「よろしく」は英語で?
日本語にあるけど、英語でなんと言うかわかりにくい言葉ってありませんか?
辞書で引いても、なんだか違うし・・・。っていう状況、ありますよね。こういうの、”untranslatable”って言うそうです。
たとえば、「よろしくお願いします」って英語でなんていうのでしょうか? 「がんばれ」は?「お疲れさま」は?
私が英語を勉強し始めて、日本語には、ずいぶんと便利(convenient)な言葉がたくさんあるんだな〜と気づきました。日本語は、英語に比べると、一語が持つ「意味」が多い場合があります。なので、英語はもっと正確(precise)と言われています。
今日は、たまにある、「これって英語でなんていうの?」を紹介します。 これが使えると、かなりネイティブに近づけるかも?!
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「よろしくお願いします」
たとえば、仕事や学校で自己紹介する場合の「よろしくお願いします」は、
“I’m looking forward to working with you.”
“I’m excited to work with you.”
などと言えます。
「あなたと一緒にお仕事ができるのを、楽しみにしています。」が直訳になります。
結婚式で、両親が挨拶をする場合は、
” I appreciate if all of us can be supportive for the new couple.”
「私たち全員で、この夫婦をサポートしていけると、本当に嬉しいです。」
または、親が娘の旦那さんに言う場合はもっと強くてもオーケーで、
“Please take a good care of her.”
「どうかよく面倒を見てください」(釘を刺しすぎ?)
とも言えます。
子供を人に預ける場合などは、
“Thank you for looking after my kids.”
「子供を見ててくれてありがとう。」
何か頼み事をお願いする時は、
“I really appreciate your attention (or care, time, and so on).”
「あなたの注意(またはケア、時間など)を向けてくれてありがとう。」
おわかりのように「あなたがこうしてくれると、私は感謝します。」という、言い方がメインです。つまりは「よろしくお願いします」も、そう言う気持ちから来ますよね?
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「がんばれ」
明日はテストや面接、という人に向かっては、
“Good luck!”
私は最初こう言われたとき、「テストはギャンブルか?!」と思いました。自分ではテストの準備をしていたつもりだったので、びっくり。
「もう少し、そのままでがんばれ!」という場合は、
“Hang in there.”
東北大震災の後に日本や被災者を支援する表現として、
“Stay strong.”
と言っていました。何か不幸が起こったときなどはこれが使われます。”We are here with you…”と続いたりしますね。
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「お疲れさま」
相手への感謝の気持ちがあるなら、ストレートに
“Thank you for your hard work.”
相手のがんばりを認めてあげるお疲れさまなら、
“You did a great job.”
という褒め言葉になります。
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おわかりのように、上のような状況では、日本語のような「これ一つでどんな場面でも使える!」というような必殺技はありません。英語では、その場面に合わせて文章を作り上げます。
これが英語は日本語に比べて、「正確(precise)」と言われる原因でもあります。
私が日本語→英語の訳で考え込んでしまう場合は、「これってつまりはどういう感情?」と根底に戻ってみるようにしています。
みなさんは、どうやって日本語と英語を行き来していますか?
英語で何て言うんだろうってことはよくありますね。「XXXって英語で何て言うの?」って聞かれたときに、その日本語が簡単なほど、英訳しにくいことってよくあります。「すみませんねぇ、忙しいところ」って、英語で言うとどうなるのかな...とか。
文化の違いもあるので、日本語をそのまま英語にしても、通じるだろうけれども、アメリカ人にしたら、???ってこともよくありますね。
なので...英語は、日本語から覚えるのではなくて、英語をそのまま覚えるのが一番だと思います。「こういう場合は、こう言う」って感じで覚えるのが良いでしょうね。赤ちゃんもそうやって覚えていくんですから。
そう、つまりは文化の違い、脳みその違いなんです。
「そういうことは言わない」んですよね。
たとえば、日本のビジネスメールにある、「○○さん、お疲れさまです。」という始まり。
これと対比させるなら、英語のビジネスメールでは”I hope everything goes well with you.”とかって始まります。こんな挨拶はない場合も多いですね。
アメリカの「そういうことは言わない」文化に入ると、一瞬、「何か言わなきゃ・・・」って思ってしまう時があるんですが、自分しかわからないので心の中でちょっと笑っちゃいます。