アメリカで出産 【出産体験記Maki-K編 その2】

10人いたら10人それぞれのお産がある・・・。

【出産体験記Maki-K編 その1】からの続きです。

アメリカでの出産に関する過去記事はこちら・・・
【両親学級】【母乳教室】【ホスピタルツアー】【小児科医を選ぶ】

家から病院(UCSD Medical Center)までは、フリーウェイを走って30分ほど。

ちょうど朝のラッシュの時間帯。

でも幸か不幸か、破水をして陣痛がまだごく軽いうちに病院にチェックインすることになったので、長いドライブも余裕。

車で移動中も規則的にやってくる陣痛。まだ10分おき。

病院の正面玄関で車を降り、入院用の荷物と一緒にロビーのソファで夫が駐車場に車を置いてくるのを待ちます。午前9時過ぎ。

夫が駐車場から戻ってきて、二人で産科へチェックイン。

ホスピタルツアーで一度場所を確認しているにもかかわらず、迷う私たち・・・(汗)。

・・・エレベーターが二箇所あったり、出産と回復の部屋が別の階にあったりと、ややこやしいのだ。。。ス、スイマセン、ドコヘイケバ・・・

うろうろしたあげくようやく産科の受付へたどり着き、でも誰もいなかったのでそのままナースセンターへ。そこでチェックイン。

・・・私はもともとUCSD Medical Centerの患者だったのでチェックインは簡単。診察カードを見せるのみ。前もって電話もしてあったので受け入れ準備も済んでいるようでした。

チェックインした後はすぐ個室へ案内されました。

日本の産科は陣痛室と分娩室が分かれているところも多いようですが、この個室はLabor & Derivery Unit (陣痛・分娩ユニット)と呼ばれていて、陣痛から出産までを通してこの部屋で行います。

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部屋に入ると、専用のガウンに着替えます。下着も全部脱ぐんですが、破水してると言ったら使い捨てのメッシュのパンツ(みたいなもの)とパッドをもらえました。

とりあえずベッドに横になり、看護婦さんの問診に答えます。

 

痛みはまだきつい生理通くらい

余裕のピースサイン。

 

 

 

自然分娩を望むのか、麻酔を使うのか、意思を伝えます。
私は自然分娩を希望。ガンバレルトコマデガンバリマッス!

そしてすぐ当直のドクターがやってきました。若い女医さん(研修医)でした。
この病院は大きいので、妊娠中の定期健診で見てもらっていたドクターが実際に出産に立ち会うということは、稀だと思います。適切な処置さえしてくれれば、私は特にドクターにこだわりはないので、このシステムでOKでした。

ところで、看護婦さんからの質問の中に「最後に排便したのはいつ?」というのがありました。

出産のときに浣腸するのかしないのか?

これって出産を控えている人には気になるところ。

でも、どこかで話に聞いていたとおり、陣痛が始まると自然に体が出産準備態勢に入るようで、私は陣痛が始まったと同じ頃トイレに行きたくなり、すでに二回くらいスッキリィ~していたので、そう答えると特になにも処置されませんでした。もちろん分娩中にトイレ行きたーい!!なんてこともなし。

しかしこれ、陣痛が始まった時点で便秘三日目とかだったら・・・どうなるんでしょうねぇ・・・
だれかレポートください。

※ちなみに排便したとかしないとかは、英語でbowel movementという単語を使います。「I had a bowel movement this morning.」で、「今朝便通がありました。」

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部屋の様子。

ベッドの前にはテレビがあります。部屋の端には生まれた赤ちゃんを処置する台が置いてあります。

 

 

問診が終わるとすぐ点滴開始。
何かあったときにすぐ対応できるように、点滴は入院したら刺しっぱなしなことが多いようです。実際に私は点滴されてますが、血管確保のために針だけさしておくこともあるそうです。

一応酸素マスクもしています。
陣痛のときにお腹の赤ちゃんの心拍数が落ちたりすると、その分赤ちゃんに酸素が供給されなくなるのでそれを補うためだそうです。私の場合、赤ちゃんは陣痛を通して生まれて来るまで心拍数が下がることはなかったので、このマスクは後ではずしました。

ノンストレステストと同じように、おなかにモニターを二つつけ、お腹の赤ちゃんの心拍数と陣痛の強さを観察します。ベッドの横のモニターに折れ線グラフとして出てきます。

モニターはナースセンターにもあるようで、異常があるとすぐ先生が部屋にやってきます。

モニターの画面。上が赤ちゃんの心拍数。下が陣痛の強さ。

モニターを見れば、どれくらいきつい陣痛が来ているか分かるので、夫が「今のは大きかったねー」とか「山は越えたよ!」とか、モニターを見ながら教えてくれてました。・・・まぁ、私自身は別に教えてもらわなくても十分感じてるんですけどね。

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さて、実際に破水しているかどうかチェックをしてもらい、やはり破水しているという診断。でも子宮口はまだ開いてない・・。

破水をした状態でお産が長引くと感染症にかかる可能性が高くなるということで、ドクターに陣痛促進剤を使うことを提案されました。

陣痛促進は英語でlabor inductioninducing laborと言います。「陣痛を促進する」induce laborです。

促進剤を使うか、自然に任せるか。出産をする私が決めるのですが、私はドクターの提案通り陣痛促進剤を使うことにしました。

しかし、この判断がこの後の運命の分かれ道だった・・・イマオモエバ・・。

つづく。 

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4 comments on “アメリカで出産 【出産体験記Maki-K編 その2】”

  1. このシリーズ、良いですね。
    本当、出産も妊娠も十人十色だから、日本でやるにも不安がある。まして外国で、なんて不安どころか恐怖ですよね。
    ここで色々な人の色々な妊娠&出産体験をシェアできたら、「こんなのもあり!?」って思えるかも。

    うちの旦那もうっとおしいくらい陣痛のモニターで「今のは大きかったでしょ!?」って確認してました。こっちはわかってる、っつーの!どこの夫婦も一緒なんですね。笑
    男は、あれで妙な一体感でも感じられるんでしょうかね?

    続きも楽しみにしています!

  2. 病院についたとき、車椅子で入らなかったのですか?
    私の場合は到着したらすぐ車椅子が運ばれて来て、車椅子に乗って産科まで異動でした。陣痛の合間ってけろっとして全然平気なので、ちょうど車椅子に乗ってから産科につくまでがそのけろっとした合間だったので、緊迫感たっぷりに車椅子で大急ぎで運ばれながら、「痛いふりしたほうがいいかな・・・」とか思ってました(笑)

  3. >Erinaさん

    おお、あのモニターに男性は興味を示すんですね。たしかに、陣痛は感じようがないから、モニターの山の高さで見るしかないですよね。

    私の出産体験は、Erinaさんは覚えてるかもしれないけれど、このあと麻酔で大変なことになるので、どっちかっていうとこれから出産する人の不安感と恐怖心をあおっちゃうのでは・・・。次回からは最初にWarning入れようと思ってます。麻酔が怖いと思ってる人は読まないほうがいいですって。でもそういわれると怖いもの見たさで、みちゃうんですよね~。

    次回お楽しみに。

  4. >Tamamiさん

    大名気分で入院ですね。車椅子でお迎えなんて。
    多分、病院のプロトコルで決まってるんではないかな?
    私は入院時は歩いて受付まで行きましたが、退院時は病院の入り口まで車椅子でした。

    先日娘が入院した病院も、退院するときは入り口まで車椅子で連れて行ってくれました。病室から病院の玄関をでるまでの間に、何かとぶつかったりして怪我をしたりするといけないから、そういうルールになってるって聞きました。

    Tamamiさんも出産体験記書いてくださいねー。私の知ってるところでは、Erinaさんも私も、エピデュラルに関しては通常通り行かなかった組なので、エピデュラル使用でお産が楽だった体験はTamamiさんにお任せします。

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