Santa Ana(サンタ・アナ)がやってくる!
こんにちは、Erinaです。
ここ南カリフォルニアにお住まいでない方は、ちょっと何のことかわからないこのタイトルですね。
Santa Ana(サンタ・アナ)とは、秋~冬にかけて、内陸部に広がる砂漠から沿岸部に吹いてくる季節風のこと。
この風が吹くと、桶屋が儲かるどころか、南カリフォルニアでは大変なことが起こりうるので、住民は様々なことを警戒します。
そもそも、南カリフォルニアの地形はどうなっているのかというと、もともとは「砂漠」なんです。
Maki-Kさんが書いてくれているように、沿岸部(=ビーチ)から車で1時間ほど東(地図の右)に行くと、気候や地形がすっかりと変わります。
日本で「砂漠」というと、砂を連想しますが、それは砂丘(sand dune)ですね。
砂漠(desert)は荒野にサボテン・・・って感じです。
この砂漠はず~っと続きます。アリゾナ・・・ニューメキシコ・・・テキサスと、たぶんアメリカの半分くらいまで続きます。
秋~冬になって、気温差ができると、この砂漠エリアから沿岸部に向かって風が吹きます。(そのメカニズムの詳細は・・・割愛。笑)
これがサンタ・アナ。
砂漠からやってくるこの風は、ものすごい温かくて(むしろ熱い)、乾燥しています。
なので、サンタ・アナがやってくると
- 気温が上がる(冬でもセ氏30度とか)
- 湿度が下がる
- 強風
のコンボがやってくるわけです。
乾燥+強風で怖いのは何でしょうか?
そう、火事ですね。特に山火事。
ここ南カリフォルニアで、数年ごとに大規模な山火事が起こるのは、このサンタ・アナが原因のことがほとんどです。
日本で地震、アメリカ中西部でトルネード、アメリカ東部でハリケーンがあるように、アメリカ南西部の自然災害は、この山火事。
山火事の発火は人為的なことがほとんどらしいのですが、それを大災害にしてしまうのは、やはりこのサンタ・アナ。
ニュースでも、”High Wind Alert”(強風警報)なんて出ますね。
今現在も、このサンタ・アナがやってきています。
というか、今は5月で、こんな時期にサンタ・アナなんてあったかな~?と疑問なのですが・・・。
昨日は、住民に避難命令(Evacuation Order)も出され、付近の学校が閉校に。夜にはこの避難命令も取り下げられましたが、800エーカーの土地が燃えたそうです。(CBS 8 News)
フリーウェイ沿いのbrush(ブラッシュ)と呼ばれる枯れ草のエリアなんて、格好の山火事スタートスポットです。これはたいてい、タバコのポイ捨てとかが原因なのだと思ってますが・・・・タバコのポイ捨ては絶対にやめましょう!!まったく、けしからん。
家の裏などに、このようなbrushエリアがある家庭は、それをきれいにしておくこと、プールに水を張っておくことなどを勧められます。
ファイヤーファイター(消防士)のみなさん、いつもありがとう!!
この熱波は他のところでも被害を出しています。
サンディエゴダウンタウンから少し南にあるNational Cityという町では、エアコンのない小学校が閉校。日中気温が35度を超えることもあるこの天候では、子供たちの安全が最優先ですもんね。(CBS 8 News)
というか、エアコンをつけてあげてください。
夏のような天気で水遊び日和ですが、みなさん、Stay Safe!