エバーグレーズ国立公園

こんにちは、Maki-Kです。
フロリダ旅行記の最終回はエバーグレーズ国立公園(Everglades National Park)を紹介します。キーラーゴ編キーウエスト編はこちら。

フロリダ半島の先にあるこの公園。アラスカとハワイを除く48州にある国立公園の中で、デスバレーとイエローストーンに次いで3番目に大きい公園で、ユネスコの世界遺産としても登録されています。アメリカで初めて「野生動物の保護」の目的で国立公園になった場所です。HPはこちら。

まず私のエバーグレイズ国立公園へ行った感想は・・・広っ!

そして・・・平らっ!

わっ・・・・ワニっ!

アメリカの国立公園を満喫しようと思ったら、そこに一週間は滞在したいところですが、今回は一日半で見学してきました。

公園への入り口は3ヶ所。
まず初日は北側のシャークバレー(Shark Valley)ビジターセンターへ行きました。

ビジターセンターのすぐ裏の水路脇に、いきなりワニ。


水鳥の写真を撮るのに夢中で、上を向いて歩いていた私。思わず踏んづけてしまうところでした・・・。よかった手前で気づいて(汗)。

これはアリゲーターです。

 

 

 

 

 

人の歩く道とワニとの距離感はこれくらい。ここに限らず、水路や池などの水際にはいたるところにワニがいました。

 

 

 

 

 

「ワニには5m以上近づかないこと」

 

 

 

 

 

 

湿原の中を11km先の展望台まで、道が続いています。

 

 

ひたすら平らなので(この公園内で一番標高が高いところで海抜6mくらい)、展望台にでも登らなければ、この湿原の広さを見渡すことはできません。残念ながら私たちは夕方遅く行ったので、展望台までいく時間がなく、道路からこんな景色を眺めただけでした(と言ってもだいぶ先まで見えますけど)。

 

 

 

 

湿原の中に見える獣道、いやワニ道

 

 

 

 

 

 

 

ここにもでかいやつが。。

アリゲーターは成長したオスで4.5m、メスは3mの大きさになるそうです。

 

 

 

これがシャークバレーのビジターセンターからでている、展望台まで行くバスレンタサイクルもありました。

 

 

シャークバレービジターセンターの近くには、湿地帯をエアボートに乗って見学するエアボートツアーの商業施設がいくつかあります。今回私たちはエアボートには乗りませんでしたが(以前ルイジアナで体験済みなので今回はパス)、エアボートってすごく楽しいので機会があれば是非♪

 

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次の日は、公園東側のメインの入り口、アーネストコー(Ernest Coe)ビジターセンターから入ってフラミンゴ(Flamingo)へ行きました。


ビジターセンターすぐ手前の道路に「パンサー注意」の道路標識

一帯はフロリダパンサーの生息地。

野生のパンサー見てみたいけど、出会っちゃったら、私、エサだもんなぁ。。。

 


ビジターセンターへ入ってみます。

 

 

 

 

 

国立公園のビジターセンターは情報が満載。野生動物や植物、地質、気候など自然科学に関することから、歴史、公園を取巻く社会問題まで幅広くいろんなことを教えてくれます。

 

国立公園へ行くなら、景色を見て「あ~きれいだな~」と思うだけでなく、ぜひビジターセンターへも立ち寄ってみてください。少し時間をかけて基礎知識を入れてから見学すると、よりいっそう国立公園を楽しめます。

私が今回学んだのは、フロリダの水問題。

湿地帯とそのエコシステムの保護だけでなく、生活用水、農業用水、漁業、税金・・・大規模灌漑で定住が可能になったフロリダ南部の水問題はとても複雑~。フロリダにこういう問題があるということも知らなかったので、勉強になりました。


これは南の端にあるフラミンゴビジターセンター。フラミンゴという名前の地区です。フロリダには野生のフラミンゴがいるんですよね(残念ながら見ませんでしたが)。フラミンゴにちなんで(?)建物もフラミンゴピンク。このビジターセンターにはカフェもあって休憩できます。

 

 

 

 

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ビジターセンターを見てまわった後は、本日のメインイベント。カヌーです!

エバーグレーズ国立公園にはハイキング用のトレイルもあるのですが、私たちは今回はカヌーをレンタルしてカヌートレイルを漕いで行くことにしました。ハイキングが趣味の私たち夫婦。陸上のトレイルはなじみがありますが、カヌートレイルなんてものがあるんですねぇ!広大な湿地帯を楽しむにはやっぱり水の上から、なんですね。


フラミンゴのビジターセンターでカヌーをレンタルして、ナインマイルポンド(Nine Mile Pond)をカヌーで探検!

 

 

 

カヌーは漕ぎ手二人の息が合わないと漕ぐのがなかなか大変。狭い場所でターンするときは、二人の息というよりは、どっち向いてターンするのか二人の意見が合わないと絶対方向転換できません。夫婦の仲の良さとか、運動神経の良さとか、体力とか、判断力とか、寛容さとか、辛抱強さ(蚊に刺されてかゆいのをどれくらい我慢できるか)とか・・・いろんなことが試されるカヌーです。

 

とりあえず、しゅっぱーつ。

 

ワニさんこんにちは。

 

 

 

 

白いポールがカヌートレイルの目印。これを見逃すと広い湿原で迷子になってしまいます。

 

 

 

 

 

アメリカの国立公園のすばらしいところは、自然を保護して人間を立ち入り禁止にするのではなく、自然を保護しながらそこを訪れる人がその自然を十分楽しめるようになっているところ。

大自然はアメリカの財産。

その大自然を満喫できてこそ、「次の世代に残していきたい」という思いもより強くなるもの。アメリカの国立公園のシステムは本当にすばらしいと思います。

 

 

 

 

さて、漕ぎ進む方向の意見の違いから離婚の危機に発展することもなく、一緒に乗せた三歳の娘も落水することなく、無事探検も終わりに近づきました。このマングローブの林を抜ければスタート地点へ戻れます。

 

 

・・・とスタートした岸に戻ってきたら、ワニが口あけて待っていました(怖!)。

 

 

 

 

 

 

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フラミンゴビジターセンターからはボートのツアーも出ています。私たちがエバーグレイス国立公園へ行ったのは1月。この公園の観光シーズンは12月半ば~4月半ば。乾季(Dry Season)と呼ばれるこの時期は、雨も少なく、蚊もほとんど気になりません。虫除けスプレーも使わず、私が一箇所さされただけで済みました。Dry Seasonはツアーの数も多いです。反対に雨季(Wet Season)は雨も多く蚊の大群に襲われるので、観光客も少なく、ツアーの数も半分ほどになっています。

 

 

 

 

 

 

 私たちはバックカントリーツアー(Backcountry tour)という水路を通って奥の湖に向かいましたが、カヌーで似たようなところを探検した後だったので大して面白くありませんでした。残念。。。今度行ったらフロリダベイツアー(Florida Bay tour)でフロリダ湾へ出てみたいと思います。

 

またワニがいました。あぁっ!これはクロコダイル

エバーグレーズ国立公園にはアリゲーターとクロコダイル、二種類のワニがいます。見分けは結構簡単。色が緑色がかった白っぽいグレーで鼻先がとんがっているのがクロコダイル。アリゲーターが主に淡水域にいるのに対し、クロコダイルは海水域に生息しています。

楽しかった一日も、もう終わり。

国立公園内のキャンプサイトから見た夕焼けは、とても綺麗でした。

次にこの公園へ行くことがあったら、是非野生のマナティを見てみたい!

 

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4 comments on “エバーグレーズ国立公園”

  1. のんびりですね~フロリダだからかな。
    同じ国立公園でも、迫力の絶景!っていうところと、こんなのんびりと自然を満喫できるところと、色々ですね。

    私も感じたんですが、日本って、一番手前にリミットを設定します。アメリカって、一番遠いところにリミットを設定する。人間が自然と触れ合える距離です。
    ってMakiさんの言葉で、日本の某リゾート地でホテルに併設されたビーチに「囲い」がしてあることを思い出しましたた。「いけす」みたいな囲いで、「養殖か?」と思ってびっくりでしたよ。

    それにしても、ワニでかいっ!!これは近づけないわ。ワニって意外にも動きが速いんですよね、確か?
    野生のマナティってアメリカにいるの?それは見たい!

  2. 今回は こわ~い「ワニ」さん特集ですね。
    そんな私も ワニさんをアーカンソー州で食べたことあるので
    ワニさんのほうでは 
    「人間怖いなあ」と、思っているかも。

    この写真の中で
    「人の歩く道とワニとの距離感」のがあるけれど
    これはおもしろい写真。
    あきちゃんがワニのえさに見える!

    マナティもいるんだね。 バリ島ではジュゴンをよく見るというけれど、
    何がどう違うか、調べないとわからないなあ。

    いろんなどう猛な動物がいっぱいね。
    アリゲーター、クロコダイル、パンサー、そして
    最近は ワニを食べるくらい
    大きな蛇までいると聞いてます。
    まさにワイルドな湿地帯。

    この上をプロペラのあるボートで回ってみたいけれど、
    何かのショックで ボートが 横転したら
    まさに ワニさんにとっては日本食の昼食、
    わさびとしょうゆ持って 寿司でも食べようっと、……..
    そんなことにもなりかねないし。

    でもサンセット とってもきれい。 
    こんなところでキャンプできるんだね。

    デスバレーが 
    (デスバレーの話は下記参照。私の宣伝もしておきます!)
    http://sfpara.at.webry.info/200902/article_4.html
    1番の面積だとは知らなかったなあ。
    そうなると、このエバーグレーズ国立公園は
    展望台があるそうですが、
    そこからだと どんな様子かわかりますね。

    今度私がここへ行くときは
    ワニ皮のベルト、帽子、靴でもはいて ワニのいる道を
    歩いてみたいなあ。
    そうしたら、ワニさんも 
    人間の品物を持って待っていそう。

    こんなにワニさんについて考えさせてくれるのも
    フロリダだからだね。
    他の州にもいるのかどうか?
    ワニのお話、いいわに!(最後に親父ギャグ!)

  3. >Erinaさん

    確かに、グランドキャニオンみたいに絶景を見て「おおおおーーーー!」っという国立公園ではないですね。もともと生態系の保護のために国立公園になったようなので、見た目は地味かも。それに、今回はカヌーでゆっくり回ったので余計のんびり感じますね。

    こんななにもない広大な自然のなかに、わざわざトレイルを作ったり(今回はカヌートレイル)、キャンプ場を作ったり、ものすごく手間だろうし維持も大変だと思うんだけど、それがやってあるんだよね、アメリカの国立公園は。ここのカヌートレイル、バックカントリーをキャンプをしながら数日かけて行くような長いのもあって(70マイルくらい)、まずそういうトレイルを作ろうって思ったのがすごいなぁ・・と。

    ワニ、速いですよ!
    大体はのたーって日向ぼっこしてるだけだけど、岸から急に水に入ったりのとっさの動きは目にも止まらぬ速さ。だから、5m以上近づかないでください。

    フロリダのマナティって結構有名だと思っていたけど。知りませんでした??
    2年前までは、サンディエゴのシーワールドでManatee Rescueってコーナーでマナティが見れましたが、もういないようです。フロリダでモーターボートのプロペラで怪我をしたマナティを世話していたんですが(なぜわざわざサンディエゴまで運ぶ!?)、マナティたちはフロリダへ帰って行ったようです。

  4. >シゲさん

    私もワニ、食べたことがあります。最初に食べたのは日本のアフリカ料理の店で。二回目はニューオーリンズ。

    エバーグレーズでは見ませんでしたが、ルイジアナへ行ったときは、車に轢かれた小さなワニが道路に横たわってるの、何回か見ました。ワニがすごく身近にいて、ネコや犬と同じ感覚ですね、こうなると。ワニがひなたぼっこしている10mくらい先で、地元の人が釣りとかしてました。

    エアボート、エバーグレーズのはワニや爬虫類のショウをみて、そのあと20分くらいのライド、というのが多いようですが、私がニューオーリンズで行ったツアーはエアボートライド2時間くらいあって、かなり楽しかったです。なので、エアボートのおススメはルイジアナ。でも、ハリケーンや油田事故があって、今はどうなっているのか。

    フロリダは、ペットとして飼われていたパイソンが野生化して、どんどん土地の野生小動物を食べていってしまっているみたいです。問題ですよね。でもまぁ、毒のある蛇じゃなくてよかった。

    デスバレーのブログ見ました。なつかしいなぁ、でかい牛!
    デスバレーは、車で観光ポイントを回るだけでも数日かかりますよね。

    シゲさんのおやじギャグ、ワニならきっとにたぁと笑ってくれるでしょう♪

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