アメリカの「シュリンクフレーション」、なんとかならないのかなぁ…

こんにちは、Masaです。

 

今日は、アメリカでここ数年よく耳にする「シュリンクフレーション(Shrinkflation)」についての話です。

 

「シュリンクフレーション」、耳慣れない言葉ですよね。みなさん、聞いたことないと思います。Masaもつい最近こういう言葉があることを知りました。もちろん、それは最近出てきた言葉で、

 

Shrinkflation=Shrink(縮む、収縮する)+ inflation

 

の造語です。

 

どういうことかというと、製品のサイズや量を減らしながら価格を変えないことで、事実上の価格上昇を行うことです。この言葉は、伝統的な「インフレーション(物価上昇)」とは違っていて、消費者が目にみえる価格の変動を感じずに、実際にはより高いコストで同じ製品を購入しているということですね。

 

この言葉、「スキンプフレーション(Skimpflation)」(節約する、切り詰める)という言葉と共に2021年あたりに登場したと言われているようです。新型コロナパンデミックが原因となって、サプライチェーンの問題とか、労働力不足、原材料コストの上昇とかが組み合わさって、多くの企業がコスト削減を迫られることになり、そのコスト削減の中で、製品のサイズや量を減らすことになった。で、この現象が広く認識されるようになったとのこと。

 

これに私が最初に気づいたのは、コストコに買い物に行った時でした。私はブドウが大好きで、コストコに行くたびに、7ドルくらいで何房も入ったパッケージを買います。コロナ禍、コストコでブドウを買おうと、果物コーナーに行ったところ、な〜んと、パッケージが今までの半分の大きさになっているではありませんか。しかも値段は7ドル。つまり、パッケージサイズ半分、値段は据え置き、状態。

 

他の商品もよく見てみると、値段は変わらないが、パッケージの大きさが小さくなっていたり、パッケージがそのままでも、内容量が減っていたり。正直、ここでコロナの影響がどれほど大きいものかを実感した次第で。

 

これらの「目にみえる」シュリンクフレーション、スキンプフレーションはまだマシな方で、レストランなどは、見た目同じでも、量を減らしているとか、製造業などは、製品のサイズを小さくしたり、品質を落としたりしているようです。

 

先日の朝のニュースで言っていたのですが、あるサプリメントは、以前はXXの成分が75%入っていたのに、スキンプフレーションによって、その成分が35%に減らされていたとか。さらに、表示があるものはまだマシな方で、表示もせずに、成分や内容量を減らしているような商品もあるとか。

 

確かに、企業にとっては、このような方法で、コストを削減することができるかもしれませんが、長期的にみると、必ず企業の収益に悪影響を及ぼす可能性があると思います。それは、顧客の不満が増えることで、他のブランドへ移ったり、消費を控える可能性があるから。

 

一度こうなったら、状況が変わっても、もう元には戻らないと思いますが、ブドウのコストはなんとかして欲しいと思うMasaは単純なのでしょうか…。 

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