「行ってから踏ん張んべ」 (7)

渡米三ヶ月目、二月中旬。さすがにその時々行く場所を探すため、キョロキョロと左右を見回すことも少なくなる。移動の合間に運転免許の筆記試験の勉強を開始。

法律や決まり事の正式文書に使われる英語は基本的にややこしくて、今読んでもたまに「ん?これどっちだ?」とこんがらがります。 続きを読む

「行ってから踏ん張んべ」 (6)

キャンパス近くでのレイプ事件の話を聞くと、いよいよ「これ、英語しゃべれないと死ぬな」と若干呆然としながら恐怖を実感。当時まだ記憶に新しかった「服部くん射殺事件」を思い出す。 続きを読む

「行ってから踏ん張んべ」 (5)

僕が渡米した1995年の冬、日本は本当に大変な時期でした。

阪神大震災の後は「オウムの地下鉄サリン事件」。留学生には追い風だったが「史上最高の円高(確か1ドル=80円前後)」。母は何かを郵送する度に、その時の一大ニュースの新聞一面を一緒に包んでくれました。 続きを読む

「行ってから踏ん張んべ」 (1)

高校卒業と同時に「留学したい」とは強く思っていたものの、高校生にありがちな「勢い中心」の進路希望。あまり具体的な対策も立ててないから、TOEFLは受けてもスコア「360」が壁という低レベル。よく考えたら最低点が「330」のこのテスト、すべての選択問題を「1」で統一してもそのスコアははじき出せないと言われたのが当時のレベルでした(高校では赤点だらけで「よく卒業できたね」という状態)。 続きを読む