ある午後のおチャベり
こんにちは。Erinaです。
久しぶりの投稿は、ちょっとふざけた感じのタイトルですが、至って真面目な(いや、そうでもないか)インタビューです。
フリーランスのグラフィックデザイナー・エリチャベさん(通称「チャベさん」)は純日本人だけど、見た目はメキシコ系。あ、ごめ〜ん!
彼は、2007年に渡米し、O-1Bビザ(アーティストビザ)という珍しいビザでアメリカに暮らしています。日本ではなんだか素晴らしい功績を残してきた、名誉あるデザイナーさんらしいのですが、そのカジュアルな雰囲気と野球好きのせいで、どうも親戚のお兄ちゃん感が抜けません。
そんなエリチャベさんは、ビザ更新のために、サンディエゴから2010年にニューヨークへ引っ越します。そこでニューヨークのライフスタイルを経験し、ニューヨーカーの仕事っぷりを目にし、2012年夏、今度はロスへ。
ここサンディエゴから車で2時間の場所に戻ってきたものの、サンディエゴとロサンジェルスの違いはとてつもなく大きかったようです。
エリチャベさんと、とある月曜日の午後、スカイプでこんなお話をしました。
「サンディエゴ・ニューヨーク・ロサンジェルスというアメリカを代表する3都市について」。
同じ「アメリカ」という国でも、ところ変わればまた文化も人間も変わります。その町への愛着というものは、とても強いものがあると私は常々感じていたので、この3都市で生活をしているエリチャベさんとこんな話をできたのはとても面白かったのです。
そんな面白い話を聞けたので、ちょっと珍しく、今回はインタビューっぽくしてみました。
ゆる〜い感じで、読んでください。
エリナ: チャベさん、こんにちは〜。
チャベ: こんちは〜。
エリナ: どうですか、調子は?サンディエゴから(仕事で)帰ってきたばっかりですよね?
チャベ: うん、そうなの。金曜日の夜に帰って来るつもりだったんだけど、ちょっと居座っちゃってね。昨日、帰ってきた。
エリナ: ロスの生活はどんな感じ?
チャベ: う~ん、まだあまり出回ってないからよくわからないけど。でも今回サンディエゴにまた行って、サンディエゴっていう場所はこういう場所だっていうことのほうがわかったかな。
エリナ: あ、そうなんだ?サンディエゴってどんな感じなの?
チャベ: あのね・・・・のんびりだね。(笑)
エリナ: あら、そう。
チャベ: うん、ニューヨークとかからしたら、ありえない。
エリナ: そうなんだ!(笑)
チャベ: ニューヨーカーってさ、仕事でもそうなんだけど、何かと理論立てて説明してくれるの。たとえば、「こういうアプリがあるよ、これはこうこうで、こうやって(自分が)作ったんだ。」って、上手に商品をプロモーションするわけ。(エリチャベさんはアプリのデザインもしています)
エリナ: ふむふむ。
チャベ: 今回、サンディエゴでパドレスの試合を見に行ったら、隣に座った兄ちゃんが、「ちょっとコレ、見てみろよ」って自分の携帯のアプリを見せてくれたのね。「すごいだろ~」って。で、ニューヨークでの経験があるから僕は、「これを売りたいのかな」って思っちゃったの。そしたら、最後に、「これは無料アプリだ」って教えてくれただけだった。(笑)
エリナ: ハハハ。単純に人が良いんだ。(笑)
チャベ: うん、自分の気に入ったものを人にも教えたいっていうか。
エリナ: 子供?!ピュアだね。
チャベ: うん、ピュア、ピュア!サンディエゴはね、めっちゃピュアだよ。ロスは「俺はこんなアプリを作ってるんだぜ~」って言って終了しちゃう感じ・・・。
エリナ: あ、そうなんだ・・・・。特にその説明とかしてくれるわけじゃなくて?
チャベ: そう。(苦笑)
エリナ: へぇ~。サンディエゴはさ、野球も関係してるけど(San Diego パドレスとLos Angeles ドジャースは犬猿の仲です)、LA嫌いの人が多いよ。
チャベ: うん、だろうね。全然、違うもん。
エリナ: サンディエゴってマイペースだよね。メキシコが近いのもあるのかもしれないけど、あまりスタイルとかに流されない感じ。こんなに近いのに、全然違うのって不思議だね。日本から友達とか親がサンディエゴに来ると、「時間がゆっくり流れてる」って言うよ。やっぱりそう思う?
チャベ: うん、思う。だから、僕みたいなのはやばいもん。
エリナ: 何が?
チャベ: 時間がさ。追われてる感じがしないから。みんな、どうやってんの?その・・・モチベーションとかキープするっていう意味で。
エリナ: あ~。私も根本はかなり怠け者だから、その気持ちはわかる。私はやっぱり定時の仕事があるのが助かってるね。朝は何時までに職場に行かなきゃ、っていうさ。それがなかったらかなりやばい。(笑)
チャベ: なるほどね。っていうか、今日、仕事は?
エリナ: 実は・・・・週末、色々とやりすぎて疲れたから、今日(月曜日でした)は、休んじゃった。(笑)
チャベ: ハハハ!思いっきりサンディエゴじゃん!!
エリナ: ね・・・・絶対にそう言われると思って隠そうと思ってたのに・・・・自分で仕事の話に振っちゃった・・・。さっき午後になって、旦那に「今日はお休みしました」って電話したら、「ふ~ん、たまにはいいんじゃない?」って言われたよ。
チャベ: めちゃめちゃサンディエゴだな。
エリナ: ニューヨークではこういう感覚がないのね?
チャベ: ないね~。日本でもまず無いよね。
エリナ: だから、チャベさんみたいにフリーランスの人はやっぱり大変じゃないかと思う。楽しいこといっぱいあるし。私なんて学生時代、フリーウェイの分かれ道で、東に行ったら学校、西に行ったらビーチ、って何回考えたことか・・・・。
チャベ: だよね。
エリナ: まぁ、でもこれが合ってたんだよね、私には。
チャベ: そうか。僕はもうこれじゃ生活できないなと思った。
エリナ: グダグダすぎ?
チャベ: うん。(笑)
エリナ: ハハハ。
チャベ: だから東京に住んでた僕としては、ニューヨークは住みやすい。っていうか、すごく近いものを感じるんだよね。
エリナ: そっか~。やっぱりもう日本には住めないな、私・・・・・。(←こういう日本人は多いです)
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この後、LAで思わぬ不運に見舞われたエリチャベさんは、ますますニューヨークへの思いを募らせます。さぁ、彼がどんな動きを見せてくれるのか、乞うご期待!
このオモシロ対談、計画未定で続きます・・・・。