Corporate Ladder…
簡単に言えば、企業の経営陣にたどり着くための階段(はしご)...かな...。
この階段を着実に上りながら、昇進を続け、最終的に企業の経営陣に仲間入りするってことですね。
どこの会社にも、ものすごい野心家の方たちがいて、人を蹴落としてまでこの階段を上り続けます。もちろんそこには政治的な要素もたくさんあって...あまり首を突っ込みたくないような部分もあります。
人によっては、会社を転々としながら、それぞれの階段に飛び移って、上の方に登っていきます。
私の場合、確かに経営陣の仲間入りが出来れば、その会社を動かすことが出来ますので魅力は感じますが、自分の意思を曲げて人に同調してまで、会社を動かしたいとも思っていません。もちろん、自分にその能力があるか疑わしいですけどね(ないとはっきり言えば良いのに...)。
うちの会社の経営陣、あるいは、他の会社の上層部の連中を見ていると、Corporate Ladderを上っていくためのパターンがありそうです。
アメリカは日本以上に学歴社会だとこのブログにも何度も書いていますが、Corporate Ladderを上るには、やはり学歴が非常に大切になります。もちろん、例外もたくさんありますが。
ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズなどは例外と言っても良いかもしれません。ビル・ゲイツはハーバード中退ですけどね。
まず、大学は、メジャーなところを出ていた方が良さそうです。Harvard、Stanford、University of Southern California、Prinston、MITなどなど、アメリカ国外の人でも、聞けばすぐにわかるような大学ですね。
学歴としては、超美しいです。
メジャーはビジネスが一般的でしょうか。そうでもないかな...。
うちの会社のように、技術を売っている企業は、四大ではエンジニアリングをメジャーしていることが必要だと思います。もちろん必須ではないですけどね。
そこで、しっかりと基礎を勉強します。GPAは限りなく4に近いこと。
そして大学を卒業したら、そこでいったん就職します。就職先は、もちろん、自分の将来目指している分野に関連しているところが望ましいでしょうね。
技術の場合には、技術屋になって、ラボで半田ごてを握ることも必要かもしれません。
で、そこで3~4年ほど過ごします。
大切なのは、この間、働きながら大学院に通うこと。もちろん、会社の金を使って。全額ではありませんが、アメリカの会社は、勉強のために補助金をくれるのが一般的です。
さらに重要なのが、大学院で学ぶのは必ずビジネスであること。すでにご存知のとおり、一般的にはMaster of Business Administration → MBA と言われますね。
ここがキーポイントになります。
必ずMBAが必要です。MBAを持っているから企業の経営陣になれるとは限りませんが、逆に企業の経営陣はかなりの割合でMBAを持っています。
そして、MBAをゲットした暁には、所属部署を変わります。
お勧めはマーケティングか、プロジェクトマネージメント。
この2つの部署は、少なくとも、その分野で会社が何をしようとしているのか、あるいは、社内で何が起こっているのか、のような大枠がわかります。さらに、これらの部署にいれば、技術から、営業、経営にいたるまで、全てのことを経験することができます。もちろん、広く浅くですが。
ちなみに、うちの会社では、現在はMBAを持っていないとマーケティングには入れません。ですので、マーケティングに入りたい人は、MBAと取ります。MBAが取れた瞬間に、マーケティングに移ることが出来ます。
ここで修行を積めば、ほとんど怖いものなし。
技術、企画、営業、経営に精通した、超美しい人間になることが出来ます。
これで人生が決まります。
投稿者: Masa
Silver Award at High School

アメリカに来て、初めての体験。日本では経験したことがないので、お話しますね。
他のハイスクールではどうだか知りませんが、うちの子供たちが通うハイスクールでは、年に1度、Silver Award(シルバーアワード)なる表彰式(?)+パーティのようなものがあります。
何をするかと言うと、成績優秀者を集めて、ちょっとしたパーティを開きます。
成績優秀者の定義は、GPAが4以上の子供たち。
GPAとはGrade Point Averageで、ウィキペディアの定義では、
* Level 4 = A or excellent (exceeds provincial standard, 80%–100%)
* Level 3 = B or good (meets provincial standard, 70%-79% )
* Level 2 = C or average (approaches provincial standard, 60%–69%)
* Level 1 = D or passing (well below provincial standard, 50%–59%)
* Level R = F or failing (remedial action necessary, 0%–49%)
となります。これだと、年間を通して、全てのクラスでAを取り続けなければならないのですが、ハイスクールにはAP class (Advanced Placement class)と言うのがあって、大学レベルのクラスを優秀な生徒たちに課し、その代わり、そのクラスで良い成績を取ると、通常のレベルよりも高いレベルを付与します。普通は、Aが5、Bが4...となります。
ですので、APクラスをたくさん取っていて、そのクラスで優秀な成績を収めると、GPAが4以上...なんてことになるわけです。
少し話がずれましたが、昨日は、GPAが4以上の子供たちが集まってパーティってことです。
フレッシュマン、ソフォモア、ジュニア、そして、シニアまで、全ての学年のGPA4以上の子供たちが集まることになっています(辞退する人たちもいるようですが)。
そのパーティには親御さんたちも参加可能。うちの子供たちも、たまたま、このパーティに参加することができました。
このパーティは、学校主催ではなく、子供たちが主催のようで、進行役はボランティアの子供たち。
校長先生や、数人の先生が招待され、成績優秀者に賛辞を送ります。
その後、シニアの「超」成績優秀者の紹介があります。つまり、フレッシュマンからシニアまで、4年間、オールAを取り続けてきた人たち。めっちゃ、頭良いですね。
シニアは何人くらいいるんでしょうか。よく知りませんが、その「超」成績優秀者は全部で31人いるとのことでした。「おおぉぉ~」とパーティ会場からどよめき。「すっげ~」。
そして、一人ずつ名前が呼ばれます。中には、われわれが昔から知っているうちの子供たちの友達の名前もあります。「あれ~、あいつ、そんなに出来たのかぁ~。お前、負けてんじゃないかぁ~。」などと、息子に冗談を言う私でした。
その後、GPA4以上のシニアたちが前に呼ばれ、一人ずつ、自分の名前と9月からどこの大学に行くのかを報告します。
場所柄もあり、かなりの子供たちが、University of California San Diego(UCSD)に行くことがわかりました。
当然のことながら、Stanfordとか、Harvard、UC Berkeley、UCLA、MIT、Prinstonなどなど、超優秀な子供たちも何人かいました。「あっれー、あいつ、ハーバード行くの...、すごいねぇ。」
子供たちが報告している間、下級生や親たちが歓声を上げます。
とても面白い経験でした。
Swine Flu その2
とうとう、警戒水準がフェーズ5まで上がってしまいました。
メディアが騒ぎすぎとも思うのですが、確かに、発展途上国などは、まだ、医療機関がそれほどしっかりしているわけでもないので、このような事態になると、あっと言う間に、病気が貧民層に広がり、多数の死者を出す可能性はありますね。
だから、WHOの下した判断も正しいかな、と思います。
さて、フェーズが5まで引き上げられると、学校や会社でも、「気をつけましょう!」メールが配信されます。
今日の午後、うちの会社でも、「おかしかったら会社に出てこず、家で待機しろ」、「家で働いても良し」なるメールが配信されました。これを読んだ同僚が、「あれ...、な~んか、俺、調子悪いみたい...」なんて冗談を言っていました。
うちの子供たちの通うハイスクールからも毎日のようにメールが送られてきます。その中に、「日本ではこう言うことはあまりしない」と思うことがありました。
最初の部分は省略しますが...
As always, our Health Services Department asks you to be vigilant and keep your child home from school if he or she is exhibiting any signs of illness. We are again stressing frequent hand washing as the first line of defense. It is also important to cover your nose and mouth with a tissue when you cough or sneeze, and then discard the tissue. You may also use your upper sleeve – not your hands.
病気の症状がある場合には、家で待機しろ、手洗いは必須、などと話しているのですが、最後の2つの文に注目。
「せきやくしゃみをする場合は、ティッシュを使って鼻や口をカバーしてください。ティッシュは捨てること。あるいは、アッパースリーブ(服の袖の上の方)を使うのも良いでしょう。手は使わないこと。」
こう言うことします?我々日本人の場合は、普通、手で口を覆ってくしゃみやせきをしますよね?
言われてみると、確かに、アメリカ人がくしゃみをするときには、良くアッパースリーブに口をつけて「ハークション」としている場合が多いんですね。手で口を覆ってくしゃみをしているところ...見たことないです。
これも、文化の違いでしょうか。
家に帰ったら、手洗い、うがいを忘れずに。
MLMって知ってますか?
MLM = Multi Level Marketing
ご存知でしょうか?
ネットワークマーケティングの一手法のようですが、簡単に言えば、「マルチ商法」、もっと悪く言えば、「ねずみ講」かな...。
一昔前はアムウェイが有名でした。
アメリカ国内でも、いろいろなMLMがあり、いたるところで新しいものが発生しているようです。流行病みたい。
商品は、化粧品、健康食品、サプリメント、ジュースなどなど、あらゆるものが販売されているようです。
ウィキペディアによれば、
「マルチ商法は、ピラミッド型の階層組織を形成することや、新たな参加者の勧誘などの販売展開の方法が、ねずみ講に似ているものとして捉えられており、違法であると誤解されていることが多いが、法律の規制を遵守し活動する範囲においては、違法な活動ではない。」
らしいですね。
ものによっては、商品を定期的に買い取らなければならないらしく、思ったほどの報酬も得られないとか。あるいは出て行く一方の場合もあるようです。
私はMLMには全く興味がありませんでしたし、今でも興味はないですね。
「マルチ商法」と言う言葉を聞くと、悪いイメージしか浮かんできませんから。
最近も、あるミーティングに参加したとき、ミョーに親しげに話してくる人がいたのですが、彼、MLMをやっているようで、しきりに私を勧誘してきました。健康ドリンクを販売しているそうで、「体に良いから、絶対に売れるはず。日本でも最近販売を始めたんだ。」とか。
健康ドリンクなんか、わざわざ大枚はたいて買う人ってそうそう多くないですよね。月額いくらか払って、毎月送られてくるジュース、飲みます?
化粧品はどうでしょう。肌に優しい基礎化粧品。女性の方、資生堂とか、エステローダーとか、ブランド物の方が興味ありません?うちのお袋は「ちふれ化粧品」を使ってましたが(関係ないか...)。
アムウェイって、最初は何を販売していたんでしたっけ?日用雑貨だったかな?おなべとかのキッチン用品だったか。
あれも、悪徳マルチ商法と一時期は騒がれましたよね。私が生まれる前からあったらしいですね、あの会社。日本に入ってきたのは、1980年ごろだそうで。
でも、合法のビジネスだったみたいですね。ただ、その販売員と言うか「ディストリビューター」のやったことがまずかった。「誰でも簡単に大金が稼げる」みたいな違法な宣伝活動をしたがために、アムウェイを悪徳業界で一躍有名にしたんでしたっけ。でも、今では超健全な販売活動をしているようです。
最近は、MLMの中でも、かなり凝ったものが出てきました。今までは、ほとんどすべて、化粧品や生活用品などの「ハードウエア」を商品にしていましたが、最近、「ソフトウエア」を販売するところがでてきました。
チョー頭良い人がいるもんですね。MLMが大嫌いな私も「ほぉ~」とうなるほどのもの。
「インターネットで広告スペースを販売する」
これをMLM方式で行うんです。商品買取なんて必要ありませんよね。単なるソフトウエアですから。
今まで、大金をはたいて、イエローページなどの紙媒体を使って広告を出してきた小さなショップに向けてサービスを展開するもの。
これを思いついた人、チョースマートですよ。
たとえば、われわれが何か美味しいものを食べに行こうとしたとき、ネットで、「San Diego French Restaurant」とか、「Manhattan Japanese Restaurant」とか、グーグルとかヤフーで検索しますよね?検索結果で出てきたところを、一軒一軒見てみて、サービスの良さそうなところ、美味しい料理を出していそうなところに行きません?
今後、ますます伸びるインターネットを、広告サービスに使う。頭、良すぎますよ。
既存のサービスを組み合わせて、新しいサービスを創造することはよくありますが、これほどポイントを突いたものは、最近見たことがないですね。
俺もガンバロっと。