The Ahwahnee in Yosemite

先週末に滞在したヨセミテの話を書こうと思います。

アメリカの国立公園はどこでもそうですが、ヨセミテの中で宿泊できる施設は限られているので早めに予約をしないとどこにも泊まれなかったりします。

なかでもヨセミテでとくに人気のホテルといえば、「The Ahwahnee」。シーズンによっては1年前に予約がいっぱいになることもあるそうです。

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ヨセミテ・バレーの底に建つこのホテルは、なんとオープンしたのが1926年。

建築素材は木、岩、ガラス。

ごつごつした自然の岩にいかにも頑丈そうな太い木材が重ねられ、その外観は周囲の雄大な自然にとても美しく溶け込んでいます。

ロビーに入ると高い天井にやはり岩石で作られた暖炉、そのまわりにゆったりと配置された大きな家具、壁一面のガラス窓から見える広い緑の庭、そのはるかむこうにそびえる岩山・・・とにかく何もかもが自然で温かみがあり、高級ホテルなのに大自然の中にいる実感があって、本当に居心地の良い空間です。

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そんな豪華な高級ホテル、Ahwahneeに、幸運なことに先週末滞在することができました。

ヨセミテ国立公園の入り口から、さらに1時間運転してやっとホテルに到着します。(いつも思うのですが、このスケールの大きさに「公園」という言葉はちょっと違う気がします・・・)

ドライブウェイに入るとベルマンが来てまず最初に「車の中に食べ物はありますか?一切残さないで取り出してください」と言います。

なぜかというと、車に食べ物があると、駐車場に熊が来て車を荒らされてしまうかもしれないからです。

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都会育ちの私は、「ロックしてあるのに?」と馬鹿な質問をしてしまいましたが、車のドアなんて、熊なら片手でバーンと外せるそうです・・・。怖い~!

荷物をおろしてロビーに入ると、そこには1920年代にタイムとラベルしてしまったか?と思うほど、エレガントで荘厳な空間が広がっています。プラスチック素材や電子機器などがどこにも見当たらなくて、すべてが自然の木材や革。照明も暗めで落ち着きます。

そのロビーを超えると広い緑の芝生、さらに松林が続き、この林の中にコテージが点在しているのです。

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本館にも客室はあるのですが、私が今回滞在したのはこのコテージのほうでした。まさに自然の中の滞在。私は静謐な自然は大好きなのですが、シャワーやベッドがないところでキャンプするのは無理、というヘタレなので、静かな林の中に建つ木造のコテージなのに中は快適な広いベッドにバスルーム、という環境はそんな私にぴったり(笑)

朝早く、コテージのドアを開け、冷たく澄んだ空気の中に足を踏み出すと、有名なハーフドームが空高くそびえる姿が目に飛び込んできます。

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朝日を浴びて輝く、自然の姿そのままの岩肌。

ネイティブ・アメリカンたちが、この岩肌に対面すると神と対話することができる、と信じていたそうですが、実際にこの風景を目の前にすればその気持ちがまったく違和感なく理解できます。

この雄大さ、この美しさをなんとか写真におさめたくて何度もiPhoneを向けましたが、小さな画面ではとても無理。そしてたとえプロのフォトグラファーがどんなに素晴らしい写真集を出そうと、このヨセミテの素晴らしさは実際にこの場所に自分の足で立たなければ本当に味わうことはできないと思います。

林を抜けてロビーに向かう途中、鹿の親子がすぐ隣を歩いていたこともありました。

静けさの中、鹿の細い足が落ち葉を踏みしめる音だけが響く・・・贅沢な朝のお散歩でした。

子供は「かわいい」と喜びましたが、野生の動物は危ないので、鹿を見てもはしゃがずにそっと距離をとらなければいけません。一度、子供を横に立たせて写真をとろうとしていた両親がいて、公園のスタッフに厳しく怒られていました。

日曜日のブランチは朝からとても豪華!

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どれもおいしそうですが、朝から生牡蠣はちょっと・・・(と言いつつ食べましたが)

ヨセミテは夏に行くのも人気がありますが、冬はスキーやアイススケートも楽しむことができます。

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大自然の中のアイススケート、そして焚き火でS’more(焚き火でマシュマロをあぶり、板チョコと一緒にグラハムクラッカーにはさんで食べる。キャンプの定番!)。なんて贅沢!

日本にも美しい自然はたくさんあり、アメリカにはない繊細な美を楽しむことができますが、逆にこういう途方もない、気が遠くなるような、手付かずの大自然を楽しめるのはまさにアメリカならでは、です。

アメリカに滞在中、日本では決して見ることのできない景色が見たい!と思ったら、ぜひとも国立公園に行きましょう。ヨセミテはなかでも誰でも行きやすく楽しめる場所ですが、もしヨセミテに行くとしたら決してサンフランシスコからの日帰りバスツアーなどではなくて、国立公園内に数日滞在することをおすすめします! 

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