後でお話することなのですが、レジュメの冒頭には、必ず
“objective”なるものを書くんですね。自分が就きたい職務の定義みたい
なもの。
で、私の場合、ここは必ず見るんです。しっかりと目標を持っているかとか、
目標がきっちり具体化されているかとか。だらだら書いてあるのも問題が
あるんですけどね。
多分、ほとんどの採用者は、レジュメの最初の方に光るものがあることを
期待しているんです。後ろの方、特に、2ページ目、3ページ目は、よほど
のことがない限り見ないですね。私だけかもしれませんが...。
アメリカ流履歴書-レジュメの目的
言うまでもありませんが、レジュメは、あなたについてのすべてのことを伝
える重要なツールなんですね。正しく作れば、インタビューで勝利をゲット
出来るのです。
レジュメというのは、あなたの職務歴を、働きたい企業に伝えるために書
くのではありません。あなたが、新しいポジションを勝ち取るために必要
な、クレデンシャル(信用)を持っていることを、声高に、明確に伝えるた
めに書くものなのです。
あなたのレジュメは、採用者の目を強烈に惹かなければならなりません。
読み手はレジュメを手にとって、上から下までザーっと読みますので、そ
の間に、読み手の興味を刺激する必要があります。十分な刺激があれ
ば、あなたはインタビューの機会を勝ち取ることになります。
では、レジュメには何が必要でしょうか?以下が一般的なものです。
・ あなたのコンタクト情報-名前、住所、電話番号、メールアドレス、ウェブサイトアドレス(あれば)
・ 目標とする仕事の定義
・ 職務歴
・ 学歴
・ リファレンス: 参考資料ではありません(笑)。あなたの職務歴を証明
出来る人の連絡先を書きます。ですが、普通は、
”Available upon Request(依頼があれば提出可能)”
と書きます。
レジュメは、きれいな紙の上に書きます。間違っても、黄ばんだ紙とか、わ
ら半紙(今あるのかなぁ)とかにプリントしないでください。