アメリカで在宅勤務 Work From Home

コロナウィルス

こんにちは。Masaです。かなり久しぶりの投稿になりました。

 

ご存じのとおり、世の中はコロナウィルスのパンデミック(Pandemic)状態。毎日何万人もの人がコロナウィルスに感染し、何千もの人が命を落としています。

そんな世の中、日本では先月、非常事態宣言が出されましたが、アメリカも3月中旬辺りから各州で、非常事態宣言、外出禁止令が発令されました。一番早かったのはワシントン州だったか...。

 

ここカリフォルニアでは、3月中旬に外出禁止令が発令されたため、うちの会社も早々に在宅勤務(WFH = Work From Home)が始まりました。日本でいうテレワークですね。

 

今回は、アメリカでWFHってどうやってる?ということについて少しお話しようと思います。

 

インターネットの普及率や進化は間違いなく、日本の方がアメリカよりも高くて速いのですが、WFHのしやすさの点では、アメリカが日本よりもうんと進んいでると思っています。

 

あくまでも私の経験ですが、日本企業はセキュリティを強化するあまり、従業員にノートパソコンを持たせないとか、出張時には共用のパソコンを持たせて、出先で会社のネットワークに接続させるとか、かなり面倒くさいことになっているようです。

なので、こんな世の中になり、WFHを余儀なくされると、その準備期間が十分でないために、WFHが始まる際に、いろいろな問題が噴出して、なかなかまともに仕事ができるような環境にならないというのが実情のようです。

一部では「ノマドワーク」が流行っているものの、特に昔ながらのしきたりに凝り固まった大企業では、システムに柔軟性がないために、いろいろとトラブったようです。

 

一方アメリカはというと、私が移住した2000年には、すでに、外でパソコンを使うことが当たり前のように行われていました。出張時に自分のノートパソコンを持ち出して、出張先やホテルでネットワークに接続し(当時はWiFiではなくイーサーネットやダイヤルアップでしたが)、RSA SecureIDなるものを使って、自分のパソコンを会社のネットワークに接続し、サーバーにおいてあるファイルを自分のパソコンにダウンロードし、編集し、それをまたサーバーにアップロードする、などということがふつーにできました。

RSA

もちろん、会社によっては、日本同様そのような仕組みがなかなか構築されず、苦労したところもあるようですが。

 

さて、話をもとに戻して...

 

3月中旬からWFHを始めた我々...

前日に、ボスからマネージャに対して召集がかかり...

「緊急事態宣言が出されたので、我々も早々にWFHする必要があると思うけど、どうかな」

「仕事の内容で今すぐにでもWFHできる人もいるし、ラボなどでテストをしている人間に対しては少し考慮が必要だね」

「とにかく、すぐに外出禁止令が発令されるので、可能な限り速やかにオフィス全員がWFHすることが必要になると思う」

という会話があったかどうか...

ということで、私は、その翌日からWFHを始めたのでした。

 

WFHをする環境は...、ネットワークとパソコンがあればOKです。

私の場合、個人的に27インチの大きなLCDモニタを持っているので、ほぼ会社と同じ環境で仕事ができます。リビングルームに長机を置き、その上に、モニター、パソコンを乗っければ、もうすぐに仕事開始可能状態。

Work From Home

ちなみに、左からLCDモニター、パソコン、IPAD、それから仕事には必須のコーヒー(一日2杯まで)、あとは、ノイズキャンセリングヘッドフォン。ヘッドフォンはWFHでは必須。会社と違っていろいろなノイズがあるので(?)、仕事中は必ず着けています。別に音楽を聴いているわけではなく、ただ単に周りのノイズを聞こえなくしているだけ。

あとは、ネットワーク。

日本同様、アメリカでもよほどのことがない限り、インターネットが各家庭にひかれています。うちはAT&Tという電話会社のサービスを使っていますが、スピードがそれほど速くないのが問題。ま、激しくビデオストリーミングをするわけでもないので、この程度のスピードがあれば特に問題にはならないのですが。

 

で、ネットにつなげても、会社のネットワークにつなげられないと仕事になりません。うちの会社の場合、2通りの接続方法があります(どうでも良いことですが)。

 

VDI接続:
VDI(Virtual Desktop Initiative)は、簡単に言うと、自分のパソコンをインターネット経由で会社のサーバーに接続し、サーバー上にある仮想デスクトップを使ってメールを書いたり、文書を書いたりします。なので、自分のパソコンのモニタには、その画面情報を出しているだけ(うまく説明できてるかな...)。

VPN接続:
VPN(Virtual Private Network)は、インターネット上に仮想的な専用線を設けて、セキュリティがしっかりとした経路を使って、会社のサーバーに接続し、データのやり取りをします。ようするに、こちらの方は、会社で仕事をしている環境と全く同じになります。会社のサーバーとのデータのやり取りに多少の時間はかかるのですが、こちらの方が速いし、操作が自然になります。

 

ということで、私の場合は、このVPN接続を使って仕事をしています。

 

さて、次にミーティングについて。

 

ふつーの世の中であれば、会議室に集まってミーティングになりますが、今はそれが許されないので、巷でおなじみのビデオ会議になります。最近は、いろいろと使えるアプリがたくさんありますね。うちだと、WebEx、Microsoft Teams、Skype、Zoomなどかな。人それぞれ好みがあるようで、ある人はWebEx、ある人はZoomなどなど、いろいろと使いまわしています。

多少のタイムラグはありますが、画面で顔を見ながら、ふつーに話ができます。たまに視線がズレてる人がいますが(カメラ目線ではないため)。ほんと、便利な世の中になりました。

 

毎週恒例の就業時間後のHappy Hourはどうしてるのか。

もちろん、好きなもの同士が集まって、ビデオコールでビールやワインを飲みながら談笑。ビデオなので、西海岸の連中が東海岸の連中と楽しめるって...。

 

というわけで、そんな生活がほぼ2か月続いています。

この2か月間で、WFHで困るようなことはほとんどないということがわかりました。もちろん、ラボなどでテストをしなければならない場合には、問題になりますが、私がやっているようなことは、別に会社でやる必要がないということがよくわかりました。

おそらくこんな世の中になったおかげで、違った意味で「働き方改革」ができるんだろうと思います。すでに、たくさんの人がそんな話をしていますね。

 

さて、こんな状況がいつまで続くのかが気になるところです。

州によって、あるいは市によっても違うのですが、どこも、「Reopen」の準備が始まっていて、ここカリフォルニアのサンディエゴでも、ビーチが限定的にオープンしたり、花屋さん、洋服屋さん、などなどがReopenをするようです。

うちの会社でも、Phase 0からPhase 3まで段階を経て、通常業務に持っていくようですが、通常業務になるのはいつになることやら。おそらくもう数ヶ月は限定的でしょうね。

 

では次回は、こんな世の中での、アメリカでの日常生活についてお話しましょう。 

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2 comments on “アメリカで在宅勤務 Work From Home”

  1. すいません、お邪魔します。
    将来結婚での移住を考えているものなのですが、就職についての情報を調べても難しい。学歴がないと無理
    といったようなネガティブなものが多く、今自分が将来の移住に際してできることはなにか非常に悩んでいます。
    そのため、仕事はマーケティング関連ですが、不安でアメリカ強いと言われる会計やプログラミングの基礎を学び始めました。

    アメリカで、できれば、いずれアメリカ系の企業で働けるようになるためには(日系の現地採用が良くないとの噂を受け)どのような道があるか参考までにアドバイス頂けますと大変嬉しいです。

  2. くみさん、

    初めまして。コメントありがとうございます。

    結婚→渡米→就職で悩まれる方は結構いらっしゃいますね。日本企業に就職→赴任→アメリカ企業に転職で悩まれる方以上に多いです。

    結構話が長くなると思うので、Private Messageさせてください。では後ほど…。

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