カラードフード
こんにちわ、KAZです。
上の写真は今朝、price chopperに行って撮ってきました。
写真に写っているモノ、なんだとおもいますか?
アメリカにお住まいの皆さんはお分かりでしょうが、日本の皆さんにはちょっと分からないかも知れません。
実はこれ、カップケーキなんです。もちろん、食用です。
スポンジケーキの上に様々な色で着色されたクリームがトッピングされているのです。
なんとも鮮やかで食欲をそそる色でしょう???
え?そそられない!? ですよね・・・
しかしアメリカ人、特にキッズ達はこれをとても美味しそうに食べるのです。
アメリカ人て、もしかして食べ物に対しては味覚よりも視覚のほうが優先順位の上位にあるような気がしています。
というのも、たまにフェスティバルやイヴェントなどのコンセッションでお手伝いをすることがあるのですが、先日もスノーコーン(かき氷)を売っていたときのことです。
日本でかき氷といえば、イチゴやメロン、宇治金時とかが定番ですが、アメリカでは「ドラゴンブルー」や「ブラッディーレッド」などどぎつい色のモノを好み、フレーバーなんて全然関係ないみたいです。お客さんも、「レッドを1つとグリーンを2個ちょうだい。」と、色でオーダーしていきます。
中には、「パープルが好きだから、レッドとブルーを混ぜてちょうだい」なんて言う人もいました。
また、アメリカでは定番中の定番のスポーツ飲料、ゲータレード。
客「Can I get a Gatorade?」
ボク「Which flavor?」
客「Blue.」
やはり、フレーバーではなく色で注文します。
これもカラフルでしょう?
そして極めつけは、カラードケチャップ!!
カラーケチャップは、HEINZが2000年にリリースして子供に大人気だったんですが、大人にはあまりにも気持ち悪すぎて人気がなく、2010年に製造中止になったそうです。残念。
ところで、これだけカラフルな食品に使われている着色料はカラダに害はないのでしょうか?
ボクは10年ほど前から中枢神経系に及ぼす環境化学物質の影響について研究してきましたので、やはりどうしてもこういうモノに対しては科学的観点から考えてしまいます。
実は、カラーケチャップの存在を知ったのは、10年ほど前に雑誌「TIME」に書かれていた記事をたまたま読んだからでした。
タイトルは「カラーケチャップが子供の脳に害を与える」みたいな感じだったと思います。
そこに書かれていたのは、カラーケチャップを好む子供はADHDである事が多いということが統計的に分かってきたというものでした。
ADHDとは、「attention-deficient hyperactivity disorder」 の略で、日本語で言うと「注意欠陥多動性症候群」です。
この病気を持つ子供は、授業中おとなしく椅子に座って先生の話を聞くことができず、席を離れて動き回るなどの症状を示します。
原因もよく分かっていません。
一応、クスリは開発されてはいるものの、依存性が高いためにその使用はあまり薦められていません。
食品中に含まれている合成化合物が子供の脳発達に影響を及ぼし、ADHDやLD(learning deficiency, 学習障害)を引き起こすという報告は15年ほど前からされているんですが、まだ研究が続けられている段階で、なかなか難しい病気です。それは、動物実験で得られた結果が人間に当てはまらなかったり、また脳というのはとても複雑な構造をしているので、影響があるかないかの判断基準が難しく、結論が出しにくいんです。
しかし、ADHDやLDの子供の割合はここ最近になって世界的に年々増加傾向にあります。それが食品添加物や環境化学物質の影響によるモノであるとはまだ言い切れませんが、少なくとも因果関係を示する論文は幾つか報告されているので、何らかの影響を及ぼしていることは確実なようです。
しかし、FDAは明らかな健康被害が認められない限り、使用禁止にすることはできないのです。
食品アレルギーなどは、目に見える健康被害なのですぐに判断できますが、脳の場合は目には見えず、後々になって症状が現れるので気がつかない事が多いのです。
また、明らかに怪しい色をしている食品が並んでいれば消費者は見た目ですぐに判断できますが、実はソーセージや果物にも色保持のために着色料が使われているんです。こういったモノは目で判断できないので、注意が必要です。
早く研究が進んで、消費者が安全に買い物ができる世の中になることを願います。
最後に、下の写真は昨年のハロウィーンでぼくが作ったカップケーキです。食欲をソソルでしょ?
芸術的作品にエキサイトする子供達。(ホントか!?)
質問等ございましたら、どしどしお寄せ下さい。
一番上の写真のカップケーキ、きもちわる~っ!!
っていうのが、日本人の感想でしょうね。
ほんと、こんなの誰が買うんじゃ!って思うんだけどなぁ。
食品のIngredients表示のなかの合成着色料は、Red 40とかBlue 1とか書いてあるのが、そうですか?
お~すげぇマニアック。素敵過ぎる。
「こういうことを書いて欲しかった」の上を行ってます。
最高。
てか、こっちのカップケーキ愛はまだまだ理解できません。
たぶん根が日本人過ぎるのでしょう(て、明太子とかにも入ってんだよね)。
ま、日本の企業も「日本人にはこういう自然な色のほにゃららが…」て着色しているんだろうから、やっぱ気を付けれる範囲でしか対策は練れないね。
わ~綺麗~
カップケーキ・アーテストみたいぬ。
私もこの一番上のカップケーキの色あいは初めて見ました・・・。
子供の誕生日ケーキとか、もうこの道を通らざるを得ないんだけど、こうやって着色されてる部分は「食べ物じゃない」と割り切ってます。笑
あくまで「飾り付け」なので、アイシングは食べないで削ぎ落とす。これは子供にも教えなきゃ。
着色料って、自然界のものでできているものってないんですか?サフランとか自然のものだから体にオーケーってことはないんでしょうか?
それにしてもカラーケチャップは私も無理ですねぇ。そもそも赤に着色してあるんだろうに。
Erinaさん
ほんと、子供がいたら、あのカラフルケーキは避けて通れない道だよね。
青とか緑とかでもいいけど、せめてもう少し控えめな色にして欲しい。水色とかうすいエメラルドグリーンとか・・・。
ケチャップの赤は、トマトの赤じゃない??
Maki-Kさん
アイシング自体、ピュアなグラニュー糖ですからね。それを子供にって、恐ろし~・・・。
確かにトマトケチャップだけど、もう「ケチャップ=トマト」っていう図式はほとんどない気が・・・。
「ケチャップ=砂糖+酢」みたいな。トマトって実際に入ってるんですかねぇ?←Heinzに喧嘩売りまくり。
ちなみに、あの赤は、きっと血の赤です。ハロウィンにも大活躍。笑
Heinzのサイトを見てみたところ、どうやらHeinzに限っては着色料や保存料は入っていないみたいですよ。他のメーカーは不明ですが。ケチャップのあの赤みはトマトの品種によるものだそうです。なので、それほど過敏にならなくても良いようです。
日本とアメリカでは認可されている着色料に違いがあって、たとえば日本では規制されていないモノがアメリカでは規制されているみたいな事が良くあるのですが、アメリカのほうが規制は厳しいと思います。
天然着色料であっても、大量に摂れば有害になる可能性はあると思いますよ。着色料ではないですが、カフェインなんかもそうです。
てか、青いモノに対して「毒物」であるという認識は本能に刷り込まれているはずなのですが・・・
でも、ガリガリ君の青はOKみたいな。
オリジナル・ソーダ味だし、みたいな。
Heintz、意外と良心的な(?)企業なのね。
個人的には「コーンシロップ」を気にしてしまうが、これに「No」と言うと、アメリカで食べれる物が相当限られてしまうので対応については微妙だが、やはり「デカいアメリカ人」、なんか不自然なものを食ってないとあの大きさにはならないのではないか、とか「小ぶりな日本人」は思ってしまうのですが…
は~日本の美味しい美味しい洋菓子が食べたいわ。
チェックありがとうございます!
ちょうど昨日、うちのHeinzのパッケージを見て、「トマトと、砂糖と、酢と、塩だけ」って書いてありました。
>日本とアメリカでは認可されている着色料に違いがあって、たとえば日本では規制されていないモノがアメリカでは規制されているみたいな事が良くあるのですが、アメリカのほうが規制は厳しいと思います。
これは確かにそんな感じがします。何せアメリカは訴訟大国だから。(ってそれが原因かどうかはわかりませんが)
FDAっていう言葉を聞くたびに、政治臭がぷんぷんしますけど、Kazさんから見てそういう印象はありますか?
私が気になるのは、医薬品・食品業界ってすごく政府に規制されてるというイメージがあるんですが、日本でもそうなんでしょうか?
たっちゃん
たしかに、カップケーキの真っ青はだめでもソーダバーのskyblueは許せるよね。程度の問題なのか?
ボクが思うに、アメリカ人がデカイのは食品中に含まれているホルモンのせいだとお思われます。ウシやブタに打った成長ホルモンや男性ホルモン、女性ホルモンが肉や牛乳を介して身体の中に入ってきていると思うよ。
程度の問題なのかね、ほんとに。
慣れかね、ひょっとして。
なぬ、成長ホルモンだと!?
困るな、肉好きなのに。
困るな、乳製品好きなのに。
とてもとても勉強になりました。
Erinaさん
確かに仰るとおり、FDAも政治が絡んでますね。でもアメリカ自体、「金で買収」ということは良くある事みたいですから、我々の知らないところでたくさん陰が潜んでいると思います。
日本の薬事法や食品安全法も厳しいですね。特にクスリに関しては、アメリカで使われている同じ成分でも含量が半分ぐらいだったりします。それは身体の大きさの違いなのか、はたまた薬物代謝酵素の違いなのか分かりませんけれども。
KAZさん、初めまして。う~ん、怖い話。特に子供達に出る症状というか影響は、ちょっと気をつけて見るべきですね。これからも、興味深いお話、楽しみにしています。
たっちゃん
うん、少なからず影響はあると思うよ。
アメリカ人の女性の胸がデカイのはきっと牛乳中に含まれている女性ホルモンのせいだと、ボクは信じてます。
避けようと思ったらやっぱりWhole Foodsとかオーガニック系のものを買うしかないね。
たつやさん
牛乳や乳製品なら、
※from cows not treased with rBST
ってラベルに書いてあるやつを買ってください。普通のスーパーブランドのものでもあります。
まぁ、牛乳の飲みすぎは脂肪の取りすぎにつながるので、どっちにしても注意ですけど。
あ~、この色(カップケーキ)、嫌ですよね~。まさに人工。
以前アメリカの子供の食生活を考える番組で本物の「トマト」を知らない、見たことのない小学生に驚きました。やばいと思います・・・
なんかアメリカの子供達、大人に騙されてる?