日本人留学生のアメリカでの就職率

みなさん、こんにちは。「お正月ボケ」から脱皮できましたか? 私は1月3日から冬季集中で苦手な統計のクラスを取り、イマイチの成績のショックから立ち直る間もなく、先週からは春の学期が始まったため、面白いネタを見つける余裕がありませんでした。。。 が、冬のクラスで日本人を1人発見しました!その日本人の彼にアメリカでの就職活動の現状を教えてもらったので、そのご報告をしたいと思います。

まず、日本人留学生がアメリカで就職するのはかなり難しい。これが現実のようです。という彼は、シリコン・バレーにある企業に日本から駐在員として派遣され、うちの学校の他に、近所にあるSteve Jobsが有名なスピーチをした超優秀大学へProject ManagementのCertificate取得を目指して通っているのですが、そのStanford Universityの卒業生を含め、彼の知っている日本人でアメリカで就職された方は1人しかおらず、99%の留学生は日本に帰って就職しているそうです。

日本人留学生がアメリカで就職しない理由として、最近の留学生はそもそもアメリカで就職する気のない人も結構増えてきているとのことです。確かに、昨年の就職活動の中で知り合った留学生の半分は、アメリカでの就職は全く考えていないようで、日本での就職に向けたAcademic Planを立てて就職活動をしていましたし、企業訪問や面接の為に日本へ一時帰国するという声も多く聞きました。

アメリカで就職したいけれども出来ずに日本へ帰って就職する日本人留学生の多くが、アメリカ企業で働くだけの英語力に不安が強いようです。実は、私もこれに当てはまるのですが、英語、特に会話力と早い読解力が大きな壁になっています。友達と話しをする程度の英語力はぼちぼち付いてきたと思うのですが、働くとなると、友達英語とビジネス英語の区別がまだ身についていないので、面接の段階からこの英語力がネックとなってしまって怖気付いてしまい、就労ビザをサポートしてくれそうでしっかりとした企業を受けることを躊躇ってしまいます。

そして、日本人のみならず、すべての留学生に共通する壁は、就労ビザを取得することの難しさではないでしょうか。こちらアメ10のTatさんのように、ビザをサポートしていただけるポジションに巡り会える方は本当にラッキーだと思います。特にここしばらく続いている不景気のお陰で、Hビザのように企業を巻き込んでビザ申請を必要とする留学生は、よほど光るものを持っていないと「ぜひうちで働いてください!」というようにはならないのではないでしょうか。例えば、このシリコンバレーの辺りは、エンジニアの募集はたくさんあっても、更に優秀なライバルが多い上、インドや中国等の外国からエンジニアを呼び寄せたり、同業他社から人材を引き抜いたりしています。小規模の会社だとビザのサポートが難しいのか、Job Listingで留学生OKという企業を見かけません。

将来アメリカで働きたいと思っている留学生は、アメリカ企業に認められる人材にならなければならないということですね。勉強だけ出来てもダメ。人間性だけでもダメ。しっかりと学んだ上で、何か特別なものを身に付けなければならない。なかなか厳しい道のりです。

私の学校では、3年生対象のJob Fairが行われます。私の学校のアドバイザー曰く、4年生になってから学校のJob Fairに行っても、もう手遅れらしいです。シリコンバレーでは高校生の頃から、企業と学生の間での交流会が多く執り行われているため、大学4年生の新参者は蚊帳の外になってしまうとのことです。日本人の留学生向けには毎年ボストンやLAで行われる大きなジョブフェアがあるので、これは、あくまでも私のいる一部の話になります。

さてさて、私も次のセメスターが終わったら4年生になってしまうので、のほほんとしていられません。このセメスターで自分がどう動けるようになるのか、とても楽しみです。
 

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3 comments on “日本人留学生のアメリカでの就職率”

  1. この記事を書いたという噂を聞いたとき、「読みたい」と思いましたが、「Reality Check」ということで結構大切な内容だと思います。日本でもたまにありますが「顔が広い」ことが就職直結だと理解していても間違いでないと思います。

    良い意味で「日本人は真面目で優秀」という好印象を受けるのが大半のアメリカ。その上に「人望が厚い」「営業力がある」「仕事をゲットしてくれる」という印象を付加できれば。「先行投資」としてビザサポートがあるのかな、と思います。

    僕は基本的に日本人の友達がほぼいない環境での生活。寂しかったら自分で開拓していくしか道がないし、「英語力がない」「コミュニケーションが苦手」という印象を与えないための努力を一番した気がします。

    今でも、バイトで音楽のワークショップとか仕事でのプレゼンばっかしてますが、とりあえず慣れて「この言い回しが好き」てのを何個か使い分ければ、そこら辺はカバーできるんでないかと…

    日本人で米国就職したい人は最低理数系の専攻。または平均的アメリカ人より英語できる日本人として売りましょう。

    僕もまだまだ「明日は我が身」程度です。精進しま~す。がんばりましょう。

  2. たつやさん、コメントありがとうございます。
    英語とビザという大きなハンデを背負っている留学生は
    やはり明確な売込みポイントを持っていることも重要ですね。

    私はこのセメスターもプレゼンがあると知った時点から
    とても憂鬱になってしまうくらいプレゼン恐怖症なので
    まずはそこを克服しつつ、企業に向けて
    自分を有効的にマーケティングしてみようと思っています。

    お互いに、頑張りましょう!

  3. “reality check”、確かに必要ですね。だけど不可能というわけではないと思います。
    私自身は大学卒業前に結婚して、ビザの心配はいらなかったのですが、新卒として雇われたのは日本語力でした。

    バリバリのアメリカ企業でしたが、日本のクライアントがおり、コミュニケーションがかなり必要になっていたようで、データもわかり日本語もできるというのがネックでした。
    「日本語力」をむしろ必要としているのは、日本のクライアントがいるアメリカ企業かもしれませんね。

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