登山とハイキングとピクニックの違い
こんにちは、Maki-Kです。今日は興味のない人には全くもってどうでもいい話を書きます。日本で山登りが趣味の人は是非読んでください。
私、ブログの自己紹介欄でも少し触れていますが、ハイキング大好きです。I like hiking!
もともと歩くことは好きだったんですが、アウトドア好きの夫に出会ってからハイキングに行くようになりました。子供が出来る前は夫婦2人で、子供が出来た今は家族3人で、週末ごとにサンディエゴ郊外の山や谷・砂漠に家族でハイキングに行っています。
・・・っとここまで読んで、左の絵のようなイメージが頭に浮かんだ人~。
これはピクニックです。
私がアメリカに住んでハイキングに行くようになってからずっと感じていた「もしかして・・・」というかすかな疑念・・・。先日、企業通訳をしているプロ通訳者の友達が、私のかすかな疑念を確信に変えてくれました。ハイキングとピクニックを混同している日本人多し。
ずーーっと何年もそうじゃないかな~と思って思っていたんです。
私がハイキングの話を日本の友達にすると「わ~、楽しそうだね、私もやってみようかな♪」と、かなり軽いノリのリアクションがあったり、「外で食べるとおいしいよね~」となぜか食べるとこだけに特化したコメントがあったり。確かにおにぎり持参で途中で食べるけどさ。ハイキングのポイントはそこじゃないっしょ。
このプロ通訳者の彼女にいたっては「私たちもMaki-Kさん一家を見習って週末にピクニックに行こうと思います。まずはピクニック用の靴を買わなければ・・」なんてメッセージが届いたり。。。。。ピクニック用の靴って、一体・・・・(汗)
※念のため・・・ピクニックpicnicとは屋外(公園や池のほとりなど環境のいいところが素敵)で持参したランチなどを食べることです。歩くこととは全く関係ありません。
どうしてこんな混乱が起こるのか・・。
※ハイキングとピクニックを混同して、えらい目にあったブロガーYumiさんの記事はこちら↓
バンクーバーでハイキングを楽しむ
みなさんハイキングと聞いたときにものすごくはっきりピクニックの絵が頭の中に浮かぶわけではないようですが(多分)、かなりお気楽なイメージが頭に浮かぶようです。だから同じくルンルン楽しいイメージのピクニックと重なって混同してしまうよう。。というのが私の分析。小学生の遠足のイメージも関係しているかも・・。
そもそも日本ではハイキングっていう言い方をあまりしないんですよね。登山とかトレッキングって言う言い方が一般的で。
登山は読んで字のごとく山に登ること。基本的に山頂目指して登ります。結構体力のいるスポーツ・趣味です。ウェアや装備などもきちんとそろえなければいけません。体力があって好きじゃないと出来ない。
きちんとした線引きがあるわけれではないですが、登山より敷居が低いのがトレッキング。必ずしも山頂を目指す訳ではなく、イメージとしては自然いっぱいの場所(山とか湿原とか)のトレイルを少し長い時間(2時間以上くらい?)歩く。登山ほど体力もいらないし靴も本格的登山靴よりは軽いものでOK。
一番手軽なのは散歩。ぶーらぶーら歩くだけ。歩きやすい靴があればOK。
一方、英語のhikingは登山・トレッキング・散歩、すべてをカバーするアクティビティです。
頂上目指して山を登るのもhiking。トレイルを長時間歩くのもハイキング。小さい子供と一緒に池の周りを歩くのもhiking。とにかく自然の中を自分の足で歩くのがhikingです。
もちろん英語でもmountain climbing(登山)やtrekking(トレッキング)という単語はあります。でも一般的に日本語で言う登山・トレッキングに該当する単語はhikingです。
英語のmountain climbing(mountaineeringという単語もあります)は高度なテクニックがいる山登り。ヒマラヤの高山にテクニックを駆使して登るとかね。日本語にするとどちらも登山になっちゃいますけど。トレイルを歩いて富士山に登るのをmountain climbingとは言いません。(富士山に登った「I climbed Mt Fuji.」とclimbを動詞として使うのはOKです。)
trekkingは長時間(数日間)にわたってかなりの距離を歩いて移動すること。日本語のトレッキングとは少し意味が違います。
←私のHikingのイメージ。
トレッキングポールを持って山腹を行く。
ここ、なだらかな丘に見えますが標高3500m。コロラド州ロッキー山脈のツンドラ地帯。結構しんどいハイクでした。
ロッキーマウンテン国立公園でのハイキングの記事はこちら♪
日本は今、登山ブームですよね。このブログの読者で登山やトレッキングが趣味という方もいらっしゃるでしょう。英語で自己紹介する機会があったらぜひ「I like hiking.」とか「I like going hiking.」と言ってみてください。アメリカでもhikingはとてもポピュラーなので趣味の合う人が見つかるかも知れませんね。
英語のhikingの使い方の応用は・・
It was just a short hike to the waterfall.(滝まではほんのちょっとのハイキングだったよ)とか、
Do you want to go hiking with us this weekend?(週末一緒にハイキング行く?)とか、
We hiked up Mt. Whitney last summer.(去年の夏にホイットニー山を登ったんだ)とか。
色々使いまわせます。
ちなみに、ハイキングをピクニックと間違えたプロ通訳者の友達には間違いを指摘しました。だって通訳してるときに間違ったら困るもんねぇ。って彼女の職務内容(技術系です)からピクニックやハイキングの話が出るとは思えませんが・・。そしたら「あーピクニックとハイキング、意味を混同してたわけじゃないんですが・・・わかっていたんですけど何故か間違って書いちゃいました~、そうですね、歩くのはハイキングですねぇ。」って。・・・・相当こんがらがってますな。
ハイキングとピクニック。この記事を読んで「あ~!私も勘違いしてた!」と思うか、「な~に言ってんの、そんな訳ないじゃん」と思うか。。。あなたはどちらでした?べつにどーでもいいじゃん、って言うのが一番多い感想かな。最後まで読んでいただけてたらですが・・(汗)
←アメリカ大陸のContinental Devide(分水嶺)の上で一休み。Mt. Ida(後方の中央の山3928m)を目指しましたがカミナリ雲接近で断念。下山中にカミナリ雲に追いつかれ、森林限界まで死に物狂いの猛ダッシュ。命からがらの下山でした。カミナリに打たれて死ななくて良かった・・・。
ハイキングって、命の危険と隣り合わせなんです。
だからピクニックと混同しないで~。ね!
これが言いたかった。
ピクニックは確かに、「外でご飯を食べる」ことが目的ですよね。それこそ場所は近所の公園でも、ビーチ横のベンチでもいいような。
ハイキング、っていうと完全に趣味のアクティビティになるから、スポーツですよ。ギアも体力も覚悟も必要っていうイメージ。
うちは・・・どれも取り揃ってないな。笑
クライミングっていうと、ロッククライミングみたいなほとんど垂直の斜面を手を使って登るっていうイメージですね。
歩くより這いつくばる、みたいな。笑
私は、屋内ロッククライミングに挑戦してみたいです。
アメリカは素敵な山や自然がたくさんありますからね〜。ハイキングはとても有意義なアクティビティだと思います!
>Erinaさん
この記事書いてから思い出したんですが、子供の童謡のCDに入ってる歌で(いないいないばぁでも歌ってたらしい)”ピクニックピクニックいちに いちに♪ピクニックピクニック歩け歩け♪”って歌があるんです。これ完璧に間違ってますよね。作詞家は絶対遠足=ピクニックだと思ってる。ぶぶー。
室内(室外でも)のロッククライミング施設、使用料めちゃ高いですよ。だから私は無理だ。ハイキングは基本タダだし。誰かボルダリングをしている友達いませんか?あれなら手軽に始められそう。
ハイキングって、かなりハードなイメージですよね。私にはとても出来そうにありません。やはり、お弁当持ってピクニックがあってるかな。
>Masaさん
Masaさんはアメリカ歴が長いから、ハイキングのイメージが通じるんだと思います。日本でハイキングって言うと、そうですねぇ、菜の花が咲く川の土手や丘陵をすがすがしい気分で歩く感じ、かな?途中で青空のしたでお弁当を広げて食べる。まぁ、アメリカでハイキングが趣味という人も、レベルはかなり色々ですけどね。最近の私は子連れでいけるところも限られているので、ぜんぜんだめですわ。。
昨日は砂漠へハイキングに行ってきました。楽しいですよ~。ハイキング。
私のピクニックのイメージは 車で近くまで行って そして
車からいっぱい食べ物と飲み物を持って 湖のそばや海岸でBBQ.
もちろん 音楽、ダンス、そして ビールつき!
ハイキングはバックパックを背負って歩くイメージ。
ヨセミテ国立公園を歩いたり、背の高い山頂を歩いてめざしたりね。
岩のエルキャプタン、雪山のアラスカ、
また氷ついた滝は ロープなどの道具をを使わないと
そこへ到達できないから、クライミングになりますよね。
シギーさん、すごくわかりやすいです♪
>シゲさん
シゲさんのピクニックのイメージ最高ですね。
シゲさんもアメリカが長いですからね~。日本だと遠足=ピクニックって感じで思ってる人が多いんです。だから歩くハイキングとこんがらがっちゃう。
ハイキングは散歩程度のものも一応ハイキングと呼ぶので、シゲさんもどうですか?ハイキング。
MAKI-Kさん、はじめまして。
ハイキングネタ、楽しく読ませて頂きました。私も同じことを感じていたので思わずコメントしています。
今は日本に住んでいたのですが2003年までアリゾナにいましてハイキングをよくやってました。日本の友達に話すとそれはハイキングじゃないでしょ、ってよく突っ込まれました。
今年の夏久しぶりに渡米し、ハイキングしてきました。Uinta Highline Trailというユタにある全長130キロ、標高3000〜4100メールを8日間、アメリカ時代の仲間と同窓会兼ねてのハイキング。家内にはハイキングという軽い感じの響きと過酷な内容とのギャップにやや引かれましたがどうにか生きて帰ってきました。この「どうにか」には、MAKI-Kさんと同じく雷雨との闘いが関係してます。笑
通りがかりで失礼致しました。
ダッシュで木のある標高まで降りました!
>Miyashinさん
こんにちは!コメントありがとうございます!
いや~、共感していただいて、嬉しいです♪
8日間のバックパッキング、アメリカの楽しみ方ですよね~。日本だとそれだけ長期間全くのバックカントリーにいられない。里にでちゃう。
ユタで3000m以上と標高が高いと、夏でも結構すずしそうですけど、どうだったでしょう?私はデイハイク専門で、まだ数日間にわたるハイキングはしたことないんです。でもカリフォルニアに住んでいるので、Pacific crest trailやJohn Muir Trailをいつか歩いてみたいと思っています。今とりあえずの目標は、来年なつのハワイ島マウナロア登頂です。
お互いカミナリに打たれなくて、良かったですね!これからも「ハイキング」楽しみましょ♪
MAKI-Kさん、はじめまして。
今日 セブ島 周囲数キロの平らな小島の散歩にトレッキングと書かれてました、
トレッキングの使い方に疑問を感じググッタらMaki-Kさんをヒットしました。
先日 朝ドラマッサンでエリーが階段から滑り落ちて流産した時に、エリーが二階でピクニックと言ってました。
スコットランドでは ダイニングルーム以外の部屋で食事をする事をピクニックに含めるのかな?????
それをNHKが放送したので 大変に違和感が有りました。
米国ではそんな表現しないですよネ?
日本の人は 外来語の意味を異なる解釈に変えるので混乱します。
自分も屋外が好きで 若い頃は登山をしていました、当時 ワンダーフォーゲルと縦走の違いがよく解りませんでした。
自分のトレッキングの解釈は 登頂を目的としない山散策と思っていました。
ハイキングは登頂を含む(登攀など上級技術を含めない)山登り。
ピクニックは野外でのレジャー的な食事 (遠足や花見のようなイメージ)
マウンテンクライミングは上級技術を含む山登り、この中には High Altitude Climbing(高所登山),Ice Climbing(氷壁登攀), Rock Climbing そして沢登り(日本の登り) 縦走も入ると思います。
Maki-KさんのContinental Devideはキワドイハイキングの領域ですかネ? マウンテンクライミングじゃダメ???
Mt. Whitneyはハイクアップってアメ人も言いますね
Grand Teton はアメ人はクライミングと言ってました
上記の中で気に成ったのはmountaineering
mountaineerは動詞だからmountaineering 山登りなのかな?
(go mountaineering) 米国でそんな使い方します???
言葉に出来ないけど、例えば Engineer に対してEngineering みたいな???
動詞ではないのかな?解りません
最後にツンドラですが
ツンドラはフィンランド語で英語はタンドラ
自分の解釈は高緯度の森林限界以北で永久凍土の上に生える植物 (夏場は表面の氷は解けていますが)
高所でも森林限界は在るのでそれに使っても良いのかな?????
どなたか 教えて下さい
Hero Richardさん
コメントありがとうございます。
日本国内で使われてる「トレッキング」なら、セブ島の散歩もトレッキングと言ってしまっても良いんでしょうね。一般に使われている日本語のトレッキングって、「トレッキングシューズ(スニーカーじゃちょっときつい)を履いて歩かなければならない場所を歩く」って言うような意味もありますよね。スニーカーで歩けるように整備されているトレイルなら、散策かな??
>>自分のトレッキングの解釈は 登頂を目的としない山散策と思っていました。
私もそう思います!
ただ、山に限ることもないと思うので、あまり標高差がないようなコースを歩くのに使っても問題ないと思いますよ。でも日本だと、ちょっと長時トレッキングに行こうとなると、山に行くことになっちゃいますね。国土の問題だから仕方ない。
日本の山は、概して険しいですよね。
そして土地が狭いから(山自体が小さいから)、麓からある程度時間をかけて登ったら、頂上に着いてしまう。
だから日本では「登山」という言葉が特に使われてきているんだと思います。