求職活動時に必要になる自分の能力の分析


寒風吹きすさぶ雇用状況ですが、一つ前の記事にも書きましたが、求職活動の道を切り開いていくには、ネットワークを広げていくことが大切です。


ネットワークを広げながら、働き口を見つけるためにもう一つやらなきゃならないことがあると思うんですね。ま、これは、人間として常に考えていなければならないことなんですけど。


それは、「自分の能力の優れたところはどこなのか」を理解するってことです。


なぜ、これが大切かと言うと、人に自分をアピールするためには、自分の優れたところが何なのかを自分自身でわかっていなければならないと思うんですね。


「書道1段」とか「大型2種免許」とか、そんなのではなくて、もっと、人間の中身に近い部分の能力のこことです。


たとえば、ある企業に面接に行って、こんなことを聞かれたら、どう言うふうに答えますか?


今までどんなチャレンジがありましたか?


これを聞かれて、すらすらと答えられる人はほんの一握りしかいないと思います。毎日をただ漫然と過ごしていると、このようなことはほとんど考えないはずです。人に言われるがままに行動している人には答えられないかもしれませんね。


じゃぁ、「Masaさんは答えられるのか」と問われると...相当苦しむことは確かです(苦笑)。それくらい難しい質問だと思います。


では、答えられたとして...、


そのような状況で、成功を勝ち取るために、自分のどのような能力が必要になりましたか?


これに答えられます?まずは、自分は人よりすぐれた能力としてどんなものを持っているかを知っていなきゃならないですよね?「ワープロ100ワード/分」とか「英検準1級」とかそんなんじゃありません。もっと深遠な部分です。


では、もう一丁...


そのチャレンジの中でのあなたの成功は何ですか?どんなことですか?どう言う意味を持っていますか?


難しぃ...。企業での面接ですから、当然、自分の日常の仕事から答えを出すべきです。言い換えれば、「その成功のビジネス的なメリットは何か。それをどう理解しているか。」となるかもしれませんね。


では、最後。


その成功への過程で何を学びましたか?


自分の能力を高めることができたと思った瞬間はどんなときですか?


超難しい...。


これらの質問に常に答えられるようにしておくことが大切だと思います。答えは1だけではないはずです。いくつもあると思います。10年働いていれば、10個とかあっても良いですよね。


この質問の答えは、人に自分をアピールする際に、大きな武器になるはずです。自分を厚みのある人間として見せることができるはずです。


自分のダメな部分ではなくて、優れた部分をたくさん探しましょう。


優れた能力がたくさんあるはずです。

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アメリカ流履歴書 – レジュメのフォーマット その1

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「アメリカ企業で10倍うまく立ち回る方法」ブログファンの皆様(そんなんいないか...)、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。



さてさて、では、ここから実際にレジュメをどうやって書けば良いのかをご説明しましょう。ここでお話しすることは、あくまでも一つの例ですから、基本を押さえていれば、この例にとらわれず、自分でオリジナルを作っても全然構わないと思います。どんどんオリジナルを作ってくださいね。



レジュメには以下のような3つの基本フォーマットがあります。

・ 日付、年代順

・ 職務順

・ 日付年代順と職務順を混合したもの

これから3回にわたって、それぞれのフォーマットについてご説明します。






日付年代順のレジュメは、3つのフォーマットの中ではより構造的になっています。


⇒ 職務歴セクションがキーポイント
⇒ 仕事内容は詳しくリストアップ
⇒ レジュメの最初の部分には、スキルや成果などは書かない
⇒ 一般的に同じ仕事を続けている場合に使用
⇒ 保守的なタイプのポジションに適している
⇒ 常に希望職種セクションと要約セクションがある
⇒ 法律専門職だとか、研究職、技術職などで特に使わる


このタイプのレジュメは以下のような場合に使用することが理想的です。


・ より保守的な職業のポジションに応募する場合
・ 特に、古くてより伝統的なタイプのポジションに応募する場合
・ 職務内容についてや、採用企業名などを詳しく書きたい場合


このタイプのレジュメは以下のような場合にはあまり使用しません。


・ 自分の持つ特質や経験を全面に押し出したい場合
・ キャリアを変更したい場合


ってな感じになります。



さて、ここで新しい試み。簡単な例をお見せしますね。内容は適当ですが、こんな感じのことを書けばOKです。どこからパクってきたかは聞かないでください(そっとしといて...)。



以下をクリックすると、pdfファイルが開くはずです。



日付年代順のレジュメの一例



次回は職務順のレジュメについてお話します。交互期待!...って次はいつになるんでしょう...(汗)。

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アメリカ流履歴書 – スキルと成果(skill & achievement)

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さて、今回は、あなたがいかに採用者にとってなくてはならない存在なのかをより具体的に示す方法についてお話しましょうか。



前回ご説明したように、レジュメのサマリーの中で、自分自身をかなり「自慢」しましたよね。 この「スキルと成果」のセクションの中では、さらに「自慢」する必要があります。でも、単に自慢すれば良いと言うわけではなくて、そこには「こつ」のようなものがあります。



このセクションでは、あなたが、目指すポジションに適任であることを証明します。 何と言うか...長期間に渡って採用活動を続けてきた採用者に対して、それ以上求人活動をする必要がないことを教えてあげると言うか...つまり、あなたを採用することによって、そのポジションに対してもう求人をする必要はないと言うことを示すと言うか...、ま、そんな気持ちで書けば良いと思います。



どのように書くのがベストでしょうねぇ...。簡単に言ってしまえば、「サマリー」に書いたことをより具体的に示して、あなたがそのポジションに相応しい人間であることをさらにアピールすれば良いんですね。 気をつけなければならないのは、あまりくどくならないように慎重に言葉を選ぶと言うことです。 これをうまくやれば、採用者は間違いなくあなたに興味を惹かれるはずです。



このセクションの最大のキーポイント、それは、あなたは「情報を提供しない」と言うことです。ちょっと矛盾してますよね。自分のことについて具体的に説明すると言うことは、相手に対して情報を提供していることになるじゃないかと...。



何が言いたいかと言うと、すでに採用者がサマリーを読むことによって、「ん?こいつはただものではないな。」と考えているわけですよね。だらか、あなたとしては、このセクションで、そんな彼らの理解を深めるために、ちょっと助けてあげれば良いだけなんです。サマリーに書かれていることを、少し具体的にすれば良いだけなんです。



わかっていただけます?



何と言うか...精神論的なものがあるような気がしますね。人間と人間の間で行われることですから、お互いの感情が重要になりますよね。



スキルと成果の目的、なぜこのセクションが必要なのかを十分に理解して書くことが大切です。



以下についてより具体的に書いてください。



•自分のスキルセットの結果として得られた具体的な成果を示す

•自分の行動がもたらしたベストな結果を、より具体的に、いろいろな例を挙げて定量的にあらわす

•仕事と関連するような自分のユニークな才能を示す

•あなたを突出させるような成果の全てを示す



簡潔、明確...ん~、クリアな言葉を使って書くことが最も重要です。詳細に渡って書くのですが、つまり...その...物語的に書くと言えば良いかな。



キーポイントは、全てを語らず、ヒントを与えるような書き方をすると言うことでしょうか。採用者が、「あれ、ちょっと分かりにくいなぁ。もっと具体的に知る必要があるなぁ。」と思うように書くことなんですね。つまり、あなたをより具体的に知るために、インタビューをする必要がある状況に持ち込むってことです。



今回の内容、分かっていただけました?自分では分かっているつもりなのですが、実際に説明し始めると、どう言う言葉を使うのが適切なのか、なかなか難しいです。こんな私は良い履歴書を書けるのでしょうか...(汗)。

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アメリカ流履歴書-サマリーを書く

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先回(アメリカ流履歴書-カバーレターの話)は、今まで書いてきたことにリセットをかけると言いましたが、やはり、以前書いたことがもったいないので(苦笑)、続けて書くことにしますね。Sorry for your confusion.



さて...



ここで言う「サマリー(概要)」はレジュメの「まとめ」ではなく、「あなたについての概要」と言う意味です。



レジュメのサマリーには、「ちょっとやり過ぎじゃないの?」と言うほどの強烈な言葉を使う必要があります。応募職種に関して、なぜ、あなたがその会社に適した存在なのかについてうまく表現します。



サマリーには、自分の優れた才能、特質、そして、これまでに上げた成果について書かれていますから、あなたとしては、それを採用者にじっくりと読んでもらいたいはずです。



採用者はサマリーを読んで、あなたがそのポジションに最適な人間であることを受け入れる必要があるのです。ですから、サマリーの中で、あなたは光り輝いて見えなければならないですし、あなたの内に秘めた可能性が的確に表現できていなければなりません。うまくやれば、採用者はサマリーを読んだ後に、半ば強制的に「続きを読みたい!」と言う気持ちになるのです。



サマリーを書く際には、自分の特質をうまく表現出来るような「カラフル」な言葉を選んで使います。「歯が浮く」ような言葉で自分を表現するんです(笑)。例えば、あなたが営業のセンスを持っているのであれば、「記録的な速さで成約率50%を達成」のような言葉を使えばよいでしょうか。もちろん英語ですよ(笑)。



また、あなたが私のような技術者であれば、


An innovative, self-motivated, results-oriented, professional experienced in product design and project management of high technology electronics.


なんて書けるかもしれません。うそは書いてはいけませんが、このくらい「歯の浮く」ような形容詞を使って書くべきだと思います。これでもまだ生易しいかもね。



ここでは、あなたが、いかに凄い人間で、際立った存在であるかについての情報を書くようにします。可能な限り、叙述的な言葉を使うようにして、うまく書いてください。雇用主が、サマリーを読むことによって、あなたのみが、そのポジションに相応しい存在であると理解すればよいのです。言うほど簡単じゃないかもしれませんけどね。でも、とにかく書いてください。



「サマリーは、将来の雇用主のニーズに合うように調整すること」...、これ大事です。



まず、レジュメを書く前に、自分の狙っているポジションに関して、自分自身が最高の候補者であることを端的に表すような言葉、あるいは文言を考えなければなりません。そのために、将来の雇用主が探している理想的な候補者がどんな人物なのかを想像して、その人物が持っている特質とかスキルなどをメモします。



それが出来たら、雇用主の特定のニーズにばっちりマッチするように、今挙げた言葉や文言を調節して、サマリー部分に書いていきます。いや~、難しいですね。日本語でも難しいと思いますが、それを英語で書くんですからねぇ~。



これくらい脅しておけば、真面目に書いてくれますよね(爆笑)。



肯定的な言い回しで、狙っているポジションについて自分のユニークな才能を証明するように書いていきます。叙述的な言葉で書く練習が必要かもしれませんね。叙述的...か...。



もし、自分がすばらしいリーダーであることを書きたいのなら、


Proven leader with initiative, motivational skills and experience that cause others to act


と書くのはどうでしょう。initiative、motivational、talented、smartなどは良く使う言葉ですので、惜しげもなく使いましょう(笑)。また、goodとかcompetentなども良い言葉ですね。あなたがいかにすばらしい特質を持っていて、そのポジションで能力を発揮できるかを説明するのです。



以下に、サマリーを書くための基本的なアイデアについて挙げてみましょうか。全てを網羅する必要はありません。あなたのスキルセットにベストマッチするものを選んで使ってください。また、自分なりにアレンジするのも良いでしょうね。大切なので、もう一度言っておきますね。このサマリーと言うのは、あなたのレジュメがレジュメとして最大限の効果を発揮するかどうかを決めると言っても良いほどのものですから、十分に吟味して書きましょうね。


・簡潔な言葉で専門性を示すことから始める

・簡潔な言葉で幅広い知識と専門分野での経験を証明する

・以下をさらに説明する

-自分のスキルセットの範囲
-スキルや経験の多様性
-特筆すべき成果

・その他
-特筆すべき資質
-特筆すべきキャリア目標


さて、次は...何にしようか...。順番でいくと、自分が持っているスキルとか、これまでの成果とか書くんですよね。次回までにネタを考えます。

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アメリカ流履歴書-カバーレターの話

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このカテゴリー、随分前に作ったのですが、最近ネタ切れ状態で、と言うよりも、私自身の勉強不足で思うような記事がアップできていませんでした。



が、このカテゴリーの記事を待っていてくださる方も結構いらっしゃるようなので、ふんどしを締めなおして(失礼...)いろいろな情報をお届けしようと思います。



今まで、順を追ってレジュメの書き方をご説明してきましたが、一旦ここでリセットします。随分、自分勝手ですね(汗)。いつかはつじつまを合わせますのでお許しを。



では...



今回は、レジュメにつき物のカバーレター(Cover Letter)についてお話しようと思います。



日本ではどうでしょう...カバーレターと言うものはあるのでしょうか?履歴書の表紙になるものです。挨拶状とも言えるかな?



このカバーレター、あなたが求職活動をする際に、レジュメと同じくらい非常に大切なもので、その中で、あなた自身を紹介するだけではなく、あなたのレジュメの内容についても紹介することになります。



分かります?



あなたのレジュメが求職活動の中で非常に重要な役割を担う一方、レジュメにカバーレターを含めると言うことは、レジュメと同様、非常に重要なことなんですね。



では、どう言うことを書けば良いか。ちょっといくつかポイントを挙げてみます。



・当たり前のことですが、望んでいるポジションの職務内容を、カバーレターの内容と合致させます。つまり、あなたがいかにそのポジションに向いていて、あなたを雇うことがその企業として最良の判断であることを、歯が浮くほどうまい言葉を使って書きます。

・将来の雇用主に、あなた自身を良く知ってもらうことを目的として、必要に応じてポイント、ポイントを強調します。

・そのポジションに適していると考えられる、あなたが持っている経験について書きます。

・とにかく、あなたが将来の雇用主に言いたいこと全てをうまくまとめて書くことが大切です。

・そして...このカバーレターを見た採用責任者が、レジュメに自然に導かれていくことが最大の目的になります。



カバーレターをまとめる際には、あなたは、自分自身がその仕事に最も適した人材であることを売り込むことが重要になります。そのために、経験や、才能、そして能力など、新しい雇用主に知ってもらいたいことを書いていきます。他の候補者の中で抜きん出た存在になるためにも、出来る限り具体的に、しかも簡潔に書いてくださいね。



カバーレターは簡潔である必要があるのです。何ページにも渡るようなものであってはいけません。カバーレター=表紙ですから、だらだらと書かれていると読みたくもないですからね。それに、カバーレターが長いと、それだけで読むのに疲れてしまって、本題のレジュメを見る前にゴミ箱行きになる可能性だってあります。簡潔で、しかも、あなたが応募しているポジションに関連したポイントを含んでいる必要があります。レジュメの中の重要ポイントですよ、いいですか。雇用主がその職務に関して、あなたがどの程度の経験を持っていて、どの程度の専門知識を持っているのか明確に分かるようにうまくまとめてください。



あなたは、カバーレターの中で、そのポジションに関しての専門家となっている必要があります。雇用主が知っていなければならない、あなたに関連したすべての情報がうまく表現されていなければなりません。簡潔にですよ、簡潔に。



これらのことをうまく文字にすることができれば、採用責任者は、必ずページをめくって、本題のレジュメに目を移していくはずです。



レジュメは大切です。でも、カバーレターもそれと同じくらい大切なのです。



ですから、レジュメと同じくらい真剣にカバーレターを書いてください。



グーグルで”cover letter”を検索すれば、たくさんのサイトが出てきますので、適当に選んで中を見れば、サンプルを見ることが出来るはずです。いろいろなサンプルを参考にして、ベストのカバーレターを作ってくださいね。で、レジュメといっしょにして、意中の企業に送付するとか、知り合いを通じてヒューマンリソース(人事)に出しましょう。



そして、先方からの面接の連絡を待ちましょう。

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