英会話上達の秘訣はやはり…
こんにちは、Masaです。
去年の夏から日本企業のアメリカ法人で働いている私ですが、入社以来、日本人出向者、ローカル採用の日本人など、いろいろな日本人と働いています。
今日は、そんな彼らを見て感じた、英会話上達の秘訣について書いてみようと思います。
日本人ならだれでも、
「アメリカ人ネイティブと互角に戦えるくらいの英会話力が欲しい」
と思っていると思います。
もちろん私もそのうちの一人。私の英会話力はおそらく中の上くらいでしょうか。そこそこ英語で冗談も言えるし、喧嘩もできる程度です。日本に住んでいる日本人から私を見れば、「ペラペラ」の部類に入るかもしれませんが、私は決して自分がペラペラだとは思っていません。
語彙の数にしても、受験勉強中の高校生や、英文科の大学生と比べれば雲泥の差で、かなり少ない単語でいつも会話をしています。たまに、
「俺ってどうしてこんなに語彙が少ないんだろう」
と情けなく思うことさえあります。
でも、特に日常会話に困ることもなく、会社でプレゼントなどもして、ふつーに仕事もできます。最近は、
「今更ジタバタしてもすでに手遅れなので、意識する必要はない」
と言い聞かせています。もちろんそれでも英字新聞なんぞをWebで読んで、語彙を増やす努力はしているつもりですが(この歳になると、5秒前に覚えたつもりの単語でもすぐにどこかに飛んでいってしまうんですけどね)。
さて、自分の話が長くなってしまいましたが…。
私の周りにはには、日本人出向者やローカル採用の日本人がかなりいます。英語がペラペラの人もいれば、
「あんた、それでよく出向させてもらえたよね」…(失礼)
と言う人もいます。
私が言う「英語がペラペラ」と言うのは、「発音がきれい」ということではなく、「アメリカ人と同等レベルの会話ができる」ということです。
私のボスにローカル採用の日本人がいます。彼は日本の大学を卒業後、単身でアメリカにやってきて、それ以来25年以上アメリカの会社で働いています。
自分のことを「アメリカ人と日本人のハイブリッド」という彼ですが、彼の英語の発音はお世辞にもうまいとはいえません。いや、超がつくほど下手くそ…かも。
でも、アメリカ人がよくやる、相手に話す隙を与えないように「まくしたてるように話す」ことができます。もちろん、冗談も言えますし、文句も言うことができます。
ま、私はそんな彼を見習おうとしているんですけどね。
方や…、日本人の出向者の方々。英語のうまい人はめったにいません。英語で話す期間が短いので、当然と言えば当然なんですが、でも、「英語教育、受けてきたんだよね?」と思いたくなるような人たちもいます(すみません、偉そうで)。
何が、われわれローカル採用者と出向者との英会話力に差を作っているのかを考えてみました。
1.英語を話す時間
2.英会話のこつ、ルール
3.積極性
4.文化の違いの理解
5.英文法の知識
このくらいだと思います。大切な順に並べてみました。
やはり、英会話上達の秘訣は何と言っても、どれくらい英語を話すのに時間を費やしてきたかで決まるんじゃないかと感じています。
日本在住のピュアなアメリカ人の子供を見ていても、私の子供のように物心ついたうちからアメリカにいる日本人を見ても、それぞれ日本語、英語がペラペラです。大人の場合でも、英語を話す機会が多い人ほど、英会話力があるはずです。
ところが…、話す機会がたくさんあっても、ただそれだけではネイティブと互角に戦えるほどの英語力はつかないと思っています。それはなぜか…。
それは、英会話のこつやルールを知っている必要があるから。これは4の文化の違いの理解にも通じるところがあります。
日本語でもそうですが、その言語独特の言い回しというものがありますよね。それは、直訳しても意味不明な言葉や文です。これは、
「こういう時は、こうではなくて、こう言う」
というルールをお覚えるしかありません。そのルールは教科書に載っているようなものではなく、日常会話の中で、あるいは、映画やテレビの中で出てくるようなものかもしれません。
さて、英語に浸る時間も十分に取って、しかも、ルールやこつもしっかりと習得した。英語の文化的な背景も理解している。ほぼ知識としては完璧。
でも、たった一つのことが、英会話力を伸ばす妨げとなることがあります。それは、
消極性
つまり、このブログでも何度もお話にしたことですが、「私は英語を話すんだ!」というやる気がなければ、どんなに知識があっても、英会話力はつかないってことです。
出向者に多いのは、「積極性」が欠けていること。確かに自信がないのは理解できるのですが、話さなければなにも始まらないんです。
とにかく、間違っていても何でもいいので、どんどん英語を話してみることが大切なです。それによって、1.英語を話す時間も長くなりますし、2.話すことによって、英語のこつもわかってきますし、生の英語からルールを学ぶこともできます。そして、話すことによって英語のバックグラウンドを作っているその文化にも触れることができるようになります。
で、最後、文法の知識。
これは、ビジネスで交渉ごとをしたり、プレゼンをしたりする場合、やはりサバイバルイングリッシュではだめですので、「必要最低限」の文法の知識が必要になるってことです。「必要最低限」と言っても、量的にはかなりあると思いますけどね。
英文法の知識の習得は、日本語で書かれた文法の教科書で学ぶのもいいと思いますが、一番いいのは、生の英語から自然に文法を学ぶことだと思っています。やっぱ、新聞や雑誌、本、テレビや映画などから学びたいですね。これらからは最近の粋な言い回しも学ぶことができますしね。もちろん、新聞だからと言って、文法的に正しく書かれているとは限らないわけですが、少なくとも、アメリカ人が読んでいるわけですから、通じないってことはありません。
ってなことで、まとまりのないお話になってしまいましたが、自分の周りにいる日本人の英会話を見聞きして感じたことを書いてみました。
Picture by polandeze
僕も先週急遽当校所属の教授全員の前でプレゼンさせられて思いましたが、英語(またはその他もろもろ、いや全部)は上達したかなぁと余裕ができたところで、少しほころびが目に入るようになるものですよね。
帰国して同窓会するたびに、「もうペラペラでしょ」みたいに言われますが、「そりゃ仕事してるくらいだから、そこそこ話せるけど(職場で日本人俺だけだし)、昔思い描いていた『流暢に英語を操る』とは違う」と、なんか「ペラペラ」という表現を使うところからはまだ遠い気がする、みたいな。
前にHanaさんの記事にありましたけど、英語だけでなく言語は「雰囲気」「リズム」だと本当に思うので、映画でもニュースでもラジオでも何でも良いから、観まくり聴きまくりで憶えて、いや体が勝手に反応しちゃってホームランみたいな感じに早く到達したい。60歳くらいまでには…
Tatちゃん、コメントありがとうございます。
最近は、あんまり発音とか気にしないようにしてるんですよね。それよりも、教育を受けている人の英語ってのが気になってまして。つまり、それなりの教育を受けている人たちの使う英語は、やはりそれなりの英語であって、そうじゃない人たちの英語と比べると、「うん、やはり彼らは教育を受けている」ってわかるらしいんです。
ま、日本人を見てもわかりますけどね。
でも、英語を外国語として学んでいる我々にとって、「教育を受けている人たち」の英語と、「そうじゃない人たち」の英語って、なかなか聞き分けられません。難しい単語を多用する人が必ずしも「教育を受けている人」とも限らないし、かと言って、誰でもわかる英語を話す人が「そうじゃない人たち」とも限らないしね。
みんなが「うん、できる」と思うような英語をいつかは話せるようになりたいと思っています。