Foreign English-外国英語-

Foreign English-外国英語-は、和製英語です。というか、Kazuminglishですね(笑)

ここで言う外国英語とは、英語以外の国の言葉を母国語として育ち、英語を『勉強』として身につけた人が話す英語のことです。

アメリカに住んでいて出会う”外国人”は、ほぼ全ての人が、このForeign Englishを話します。かく言う私も日本で日本語を母国語として生まれ育ち、本格的に英語を勉強し始めたのは17歳の頃。それから8年間ずっと生活から英語を絶やさないように努力してきましたが、まだまだ外国英語。

 

語学学校に行くと、学生の話す英語のタイプは2種類に大分されます。

【文法型】 と 【勢い型】

 

 

【勉強したての頃の私は文法型】

性格の問題が大きいですが日本人には特に多い気がします。相手にしっかりと正確に伝えようとして、頭の中で文章を作り上げてから口に出す形です。きっと日本は相手を思いやる文化だからですね(なんて、良いように解釈)。

ただこの方法は、発言するまでに文章を構成する分少し時間がかかります。

私が留学中に受けたIntegratedという授業は、講師が『環境』や『政治』など毎回テーマを出し、それについて自分たちの国ではどういった取り組みをしているか、または自分はどう思うかなど、学生がとにかく自由に話します。

 

土地柄、南米から来た学生やイタリア人(勢い型)が多いクラスでしたが、話の流れはいつも彼らが握っていました。私は話したいことがあっても、発言するまでに起こるタイムラグのせいで会話のボールがキャッチできず、まったく発言できないというとてももどかしい日々を送りました。

 

文法型だった私は耐えられなくなり、勢い型に転身しました。

 

 

 

【明るい日々、勢い型】

勢い型に転身するのは、そう簡単なことではありませんでした。

日本語ではおしゃべりが大好きな私も、英語になると恥ずかしがりやの状態。

間違ったことを言ってしまったら・・・、みんなにうまく伝わらなかったら・・・、途中で言葉に詰まってしまったら・・・、不安はたくさんありました。

しかももともと勢い型体質の学生たちは、クラス分けテストの結果によって同じクラスになっているはずなのに、なぜか英語が上手なんですよね。その勢いに毎日完敗でした。

でも、晴れて勢い型になりましたから、何でもいいからとにかく話す!ということを1週間続けました。

・とにかく頭に浮かんだ単語を口に出す。

・順番なんてハチャメチャでいいから、とにかく会話のボールを奪い取る。

・時には人の声をさえぎってもいいから、自分の意見を人の耳に入れる。

人生で初めてジコチューになりました。笑

 

そうして慣れてきた頃、気づいたんです。

勢い型の人たちは、決して私よりも英語が上手なわけではなかったのです。

とにかくおしゃべりが大好きだっただけ。

英語のレベルは同じ、なのに見た目には『上手』と『下手』に分かれてしまう、それは会話力の違いだったんですね。

もちろん、文法や語彙力をキープアップしていかなくてはこの上のステップには上がれません。

 

 

そこからは、自分でも驚くほど英会話力が伸びた気がします。

 

 

その後、日常的に英語を使う仕事(日系企業)に就き、さらに新しい外国英語タイプに出会いました。それは、知識という武器を備えた【技術型】。

 

 

 

【文法も勢いもない新しい世界、技術型】

これは一般的に、技術英語と呼ばれているものですね。

アメリカ企業をパートナー会社に持っている企業だったので、アメリカ側と頻繁に電話会議が行われていました。

そこで聞く技術者さんたちの英語は、語学留学したらビギナークラスというレベル。

技術系なのでアメリカ側も理系のメンバーで固まっています。基本的に理系の人は外国英語を理解することが苦手です。

でも不思議なくらい、しっかりと伝わるんですね。それは発音じゃない、勢いでもない、文法の正確さでもない、技術英語なんです。目からウロコでした。

 

ここで、技術型の弱点も書いておきましょう。

彼らはジョークが言えません(笑)

性格からか、アメリカの生活に慣れることができず帰国していく駐在仲間もいます。

もう少しだけ会話力を上げたら、仕事も生活も何倍も楽に、楽しくなるのにもったいない・・・と思うこともあります。

彼らはもしかすると、これから勢い型に出会っていくのかもしれませんね。

 

 

今あなたが使っている外国英語は、どのタイプでしょうか?

日本語を母国語として生まれ育った私には、この先10年、20年、どれだけ長くアメリカに住んでもネイティブスピーカーになることはできません。

しかし、この先また新しいタイプに出会い、さらにレベルアップしていくことはあるかもしれません。一生勉強です。

 

これを読んでいる方の中には、もっともっとたくさんのタイプを見つけている方もいるかもしれません。

ぜひ、あなたの外国英語を教えてください。 

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2 comments on “Foreign English-外国英語-”

  1. 私は、かなり勢い型で英語を学びました。語学学校に通っているときも、あまりにも私の発言が多いので、先生に「Ayaちょっとまって、他の子にも話をさせてあげて」といわれるほど。
    授業以外でも、日本人の友達よりも、他国の友達の方が多く、いつも英語を話すようにしていました。英語がうまくなくたって、学校ではお互い様、知らない単語があったら聞けば良い。そんな感じでした。そして、気がつくと、英語力がグンと伸び、人が言っていることも理解できるし、発言したいことも自然と出てくるようになりました。逆に、文法は今でも弱いです…。

  2. 英会話がうまくなるための一つの方法が、「とにかく話す」ですよね。アヤさんのように人を押しのけてまで、話そうとする姿勢が大切だと思います。日本人は往々にして、人前で英語を話すことをしません。恥ずかしいからですよね。でも、それが英会話の上達を妨げているんですね。

    まずは、恥ずかしいと言う気持ちを麻痺させるってことでしょう。

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