賃金格差 自動車メーカー

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今少し話題になっています。



アメリカの自動車会社の時給が、日本の自動車メーカよりもずいぶん高いと言う話。



Livedoorニュースでこんなのがありました。



米自動車メーカー崩壊の理由が日米比較で明確に 問題は「時給6000円超の高コスト体質



これを見ると、米ビッグ3で働く従業員の時給が71ドル、日本メーカー(多分トヨタ)の従業員の時給が49ドルとのこと。



確かにものすごい格差ですね。22ドル



誤解の無いように。71ドルと言うのはその従業員の給料ではありません。その従業員を雇うのに、会社が1時間当たり必要になるコストです。この記事に載っているグラフのように、レガシーコスト、福利厚生、有給費用、基本賃金が含まれます。



このグラフをよーく見ると、アメリカの自動車メーカのレガシーコストと有給費用が、日本のメーカよりも多いことが分かりますね。賃金も多いかな。



特にレガシーコストは5倍!でも...



レガシーコストには、退職者に対する年金や保険が含まれます。Livedoorニュースにも書かれていますが、



「米国では公的年金や退職者医療制度が十分に整備されておらず、自動車業界や鉄鋼業界などの大企業は政府の補完役として従業員の年金や医療保険等の福利厚生を負担してきた」



なんですね。これは、自動車業界だけではなく、他の歴史のある大企業もそう言う傾向にあります。だから、日本のカーメーカと比べて一概に時給が高すぎると言うわけにはいかないと思うんですね。



ただ、状況が状況だけに、「削れるところは削れ」と言うわけです。



日本企業の場合、1人の従業員に対しては年間2000万円見ておけば良いと言われます。時給50ドルでは少し安いですね。時給70ドル程度だと、大体2000万円程度になります。と言うことは、2000万円と言うのは高いのでしょうか...。



われわれアメリカ企業に勤めるものとしては、見えないお金(保険代とか)を削られるのは多少は我慢できますが、目に見えるお金、労働賃金は絶対に削られたくないですよ。



ますます不安...。

 

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