アメリカの給料と日本の給料ってこんなに違うの?
こんにちは、Masaです。随分ご無沙汰してしまいました。
さて、最近、日本のある大企業からアメリカ法人に出向されている方と日本とアメリカの給料の違いについてお話をする機会がありました。
なので今日はそんな話を少し。賛否両論あると思いますが…。あくまでも私見です、はい。
今、日本で四大卒の初任給はいくらくらいでしょうか?院卒の初任給は?
学卒で月給22万円、院卒で26万円くらいだそうですね。
これを基準にして、年収を計算してみましょうか。
学卒:
22万円 X 12ヶ月(月給12ヶ月分)+22万円X4ヶ月(ボーナス)=352万円
院卒:
26万円 X 12ヶ月 +26万円 X 4ヶ月=416万円
ボーナスは少し多いかもしれませんが、夏冬合わせて4ヶ月としました。
もちろん企業によってもこの額は変わりますし、職種によっても変わってくるかもしれません。
これをみて、意外にもらっていると思います、それとも少ないと思います?
では、次にアメリカの大企業の平均初任給の年収です。
学卒:
年収 $50,000=540万円
院卒:
年収 $65,000=700万円
アメリカの場合、職種によってかなり変わりますし、州によっても変わるし、出身大学によっても大きく変わるので、一概にこれ!というのは難しそうです。
日本の場合と随分違いますね。
日本の初任給のレベルは、世界的にみると、上から数えて20番目くらいだそうです。日本よりも上には、韓国とか中国がいるようですよ。アメリカの場合は、上から5本の指に入るとか。
なぜここまで差ができるのか。繰り返しますが、あくまでも私見です。
日本の場合は、大学や大学院を卒業した人達がいっせいに就職し、企業が彼らを育てます。なので、企業側からみると、新入社員はほぼ同レベルとして扱います。なので、給料は一律同レベルなのではないかと。この初任給、90年代以降は頭打ちのようですね。
もちろん、現在は、日本でも例外はたくさんあるようですが。つい最近、ソニーが新卒に年収700万円の給料を支給するとして話題になったみたいですね。ですが、この700万円は特殊な技術知識(AIだったかな)を持った新卒に支給されたとか。
アメリカでは、企業が大学卒業者をある時期にまとめて採用すると言うことがほとんどありません(という理解です)。現に卒業式が行われる5月、6月に企業への就職が決まっている学生は、50%くらいとか。日本の場合は95%以上の大学生が就職しますよね。
なぜそんなことが起こっているのか。アメリカの企業は、とにかく「即戦力」を雇おうとします。新卒を雇って、それを育て上げるということはしません。時間の無駄になってしまうから。
なので、この新卒の50%の企業就職者は、学生時代から企業でインターンをして、自分自身で能力を付け、ある程度の職務経験を付けた人たちといってもいいかもしれません。それくらいしないと、大学を卒業していても職にも就けません。
で、企業側はとにかく即戦力を求めているので、高い給料を支払ってでも、一流大学の一流の学生を採用しようとします。もちろん職務経験があれば、なおさら。なので、当然、彼らの年収もありえないくらい高くなります。
私の知っている若者で、入社3年目(25歳)で日本円で1000万円超えが何人もいます。また、超一流大学出身(ハーバードとかスタンフォードとか)の新人が、いきなり軽く1000万円超えの初任給を手にするとか。
ま、アメリカ企業はそれくらい超優秀な人間を高額で採用して、実戦で使っていくんでしょうね。
もちろん、採用したら放ったらかしではなくて、日本のように「教育」もあります。強制的なものもたくさんありますし、興味があれば受けてよし、のようなものもあります。
で、この日本人出向者の方と話をしている時に、この日本とアメリカの給料差のことをふと思ったんです。
日本人出向者さんは、日本目線で給料を見てるわけで、日本で二人分の給料をもらっている人たちだから、二人分以上の仕事量をこなすべきだろう…と。
これ、どうなんですかね。
わたし個人的には、給料のレベルで、その人のレベルを判断することがナンセンスなんじゃないかと思ったりしています。
「これくらいの給料をもらっている人のレベルは、これくらいのはずだ」
ではなくて、
「これくらいのレベルの人は、これくらいの給料をもらう」
と言う考え方なんじゃないかと。その給料が、日本とアメリカとで違うってこと。
確かにアメリカでも、「え?このレベルでこれだけの給料もらってるの」と言いたくなる人もいますけどね(と自分のことを棚に上げて言う)。
て、ことで今回は給料の話をしてみました。
日本は家賃、水道光熱費を含めた生活費がアメリカよりは低い印象があります。経験上、中西部の中規模都市の居住にかかる生活費は、日本の中規模都市の居住にかかる生活費と比較して、家賃で1.5倍、水道光熱費で1.5~2倍ほどかかる印象があります。きっちり家計簿を付けていたわけではありませんが、食費も1.2~1.5倍ほどかかるように思います。また、保険は購入できるものの、医療費も基本的に高額です。財産の築き方、個人資産についての考え方、老後の生活と老後の備えも、日本とアメリカでは状況が異なると思います。あとは経済成長率の違いなどもあると思いますが、いずれにしても、「これくらいのレベルの人は、これくらいの給料をもらう」を決める要因は単純ではないと思います。
Rainさん、ご訪問、コメントありがとうございます。
おっしゃるとおりですね。アメリカだと、例えば、ミシガンとカリフォルニアでも、給与レベルは違いますよね。おっしゃるようにその地域の物価指数によって変わってきます。
日本とアメリカの給与レベルを比較すると確かにそうですが、給与額によらず、考え方として、
日本では、これくらいの給料をもらってるからこれくらい期待されてもおかしくないだろう、と考え、アメリカでは、これくらいのレベルの人がもらう給料はこれくらいだろう、と考えるんじゃないかなと。
説明になってないかもしれませんね。
初めまして。記事の内容を見させていただきました。
今は日本に住んでいますが、ゆくゆくはアメリカで生活をしたいと思っています。
MASA様はアメリカに関しての記事をたくさん書かれているようですので、参考にさせていただきます。
1つ今回の記事で質問なのですが、現地に住むとなった場合、社会人経験が長くなくても仕事を得ることはできるのでしょうか。
現在は外資系のIT企業で働いているのですが、アメリカは日本よりも雇用にドライなイメージがあります。
これまでの経験から、アメリカで働いてみた感想などを聞ければなと思っております。
宜しくお願い致します。
テラちゃんさん、ご訪問、コメントありがとうございます。
ご質問ですが、
>現地に住むとなった場合、社会人経験が長くなくても仕事を得ることはできるのでしょうか。
まず、前提としてテラちゃんさんが単身でアメリカに来たとしてお話しします。
アメリカに来る場合、当然のことながら、観光かあるいは就労で来るわけですが、観光の場合、3ヶ月間はビザなしでアメリカに滞在できます。でも、就労ビザがないので働くことはできません。
就労の場合、当然ビザが必要になります。ビザなしで働くと、当然犯罪になりますから、見つかれば逮捕され、強制送還されその後(基本的に)二度とアメリカの土は踏めなくなります。
アメリカ人と結婚してこちらに来る場合は、永住権や市民権を取得すれば、アメリカで働くことができます。
そして、社会人経験が長くなくても仕事を得ることはできるかどうか、ですが、それは自分の持っている能力によります。
単身でアメリカに来て、働き口を見つけるには、ビザが必要になりますから、ビザ発給をサポートしてくれる会社を探すことになります。当然、会社に採用してもらうために面接が必要になりますが、その際に、自分の持っている能力を面接官に話すことになります。そこで面接官が納得しなければ、その会社は採用してくれない、つまり、ビザを発給してもらえないので、アメリカでは働けないことになります。
結婚して永住権を取得した場合、どの会社でも採用されるチャンスはあります。ですが、この場合も、会社が採用しても良いと思う能力を持っている必要があります。
経験が長い=能力がある、とは言えないですね。たとえ経験が短くても、その会社が求める能力をその人が持っていれば、会社は採用してくれると思います。
アメリカでも日本でも雇用に対する考え方は同じような気がします。どちらも厳しいです。ただ、ここだけの話、日本企業のアメリカ法人で働く場合には、そのあたりが多少緩くなってるんじゃないかと思います。日米語の両方を話せればそれでOKとか。笑
あまり答えになってないかもしれませんが、もし他に知りたいようなことがあれば、直接コンタクトください。
シンプルに日本がデフレだったから差がついたと思いますよ。
個人的に不思議に思っているのですが、
バイト時代は普通に仲間と給料の話をしていたのに就職すると給料いくらもらっているか職場の友人などには教えるのはご法度らしいです。
テレビ番組とか芸人が一般人へ普通に給料聞いているのを過去に見た気がするのですが、友人も教えないのが常識と言われてしまいました。
アメリカの場合はどうなのでしょう?自分のお給料の金額を友人などに聞かれたら教えるのでしょうか?
ご訪問、コメントありがとうございます。
それについてはアメリカでも同じだと思います。家族や親戚には伝えるかもしれませんが、他人や友人に教えることはないと思います。誰しも人と比べられるのは好きじゃないかもしれないですから。笑