アメリカの不思議なお菓子

先週のハロウィンで大量のお菓子が集まりましたが、アメリカには日本ではなじみのないちょっと不思議なお菓子がたくさんあります。

まあ、日本人の私が不思議に思うだけで、アメリカ人の夫などに言わせればどれも子供のころ大好きだった、懐かしいお菓子ばかりなのですが。

そんなお菓子のリストを作ってみました。

1.リコリス(licorice)

caseofcandy.com

Licoriceというのはハーブの名前で、甘草という名前で漢方薬などにもよく使われています。名前のとおり甘みがあり、その抽出物を使って作るのが写真のようなBlack Licorice。

これ、写真だけではとてもお菓子には見えませんね。日本に持ってかえって端っこから食べていたら、「電気コードを食べてるみたい」と怖がられました。

ちなみに味もあまりお菓子には思えません。日本人が初めて食べると、「歯磨き粉を食べてるみたい」と思うんじゃないでしょうか。なんとなく薬っぽい味と匂いです。ハーブ抽出物だから当然かもしれません。

写真のような黒いものの以外に、いろいろな形・色の商品があります。もっと普通のキャンディっぽい外見のものもあるのですが、このようなコード状のもの、スティック状のものがポピュラーです。

2.(湿布の匂いの)ミント

bringittomeusa.com

写真のようなミントキャンディは日本にもありそうです。

でも・・・

匂いが違うんです。

このアメリカのミントキャンディを口に入れたとたん、日本人ならほとんどの人が「湿布!!」って言うと思います。

捻挫したときの湿布。まさにあの匂いが香料としてついているんです。

初めて口にしたときは、私は耐えられなくて最後まで食べられませんでした。1番のリコリスは、最初は違和感があったのにだんだん慣れて、そのうちはまってしまいましたが、湿布フレーバーのミントだけは、一生慣れなさそうです。

3.Pop-tarts

wikipedia.org

Pop-tartsは商品名です。ビスケット生地のようなものに甘いクリームのようなものがはさまれている、とくに何ということのないお菓子なのですが、なぜかアメリカ人には大人気。朝ごはんに食べる人もいます。日本人にとってはどう見ても「お菓子」ですが、アメリカでは「朝ごはん」のカテゴリーに入っているようです。

ちなみに食べるときはトーストします。子供のころ、朝ごはんにトーストした懐かしい思い出と味が結びついて、大人になってもPop-tartsを見ると無条件で「ああ、懐かしい!!」と幸せな気分になる人も多いみたいです。

あまりにも有名な誰でも知っているお菓子(朝ごはん?)なので、これを見て「なにこれ?」と言った私に、夫は「え?Pop-tartsだよ、知らないの?!」とびっくりしていました。

4.Fruit roll-ups

wikipedia.org

これも商品名ですが、類似のお菓子はよく見ます。

フルーツフレーバーの、色のついた透き通ったビニールシートみたいな形状のお菓子です。写真の箱の前にありますが、これもまた食べ物に見えません。セロファンにべったりとくっついた状態でシート状になっていて、これを少しずつはがしながら食べます。

このお菓子の何が良いのか、やっぱり日本人の私にはわかりませんが、どうもこれも子供時代の記憶に結びついているようです。子供は自分ではがしたり、触ったり、透き通った色を見て楽しんだりしながら食べるのが好きだから、きっと大喜びで食べるのでしょう。

1~3番と違い、このお菓子はヘルシーな作り方もできるみたいで、本物のジュースを使って自宅で手作りするレシピなども出ています。

5.生のにんじん

thefastertimes.com

最後にとってもヘルシーなスナックです。

アメリカの子供にとって、にんじんって嫌いな野菜ではないようです。日本では嫌いな野菜の代表として出てきそうですが・・・

生のにんじんをスナックとして食べることがよくあります。公園で小さな子供たちが、ジップロックにはいったにんじんをぽりぽりとかじってるのを見たりすると、ちょっと不思議な感じがします。

アメリカのお菓子は甘くてどぎつい色の着色料が使われてるものが多くて、私も自分の娘にできるだけ食べてほしくないと思っているのですが、この生のにんじんをスナックとして食べる習慣だけは、妙に日本よりヘルシーだなーと思います。

小さいベビーキャロットがたくさん入った小さなビニールバッグがスナックとしてスーパーで売られていたりもします。ヘルシー志向の私の義母が、一緒に映画を観たときにおもむろにバッグからこれを出して、「ニンジン食べる?」と聞いてきたときは「え?!ニンジンかじりながら映画鑑賞?!」とかなりびっくりしました。

夫によると、子供のころ、にんじんやセロリをピーナッツバターにディップして食べるのが大好きだったそうです。

もうひとつ最後に、私がアメリカに来て知った英語の知識。

日本で「キャンディ」と言うと、口の中でなめる固いアメのことを指すと思います。一方英語の「Candy」はあめに限らず、だいたい似たようなサイズの甘いもの全般を含んでいます。たとえば、箱にぎっしり並んだ一口サイズのゴディバのチョコレート。あれもキャンディ。キャラメルもキャンディ。

固いアメのことは特に「Hard candy」」と言うようです。

そんなわけで、ハロウィーンのTrick or Treatで集まった大量の「Candy」が今、うちにあります。チョコレート、キャラメル、ロリポップ、ガム、グミ・・・・全部まとめて「Candy」。

はあー、どうしよう・・・Trick or treatは楽しいから毎年子供を連れて行くんだけど、その後毎回悩んでしまいます。少しずつあげるにしても、そのうちこれを全部消費するのかと思うと・・・?!

子供にばれないように、日本のヘルシーな「ビスコ」とか「梅昆布」とか「食べる煮干」なんかと少しずつ交換しようかしら?! 

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3 comments on “アメリカの不思議なお菓子”

  1. 梅昆布・・・食べたいかも。
    「子供の時から知ってる味」って、日本アメリカに限らず、不思議なものですよね。日本でも、今になると「何コレ!?」っていうお菓子もきっとありそう。

    私もリコリスは食べられないなぁ。
    これはアメリカの食べ物の最後の砦のような気がします。笑
    食べてる人を見ると、ガッちゃん(アラレちゃんの)みたいだな、と思います。

    逆にこの生野菜を食べる文化は、一体なんなんでしょうかね?そのギャップに驚きますね。横着なだけなの?とも思っちゃう。
    うちの子供たちは生のニンジン、セロリ、ピーマン、ズッキーニなんでも食べます。うさぎみたいです。おいしいですけどね。

  2. リコリス、私はけっこうはまってしまいました。あの微妙な甘みが・・・
    私にとって最後の砦はやっぱりサロンパスのミントだな。あれが「爽やかでおいしい〜」と思えたら私もアメリカ人かも。

    生野菜、とくににんじん、私もときどきかじってみるけどやっぱりスナックには思えないです。ただ、日本のにんじんとちょっと風味が違いますけどね。娘は野菜が全般に好きじゃないけど、にんじんは生でもグリルでもなんでも、まるでそこだけスナックのようにパクパク食べます。不思議!

  3. Tamamiさま、
     はじめまして。いろんなお菓子、懐かしく拝見しました。私はカレッジで2年間ワシントン州にいただけでしたが、 Pop-tarts や Fruit roll-ups は好きでしたよ。今でも旅行でアメリカやカナダに行くと、ついスーパーで買ってしまったりします。 Fruit roll-ups はそれこそアメリカの料理本で作ろうと思ったこともあるんですけど、けっこう大量に果汁がいるんですよね!それに比べてどうしても好きになれないのがライフセーバーのミントとか、同じような味だと思うんですけどルートビアとか…。ルートビアはどうしても(やっぱり)湿布を飲んでるような気しかしないです(^_^;)。
     先日カナダ人のティーンエージャーがハロウィンでは隣町の高級住宅街まで行って枕カバー6個分のお菓子をもらってきた、と言うので、「それどれくらいかけて食べたの?」って聞いたら「一年かけて食べた」ですって!…腐ってないのかな?現在高校生の娘は「カナダやアメリカにはポテトチップス以外においしいものない。日本のお菓子の方がおいしい」っていつも言います。私と違って Fruit roll-upsも好きじゃないみたいです。

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