「自然に振る舞う」ということの日米の違い

こんにちは!Tomoです。

アメリカの大学を卒業そして完全帰国し、1年が経ちました。

 

これからは、

日本に居るからこそ感じる

日米文化の違いなどを

シェア出来ればなと考えております。

 

私のシェアが、

現在アメリカで頑張っている日本人の皆さん、

そして、

これからアメリカで何かチャレンジしようとしている皆さんの

少しでもお役に立てれば嬉しい限りです。

 

 

帰国してから

文化の違いで感じることの一つが、

「自然」に振る舞うということの違いです。

日本とアメリカでは「自然」という概念が違うのではないかなぁと。

 

それが、今日お伝えしたいことです。

 

自分が通う英語発音道場 升砲館でも

「日米で自然に振る舞うということはどういう違いがあるのか?」と

学びのテーマになることがあります。

 

一つ具体的に言えば、

目線の配り方や声の出し方。

 

日本の社会の中で

日本人は他人となるべく目線を合わせないようにして普段生活しています。

電車の中で知らない人と目線が合った時、

無表情のまま目線をスグに逸らします。

そして何故か気まずい空気感が漂う。笑

だから、

日本の電車の中に沢山ある中吊り広告は

目線を合わせない文化だからこそ、

根付いたものではないかな?

と最近よく思います。

 

また、

出勤時オフィスに入って朝一番の挨拶、

「おはようございま~す。」と言っても、

大抵はその場全体にぼんやりと何となく言っている感じ。

もちろん、特定の人に言う場合も勿論ありますが。

 

服など何か買い物に言っても店員さんは

「いらっしゃいませ~。どうぞご覧くださいませ~。」と

機械的にかつ

特定の誰かに言っているのではなく、

もう何か…

店内に流れるBGMの一種と思っても良いのではないかと感じるくらいです。笑

 

つまり

日本の自然に振る舞うという概念は、

「そこにさり気なく、慎ましく存在すること。

場合によっては、空気のように漂う。または気配を消すこと。」

ではないのかなぁと。

 

 

アメリカに居た時はどうだったか振り返ってみると、

もし、知らない人と道端ですれ違い、

その瞬間に目線が合ったとしても、

多くの人は無表情で目線を逸らさずに、

むしろ微笑んでくる人が多かったです。

電車やバス内の広告も

日本に比べて圧倒的に少ない。

知らない人同士でも電車やバスの中で会話がうまれるほどでした。

 

“Good morning” という朝の挨拶でも、

目線を合わせて

必ず特定の誰かに向かって言っていた気がします。

アメリカの店員さんで

「いらっしゃいませ~。どうぞご覧くださいませ~。」と

日本の店員さんみたいに

機械的にかつ、BGMのように言っている人を見たことがありません。笑

 

つまり、アメリカの自然に振る舞うという概念は

「自分という存在、思い、言葉を

特定の相手にキッチリ届けること。」

だと感じます。

 

どちらの振る舞いが良いとかいう問題ではないです。

これが文化の違いなのだというだけです。

 

しかし、

この自然の違いを理解しているだけでも、

これからアメリカへ留学や仕事に行く人にとっては、

アメリカでのコミュニケーションの取り方に

戸惑うことが少なくなるかもしれません。

 

または、

アメリカ在住歴が長い人は

日本に一時帰国などで戻ってきた際に

日本文化らしいコミュニケーションの取り方を

一早く思い出すことが出来るのではないかなと思います。

 

文化人類学者、エドワード・T・ホールの言葉を引用すると、

「異なる文化に属する人々は、

違う言語をしゃべるだけでなく、おそらくもっと重要なことには、

ちがう感覚世界に住んでいる。」

今回の記事を書きながら、その言葉が浮かびました。 

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7 comments on “「自然に振る舞う」ということの日米の違い”

  1. アメリカ人のあの目が合うと口だけで微笑む感じぼく苦手なんですよね。
    あと留学生同士で話してると
    How are youっていらなくね?ってよく思います。なんかそれこそロボット的だし、別に相手の心境や状況なんてどうでもいいのにそんなこと別に言わんでもhiだけで十分だよなぁなんて思っちゃいます。
    仲いい奴以外なら相手の状況なんてどうでもいいですからねぇ

  2. 私は、目があったらほほえむのはいいと思いますけれどもね。しかも観察していると、そこそこのレベルの人はそれをやるけれど、そうじゃ無い人はやらないですよね。私は目があって、しかも悪い雰囲気では無い人には必ず挨拶するようにしています。私は日本でもそうですが、挨拶等である程度相手の「知的レベル」を計っています。コミュニケーション能力等もある程度は分かりますよね。

    そして、日本でも電車内ではともかく、普通に私は挨拶しますし、いろいろな場で会話をしないっていうのは無いな-って思いますが・・・。うちの家族も私も日本でも国外でも知らない人とよく話します。ただし、いつも思いますが、普通に挨拶が出来て、普通に会話をスタート出来て、しかも面白い人材というのは後で判明するのですが、必ず良いお家柄だったり、職業、立場の人達ばかりです。かえって挨拶一つできないタイプというのは必ずしもそうだとは思いませんが、あまり知的レベルの高く無いタイプが多いですよね。(私は教師もしていましたが、子ども達や親を見ていても本当に、たかが挨拶、されど挨拶だなと痛感しています。)

    ただ、別に「How are you?」と聞くのは確かに、どうかな・・・。と思います。別に「Good morning」や「Hello」、「Hi」などだけでいいし、別に答えを聞きたくて相手も聞いているわけじゃない。あれは完全に「機械的」な返答ですよね。つまり、日本には日本的な、米国には米国的なこういったことがあり、どっちも一緒ということかと思います。(==)

    ちなみに、米国ではあまり「マニュアル」的なモノが無いというのもあるかと思います。(だから人によって答えが違って、聞いても答えがまちまちでまったく訳がわかっていないとか、効率が悪いという事態が生まれるわけです。情報も共有化されていないし。)日本では何にでもマニュアルがあるので、大体平均して良いサービスを受けられるけれど、「機械的」にもなるのかなと思いました。つまり、外見的な物事だけで考えるよりも、トータル的に考えてどちらがいいのかと問われれば、私は断然日本の方がいいと思います。

    ちなみに、地方の人が「都会の人は冷たい」的に言いますが、「あなたに冷たい人はあなたと同じく地方から出てきた人ですよ」と言いたいです。基本的に元々江戸っ子は熱いんですよ。世話焼きですしね。だから下町はまだまだそんなに悪く無いとは思いますが・・・。

    そして、実はそんなことないのに、自分の思い込みが相手を冷えさせている。ということもあります。なので、いつもの自分の思い込みを捨てて違った目で世の中を見てみるのも面白いと私は思っています。(^^)

  3. 十勝山脈さん

    まずは、
    私の記事を見て、更にコメントまでしていただきありがとうございます。

    そうですねぇ。確かに僕も十勝山脈さんのご意見のように留学当初は、
    「何でみんないつも”How are you?”って聞いてくるの?それって要る?」
    って思ってました。笑

    でも、留学生活が経つにつれて、
    「まぁこれがこの国、この文化の挨拶なんだな。」
    って思うようになりました。
    つまり、
    日本式の挨拶が優れているとか、
    アメリカ式の挨拶が優れているとかではなく、
    タイトルにも書いたように、
    これが文化の「違い」なんだと。

    そういう文化の違いを受け入れるようになってから、
    留学中のストレスも軽減し、
    友達がおのずと増えていき、
    留学生活が楽しくなっていったように
    今振り返るとそう感じます。

    十勝山脈さんは現在留学中なんですかね?
    留学していると日々いろんな事が起こりますけど、
    楽しんでくださいね(^^)

  4. アメリカン人との国際結婚で4年日本で暮らしましたが、
    息子の出産を機にアメリカに移住して2年になります。
    アメリカの生活の方がリラックスして自分らしくいられる気がしています。
    TOMOさんの記事を読んでその理由がはっきりしました!
    私は、自覚はありませんでしたが、日本にいた頃は
    周りの人から自分がどんな風に見られているのかとても気になっていたみたいです。
    さらに本音を顔に出さない日本人特有の感じが
    人間不信というか、窮屈に感じる原因だったんだと今改めて感じます。
    アメリカ人たちは、いい意味でも悪い意味でもすごく正直でそれを態度に出す!
    しかもだからって人の目を気にしない!
    ときどき呆れることもありますが、そういう正直な生き方って楽だなって
    日々の生活を通して感じます。
    気づきのきっかけを頂いてありがとうございました!

  5. 留学中と言えばそうかもしれませんが、学校は卒業していて働いているのでこの状態ってなんて言えばいいんでしょうかね?
    あんまりhow are youから会話が続いた試しがないんですよね。
    そんなんなくても
    仲良い人に会うと自然にニヤニヤしちゃうし、そこに形式張ったものはひつようなくは日米関係なく自然と会話は広がるものだと思うんですよね。Americans are maybe more expressive だけどhonestかどうかってのは別に日米問わず人によるって思うんですよね。
    こまさんのコメントだよね〜って思いながら読ませてもらいました。ちなみに僕は挨拶はYoしか基本言いません笑

  6. こまさん

    コメントありがとうございます。
    ”How are you?”は確かにアメリカ式の機械的な挨拶なのかもしれませんね。
    こまさんも、十勝山脈さんもおっしゃっているように、
    別に”How are you?”じゃなくてもいいですよね。
    要はきっちりと挨拶が出来るかどうか。
    それは、「人としての礼儀」ということで、
    日本でもアメリカでも変わらないんじゃないかなぁと個人的には思います。
    「たかが挨拶、されど挨拶」ですよね。本当に。
    改めて、挨拶の大切さを学びました。ありがとうございました。

  7. もあともさん

    コメントありがとうございます。
    日米の文化の違い、興味深いですよねぇ。
    日本人は確かに本音を出さない人が多いですよね。
    アメリカ人は、
    もあともさんの仰るとおり、正直に態度に出して表現する。
    でも、これはどちらかが優れているという話ではないと思います。
    もちろん、個人的な好みは出てくると思いますけどね。
    これからも、たまにブログ更新していきますので、
    良ければまたコメント残してくださると嬉しい限りです(^^)

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