RSU (Restricted Stock Unit)

このブログに来てくださる方々で、RSUに興味のある方がかなりいらっしゃることがわかっています。

どうも、日本の外資系の会社で、RSUの制度を取り入れているところが結構あるらしく、何がなんだかよくわからないけど、RSUをもらっていると言う方が多いようです。 続きを読む

RSU 気になりますか?

最近、RSU(Restricted Stock Unit)について検索をして、こちらのブログに飛んでくる訪問者の方々がかなりいらっしゃるようです。

日本で、RSUを導入している企業ってあるのでしょうか?

ためしに、グーグルジャパンで”RSU”を検索してみたのですが、このブログの記事、 続きを読む

再びRSU (Restricted Stock Unit)の話


RSUのご質問がいまだに多いようですので、今回はもう少しわかりやすい説明を...。


RSUとは何か?


簡単に言うと、ボーナスのようなもの。キャッシュではなくて、会社の株で支給されます。


すごく簡単に、乱暴に説明してしまいますね。


たとえば、去年、4000株のRSUをもらったとします。普通、その4000株は4半期ごとに換金できて、4年で満額支払いとなります。つまり、4半期ごとに4000株÷(4半期X4年)=250株を換金できることになりますね。だから、去年、4半期ごとに換金したとすると、250株X4回=1000株になります。換金時の株価が10ドルとすると、4半期ごとに2500ドルずつ、トータルで1万ドルもらえることになります。


では、今年、もう4000株をRSUとしてもらうとどうなるか。次4半期から、同じように250株ずつ換金できますよね?つまり、去年のRSUと併せて、250の倍の500株ずつ換金できることになります。株価は変わらず10ドルとします。そうすると、今年からは、毎4半期ごとに5000ドルずつおりてきて、トータルで2万ドルになりますね。


では来年は?もう4000株をもらったとすると、来年は4半期ごとに7500ドルずつおりてきて、トータル3万ドルになります。


ここがRSUやストックオプションのおいしいところ...だと思ってます。


もらった株を一度に換金することはできませんが、毎年、常にRSUをもらっていれば、会社にいる限り、換金額は毎年倍倍ゲームで増えていきます。もちろん、株価の上下がありますから、常に倍倍とは限りませんね。ある瞬間には3倍くらいになる可能性もありますし、その逆に倍にもならない場合もあるでしょう。


さらに、会社の景気が良い場合、株価がぐんぐん上がります。上がりすぎると、株の売買のしやすさを考えて、1株を2株とか3株とかに分割する場合があります。これを「スプリット」と言うのですが、このスプリットが起きると、今持っている株、1000株が、2000株になります(1株→2株にスプリット)。もちろん、1株の値段は半分になりますけどね。でも、自分の持ち株が倍になるわけですから、会社の景気がさらに良くなって、半分の株価が元に戻ったとすれば、換金額は2倍になりますね。


なんとなくイメージ、沸きました?


小学生の算数で簡単に計算できますよね。


でも...


実際にはそれほど簡単ではありません。いや、かなり難しいかも...。


「税金」が絡んできますからね。


私の理解が正しければ、RSUには2回、税金が絡んできます。


話を簡単にしなければなりません。難しい...。


RSUをキャッシュにするには、2つのステップがあると理解すれば良さそうです。たとえば...


4000株、RSUをもらったとします。その時の株価が10ドルとします。次の4半期には250株換金できるのですが、実際に250株、換金できるとは限りません。たとえば、換金時点で株価が20ドルになっていたとします。4000株のRSUをもらった時点での株価が10ドル、250株換金したとすると、2500ドル。ところが、換金時には1株20ドルになってますから、250株X20ドル=5000ドル。ここですんなり5000ドル換金できるわけではありません。5000-2500=2500ドルに「税金」がかかってきます。


わかります?


手取りはおおよそ、250株X20ドル-(250株X20ドル-250株X10ドル)X40%=4000ドル...になると...思います(100%、自信がなかったりして...)。


さらに話を複雑にするのは、この40%(あなたの年収によって変わってきます)の税金分の株価を前もって250株から差し引くこと。つまり、250株が200株になって下りてくるってことになります。


これが最初の「ステップ1」 - 「当4半期に200株下りてくる」


つまり、もらった4000ドルは「黙っていても」4半期に1度下りてきます。何と言うか...200株が別の受け皿に乗せられるって感じでしょうか。もし、4半期ごとの株価が20ドルで変動がないとすると、当4半期には200株が受け皿に乗り、次の4半期には200株足した400株が受け皿に乗っている、次々4半期は600株...


大丈夫ですか?


もっと混乱させますね?


ステップ2です。


「受け皿」に乗っている株をキャッシュにするときにも「税金」がかかってきます。


つまり、今、受け皿に600株乗っているとしますね。そのうちの200株を換金するとします。で、今の株価を30ドルとしますか。また話が複雑になりますね(笑)。


200株が受け皿に乗せられたときには、最初の株価10ドルと、受け皿に乗った時点での株価20ドルの差額分に税金がかかりました。だから、すでに税金が差し引かれていますね。


で、さらに今、20ドルが30ドルに上がっていますから、その差額分にも税金がかかります。もし、20ドルのままだったら、税金はかからないことになりますね...たぶん。


ってことで、RSUはおいしい制度ですが、株価の変動が大きいと、換金する時期(日)によっては、うまみが半減(それ以上?)してしまう場合もあります。


これ以上の説明は、ボロが出そうなので、また次回と言うことで。

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