アメリカ企業 有給休暇
ちょっと面白い話をしましょうか。
大学を卒業してからすでにン十五年経とうとしていますが、いまだかつてこのような有給休暇取得制度を見たことがありません。
この話、公開して良いものかどうか、迷うところですが、まぁ、日本語で書きますし、今の会社にロイヤルティなどもありませんから、特に問題はないでしょう。
実は、私の勤める会社、2月中旬から、新しい有給休暇制度を導入します。
制度...と言うほどの大げさなものではないんですけどね。
今までは...
2週間に1度、給料が支給されるごとに、有給休暇時間が約4時間程度累積されていました。つまり、ひと月働くと1日有給休暇がもらえるってことです。なので、1年で13日。
で、使うときはどうするかって言うと...
イントラネットのタイムマネジメントのサイトに行って、「いついつから何日間、有給休暇を取得する」と言う情報を入力します。バケーションなのか、病欠なのか、それとも、無給の休暇(マタニティ休暇ってのはこれに入ります)なのかなどのオプションがあります。有給休暇の場合には、普通、バケーションを選択します。そして、SUBMIT。そうすると、その情報が直属の上司に送られ、承認されれば、有給休暇を取って良し...と言うことになります。
当然のことですが、有給休暇は、取れば取るほど少なくなります。手持ちの日数以上に休暇は取れない...当たり前のことです。
これが2月中旬からどうなるか...。
「有給休暇取得は自分の裁量に任せる」
これ、どう言う意味かわかります?
つまり...
「有給休暇を勝手にとっても良し」
ってことです。
「日数に関しては会社側は関知しない」
ってことです。
人によっては...
「じゃぁ、有給休暇の取り放題ってことじゃん」
と思うでしょうね。
文字通り解釈すればそれに間違いありません。
すごいでしょ?
ちょっと考えられないでしょ?
もちろん、そこにはきっちりと「縛り」があって、
「直属の上司と現在の業務進捗の状況を十分に吟味した上で有給休暇を取得すること」
となっています。これは、
「有給休暇を取得する際は、事前に上司に相談すること」
ってことですから、今までとあまり変わったとは言えないかもしれませんね。
でも、今まで、有給休暇の残りを気にしながら休みを取っていたのが、それをあまり気にしなくて良くなったのは、一歩前進ってことでしょうね。
面白い話でした。
とり放題・・・夢のごたる。 \(^_^)/
「関知しない」でOKということは、そのあたりの法律も日本とはだいぶ違うのでしょうね~。
和尚さん、ども。コメントありがとうございます。
ま、実際のところ、この制度を始めるにあたって、一番苦労しているのあ、人事の人たちのようですよ。
個人の裁量に任せると言い切ると、必ず人事が意図するのとは逆のことをする人がいますから。
「じゃぁ、有休の取り放題じゃん」みたいな人がいるんですよね。何のためらいもなく、長期連休にしてしまう人たちが。
Let’s see what happens.と言う感じ...かな。