アメリカのオジちゃんの悩み相談(1)

「来年こそは日本人留学生を連れてくんぜ!」と非公式に目標を立て、上司にも「やってやんぜ」と日頃から豪語。何となくノルマを設定して取り組んでいるが、残念ながら現在当校にはいない日本人留学生。

それでも多少接点がある在米日本人学生は可愛いもので、他校所属でも、たまに質問が来ると「はい、よろこんで」と返信させていただく。

「はいはい」と「悩み相談」「愚痴聞き」を繰り返してきただけの話で、大した内容ではないで、しょーもないかも。あしからず。

—–
「…んで、その後アメリカ人の友達できた?」

留学一年生Nちゃん(♀)「寮のルームメイトとその友達、ご近所さんぐらいしか落ち着いてしゃべれないんです。」「彼女達の前だと素で話せれて冗談とか言えるんですけど、他のアメリカ人生徒はド緊張し過ぎて、いつも口がふさがっちゃうんですよ。困ったものです…」

—–
これ、本人の性格にもよるが、たぶん「米国留学直後の悩み」のだんとつの第一位。いや、「英語がなかなか上達しない」と同率一位とかかな。

アメリカの大学に無事着いたは良いが、マジ緊張して話せない。自分の英語が間違ってたり、発音が通じなかったりしないか心配で、怖くて話せない。ただでさえ緊張するのに、ガンガン目を合わせてくるから無理。だいたいどうやって話しかけるキッカケを作るのか分からない。などなど。

—–
「自分の部屋で勉強するタイプ?それとも図書館?カフェテリア、カフェスペース?」

Nちゃん「自分の部屋と、誰も使ってない部屋でよく勉強してます。」

「(ほんと大きなお世話だが)それがいけないかも(苦笑)」「てか、単純に『独りだと集中できる時間』より、『外部の人と接する時間』が大切な気が…」

Nちゃん「そうですね。誰も使ってない部屋で勉強してた時、(その部屋を)よく使ってたので、掃除のおじさんとはすごく仲良くなりました。」

「図書館とかでも、色々な人がいない、孤立したエリアでなくて、色々な生徒がランダムに座っていたりするエリアあったりしない?」「こっちの人って、目が会うだけで、結構『ヘイ』とか言ってくるじゃん?」「例えば、少し集中して画面に向かって勉強してから、『あ~』と伸びたり、肩を回したりするときに、たまたま隣に座ってる人と目が会ったら、『ハイ』て言って、『どうよ、調子は』みたいな軽い事を交わしていると…」

Nちゃん「それです!!!!!それで私もおじさんと仲良くなりました!!!」

「そんなやり取りだけでも、次の日たまたま廊下で擦れ違ったら、『ヘイ』てなるから。」「その最初に軽く声をかえた時に、『ハイ、(自分の名前)。You?』て自己紹介して握手したら、もう軽い友達よ。」「その時は、会話ってよりは、『この宿題が大変でさぁ』みたいな軽い愚痴をこぼす程度でいいのよ。」

Nちゃん「なるほどなるほど!!!」

「俺、いつもガム噛んでたり、チョコを持参してる人なんだけど、そういう時に『…いる?』て分けてあげるとか。」

Nちゃん「すごーく想像できますできます。実践します。来週から始まる学期、それで友達作り開始します。」

「じゃ、例えば(少し勇気いるかも知れないが)数学でも歴史でも何でも良いんだけど、同じクラスを取ってる子を図書館で見かけたとして、『今日の宿題、もうやった?』とかを聞く。
『私、今からやらなきゃいけないのよ』みたいな程度のこと言ったりして、その場を立ち去る。ひたすら地味にこんな程度のやり取りを繰り返していくと、顔馴染みになるから、次回クラス内で見かけても近くに座るようにするとか。
こういう地味なことをしてると、何となく知り合いが増えるものだから、今度『この子とは波長が合うかも』て人達が自然に出てくるから。その内、『N-chan』て呼んでくれるハニーが出来るから…。」

Nちゃん「来学期このシュミレーションを頭に叩き込んでいざ実践してみます!!いや~すごいですね!!!」

「これ、ブログに書いたほうが良いかしら(苦笑)。」

Nちゃん「私みたいな人見知りタイプにはとてもお役立ち情報ですよ!!!!!」

「ハニーに『N-chan』て呼ばれたら、後ろをスローモーションで振り返ってダッシュして、ガシっとハグのシュミレーション、がんばって。」

Nちゃん「頑張ります!(笑) いや、本当にこうゆう友達づくりのよくありそうなシュミレーション 。助かります。」

「早く幸せになって、俺にも幸せ少し分けてね。」

Nちゃん「わっかりました!!!!!待っててくださーい!!気合い入れなおしましたから!」

「その内、ダーリンが『ん?なーに?ワッツ、ロング?』て抱きしめてくれるから、シュミレーション、がんばっておいて。今学期は、もう狩人ね。狩人。狩ってしまいなさい。」

Nちゃん「シュミレーションしてみたら気分めっしゃ上がったんで 今学期、狩人になってしまいます。ありがとうございました!!」

「バキューンバキューン、やってしまって。こんなんで良かったら、いくらでも、いつでも、どうぞ。またね。おやすみなさ~い。」

—–
アメリカ人学生の友達を作る作戦:「狩人になる」という結論。

さて、「引っ込み思案で人見知りなのにアメリカ来ちゃった」留学一年生または留学予定のみんな、踏ん張って実践できそうかな?

迷わず踏ん張って、アメリカ人の友達、瞬殺ロックオン。

タイトルに「(1)」とかしてしまったので、また何か思いついたら、こちらも踏ん張って不定期に続ける予定。
1
Photo courtesy of Flickr.com 

Visited 40 times, 1 visit(s) today

2 comments on “アメリカのオジちゃんの悩み相談(1)”

  1. ”狩人になる”、確かにその通りですよね。私もここに来た当初は中々友達も出来ないし、ルームメイトもこれまたびっくりするくらい無口な子だったので、こりゃ…私やばい…と焦ってました。
    そんな時わたしはせめて先生とはコミュニケーション取らねばと必死にオフィスでトンチンカンな英語をしゃべってました。笑
    わたしも数字ばっかり追ってないでもっともっと狩人にならなきゃっ!

  2. あ~、ゆうさん、雑な内容で失礼いたしました。読んでくれて、感想までいただけてありがとうございます。

    「アメリカ行ってから、友達できるのかな」て結構渡米前の心配事の一つなのに、「英語が喋れれば…」て以外、具体的な対処法ってあんまないし、実は「英語ができたから友達になれる」わけでないし。

    さりげなく、ガムと飴で釣りながら、ここから、もうバキューンバキューンて友達ゲッツでよろしくお願いします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です