I’m sorryの重み

アメリカで会社生活を始めてすでに10年以上経っていますが、アメリカ人たちと仕事を共にしていて、一つ、

「日本人で良かった」

と思うことがあります。

それは、ちょっと悪いことしたなと思った時に、自然に、

I’m sorry.

と言えること。

 

アメリカで働いたことのある人なら、ご存知だと思いますが、日本人以外(あえてこう言いますね)で、I’m sorry.を言わない人がいかに多いことか。

もちろん、悪くないのに謝る必要はありません。でも、少しでも自分に非があって、それを自分自身で認めたなら、素直に、

Sorry!

と言うべきだと思うんですね。でも、言わない人が多い。

 

日本人って、結構軽い気持ちで、

「あ、すみません!」

とか、

「あ、わりいわりい!」

とか、言うことができますよね。それをさらに英語にすると、その重みがさらに軽くなるような。簡単に言えてしまう。なので、

「あ、ごめん!」

と軽い気持ちで、

Oh, sorry!

と言えてしまいます。

これ、結構得します。私の場合は、

Excuse me…

よりも、

Sorry

を多用しますね。

 

すべての人がそうとは言えないのですが、アメリカ人(日本人以外)は、自分の非を認めたがらない人が多いように思います。

普通なら謝るべきところを、あれがああだから、こうなってしまった。こうするはずじゃなかったんだが、不幸かな、こういう結果になってしまったから仕方がない。

とにかく謝るのではなくて、言い訳するのが先。

「お前なぁ、そこで一言謝れば、こんなに話がもめることもないだろう」

と言いたくなるような場面がとにかく多い。

 

韓国人と飲みに行った時の話。韓国人との飲み会は、結構日本的になることが多いんですね。会社の愚痴だとかが結構ある。

「あのボス、何考えてんだかさっぱりわからないよ」

とか、人の悪口もよく出ます。

そんな彼が言ったこと。

「Masa、お前がどうしてあそこで誤ったのかが理解できない」

と言うんです。つまり、あるプロジェクトでリーダーをしていた私。あーだ、こーだ、やりくりをして、納期までに何とかことをまとめようと努力していたのですが、結局、ある人のあることが原因でそれが納期に間に合わなかった。

当然、プロジェクトのリーダは、プロジェクトの責任者ですから、メンバーの遅れは、自分の責任でもあるわけですよね。なので、私は、プロジェクトミーティングの席で、納期遅れに対して、プロジェクトメンバーにお詫びをしたわけです。日本語ならば、

「申し訳ない!この遅れは必ず取り戻すから」

ってな感じで、

I’m sorry…

と軽い気持ちでやったわけです。

その韓国人、

「遅れの原因はお前がつくったんじゃなくて、彼が作ったんだろ?だから彼が悪いんだから、彼が謝ればいい話しだろう」

と言う。

まぁ、確かに、遅れの原因を作ったのは彼のせいなんだけど、それをうまくコントロールできなかった私の責任でもあるわけで。

彼と私の間には、考え方に大きな違いがあるとともに、I’m sorry.の重みにも大きな違いがあるんですね。

私が思うに、アメリカ人にとって、I’m sorry.にはかなりの重みがあります。

I’m sorry. —> I’m so sorry. —> I apologize.

ってな感じでしょうか。アメ10ブロガーは英語に堪能な人たちばかりなので、もっと違ったコメントもあるかもしれませんけどね。

私の場合は、軽い気持ちで、I’m sorry.と言うことで、仕事を更に円滑に進めることができているんじゃないかって思うことがよくあります。

自分で言うのもおこがましいのですが、私の周りで働いている人達は、私のことを、

「思いやりがあって、正直でいいやつ」

と思ってくれているようです。

ちょっと買いかぶりすぎかな(苦笑)。自尊心高すぎ。。。 

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