電子ブックへのお問い合わせありがとうございます。
「こんなの、ただで配っちゃって良いの?」なんてご心配くださる方もいらっしゃいますが、大丈夫。英語版はお代はいただきません。日本語版はしっかりとお支払いいただきますけどね(笑)。
アメリカ企業に就職して、アメリカに移住、そして生活。アメリカ生活情報一挙公開!質問にお答えします!頑張れ日本人!
電子ブックへのお問い合わせありがとうございます。
「こんなの、ただで配っちゃって良いの?」なんてご心配くださる方もいらっしゃいますが、大丈夫。英語版はお代はいただきません。日本語版はしっかりとお支払いいただきますけどね(笑)。
RSUのご質問がいまだに多いようですので、今回はもう少しわかりやすい説明を...。
RSUとは何か?
簡単に言うと、ボーナスのようなもの。キャッシュではなくて、会社の株で支給されます。
すごく簡単に、乱暴に説明してしまいますね。
たとえば、去年、4000株のRSUをもらったとします。普通、その4000株は4半期ごとに換金できて、4年で満額支払いとなります。つまり、4半期ごとに4000株÷(4半期X4年)=250株を換金できることになりますね。だから、去年、4半期ごとに換金したとすると、250株X4回=1000株になります。換金時の株価が10ドルとすると、4半期ごとに2500ドルずつ、トータルで1万ドルもらえることになります。
では、今年、もう4000株をRSUとしてもらうとどうなるか。次4半期から、同じように250株ずつ換金できますよね?つまり、去年のRSUと併せて、250の倍の500株ずつ換金できることになります。株価は変わらず10ドルとします。そうすると、今年からは、毎4半期ごとに5000ドルずつおりてきて、トータルで2万ドルになりますね。
では来年は?もう4000株をもらったとすると、来年は4半期ごとに7500ドルずつおりてきて、トータル3万ドルになります。
ここがRSUやストックオプションのおいしいところ...だと思ってます。
もらった株を一度に換金することはできませんが、毎年、常にRSUをもらっていれば、会社にいる限り、換金額は毎年倍倍ゲームで増えていきます。もちろん、株価の上下がありますから、常に倍倍とは限りませんね。ある瞬間には3倍くらいになる可能性もありますし、その逆に倍にもならない場合もあるでしょう。
さらに、会社の景気が良い場合、株価がぐんぐん上がります。上がりすぎると、株の売買のしやすさを考えて、1株を2株とか3株とかに分割する場合があります。これを「スプリット」と言うのですが、このスプリットが起きると、今持っている株、1000株が、2000株になります(1株→2株にスプリット)。もちろん、1株の値段は半分になりますけどね。でも、自分の持ち株が倍になるわけですから、会社の景気がさらに良くなって、半分の株価が元に戻ったとすれば、換金額は2倍になりますね。
なんとなくイメージ、沸きました?
小学生の算数で簡単に計算できますよね。
でも...
実際にはそれほど簡単ではありません。いや、かなり難しいかも...。
「税金」が絡んできますからね。
私の理解が正しければ、RSUには2回、税金が絡んできます。
話を簡単にしなければなりません。難しい...。
RSUをキャッシュにするには、2つのステップがあると理解すれば良さそうです。たとえば...
4000株、RSUをもらったとします。その時の株価が10ドルとします。次の4半期には250株換金できるのですが、実際に250株、換金できるとは限りません。たとえば、換金時点で株価が20ドルになっていたとします。4000株のRSUをもらった時点での株価が10ドル、250株換金したとすると、2500ドル。ところが、換金時には1株20ドルになってますから、250株X20ドル=5000ドル。ここですんなり5000ドル換金できるわけではありません。5000-2500=2500ドルに「税金」がかかってきます。
わかります?
手取りはおおよそ、250株X20ドル-(250株X20ドル-250株X10ドル)X40%=4000ドル...になると...思います(100%、自信がなかったりして...)。
さらに話を複雑にするのは、この40%(あなたの年収によって変わってきます)の税金分の株価を前もって250株から差し引くこと。つまり、250株が200株になって下りてくるってことになります。
これが最初の「ステップ1」 - 「当4半期に200株下りてくる」
つまり、もらった4000ドルは「黙っていても」4半期に1度下りてきます。何と言うか...200株が別の受け皿に乗せられるって感じでしょうか。もし、4半期ごとの株価が20ドルで変動がないとすると、当4半期には200株が受け皿に乗り、次の4半期には200株足した400株が受け皿に乗っている、次々4半期は600株...
大丈夫ですか?
もっと混乱させますね?
ステップ2です。
「受け皿」に乗っている株をキャッシュにするときにも「税金」がかかってきます。
つまり、今、受け皿に600株乗っているとしますね。そのうちの200株を換金するとします。で、今の株価を30ドルとしますか。また話が複雑になりますね(笑)。
200株が受け皿に乗せられたときには、最初の株価10ドルと、受け皿に乗った時点での株価20ドルの差額分に税金がかかりました。だから、すでに税金が差し引かれていますね。
で、さらに今、20ドルが30ドルに上がっていますから、その差額分にも税金がかかります。もし、20ドルのままだったら、税金はかからないことになりますね...たぶん。
ってことで、RSUはおいしい制度ですが、株価の変動が大きいと、換金する時期(日)によっては、うまみが半減(それ以上?)してしまう場合もあります。
これ以上の説明は、ボロが出そうなので、また次回と言うことで。
会社勤めしていると...
1日に何回か上司のところへ行って、現状を報告したり。
週1度、課内ミーティングでプロジェクトの進捗状況をメンバーとシェアしたり。
月に1度、取引先へ行って、今期計画の進捗報告、来期計画予想などを報告したり。
会社勤めをしていなくても...
近所の人と、最近ポピュラーな食品の情報の話をしたり。
子供の学校の指導教官と大学ランクの話をしたり。
10年来の友達と就職情報を交換したり。
人間にとって、コミュニケーションは、自分自身がこの世に存在するために、なくてはならないことです。コミュニケーションを取らないと言うことは、「自分を捨ててしまう」ことと同じ...と思っています。
人とのコミュニケーションを避ける人は、この世に自分の存在価値を見出していない人とも言えるかもしれません。ほとんどの人はそれを「人の責任」にしているようですが。
一般的な話は、人それぞれ考えがあるので、ここで「こうだ!」とは言えませんので、少し横に置いておいて...。
「会社では、コミュニケーションは必須です」...。「必須」では、まだ十分に強調できてないような気がしますねぇ。「会社では、コミュニケーションが出来て当然です」...、何か少しずれているような気もしますねぇ。
ま、とにかく、言葉で表せないほど大切なことです。
英語が話せるようになりたい人は-現実的にかなり無理はあるのですが-アメリカ企業の一員になれば必ず話せるようになります。実際本末転倒ですけどね。英語が話せるからアメリカ企業に入れるんですけど...。
でも、それが出来るとした場合、確実に英語が話せるようになります。
それは英語で「コミュニケーション」しなければならないから。自分の意思を英語で伝えなければならないから。進捗報告、結果報告などなど、すべて英語。そりゃ、話せるようにならない方がおかしい。
おっと...話が横道に反れました...。今日はそんな話をしようと思ってなかったんだ...。
仮に社内でコミュニケーションがうまく取れなくなったら、何が起こると思いますか?今の問題が上司に伝わっていない。クレームになるほどの不具合が社長まで届いていない。お客様からのクレームがクレーム処理班から、品質部門に伝わっていない...とか。
何が起こるか簡単に想像がつきます。企業の存続問題に発展するのは目に見えています。
アメリカ人は個人プレーヤーが多いと言いますね。確か2年ほど前にもこのブログでそんなお話をしたと思います。ほんと、我が強い人間の集まり。それぞれが自分を信じて自分のやり方で仕事をする。同じ方向を向いていれば良いんだけど、当然、そんな人間の中には、他と違って、明後日の方向に向いてひたすら走ってる人間がいます。他の人間は、それを知っていながらも、自分が正しいと思っているから、そんな人間は無視して、ひたすら自分で走り続ける。
社内じゅうそんな状態なのに、いち企業として、大きな利益を上げ、社会貢献もしている。
どうしてそうなってるの?
当然、その人間の上に立つ人がコントロールしてるんですね。言うまでもないことです。
それは、マネージャーであったり、ディレクターであったり、バイスプレジデントであったり、CEOだったりします。
つまり、強烈なリーダーシップを持った人たちが、明後日の方向に向いている人間の頭を、すべて同じ方向に向けさせるのです。我が強い人たちがそんな簡単に言われたとおりのことをするのでしょうか?
それが、するんです。
「リーダー」は「必要以上」に彼らとコミュニケーションを取ります。時には煙たがられることもあるかもしれませんね。でも、根気良くコミュニケーションします。話の内容は他愛もないように聞こえるかもしれませんが、その中には、セクションゴールであったり、ディビジョンゴールであったり、カンパニーゴールだったり、が埋め込まれています。
そうすると、明後日の方向に向いていた頭が、少しずつ回り始め、ついには他と同じ方向に向く。しかも納得づくで。
「新入社員教育」ってありますよね。あれは、「とりあえず」社員の頭の方向を会社の方向に向けるためにやっていることです。「中堅社員教育」、「課長教育」なんかも同じでしょうね。
アメリカでもそんな教育、あります。うちの会社は、入社一日目に必ずそんな教育があります。午前中だけですが。その他にも、マネジメント教育などもあります。
これらは個人のためにやっているように見えますが、実は頭の方向をそろえるためにやっているんです...、と私は考えています。
会社にとって、お客様とのコミュニケーションも非常に大切ですが、それ以上に、社内でのコミュニケーションは重要です。その会社を存続させるためにも。
最近、あるきっかけであることをしていたのですが(なんのこっちゃ...それ)、そのときに痛切に考えさせられたのが、この「コミュニケーションの大切さ」です。
人との会話を大切にしましょう。
明日から来週の月曜日まで、ダラスに行ってきます。
娘のチアリーダーのコンペティションが、ダラスコンベンションセンターであるので、それの応援のために。
本業の方はめちゃくちゃ忙しい。人の迷惑かえりみず、なんとなく後ろ髪を引かれるような状態で金曜日と月曜日に休みを取ります。
実は、今日の午後はサンディエゴから1時間ちょっとのところにある本社に出張だったのですが、午前中、「出張行ってきます!」とメールでアナウンスしたところ、直属のボスから他の人間に(私も含めて)、「Masaが午後出張するみたいだけど、大丈夫なのか?」と半ばいやみとも思われる返信がありました。
「てっめ~、この出張と、有給休暇のために、先週、今週と、身を粉にして働いているのがわからんのかぁ~。」と思わずメールで返してやろうかとも思いましたが、そこは大人。落ち着いて、「一応、今日までに出来ることはやっておいたので、戻ってきたらすぐにキャッチアップできると思います。だれだれのために、このドキュメントを用意しておいたので、必要に応じて書き足してください。」とかなんとか。
そしたら、
Okay
だと。わかりゃ良し...。
数年前に違う会社にいたころは、しょっちゅうダラス経由で東海岸に出張していたのですが、今回ダラスへ行くのはそのときぶり。4年ぶりくらいかな。
だから、少し楽しみ。
ダラスへ行ったら、やはりBBQでしょう。今からBBQのおいしそうな店をネットで検索しなければ...。
とにかく最近忙しくて...。
気分的にはそれほど切迫感はなくて、ストレスもそれほど感じていないのが良いことですかね。ま、それだけ成長していると言うことで...。
え?誰、その歳でまだ成長できるのかって言ってる人は?
人間、死ぬまで成長できるのです。身長が伸びるとか、体重が増えるとか言うのではなく、精神的にね。
で、仕事ですが...。
うちの会社が携帯電話のICを開発していることは以前話したと思いますが...。開発の流れは、
IC設計 → ICを評価するためのボード設計 → 出来たボードのテスト → 開発したICの製品化(お客さんのボードデザインの援助とか)
てな感じです。我々のチームは、「ICを評価するためのボード設計」と「出来たボードのテスト」をしています。もちろん、IC設計とか、製品化にもかかわるんですけどね。つまり、何から何まですべてに顔を突っ込んでいなければならないチームなのです。
逆に言えば、すべて知っているので、お役立ち集団なんです(笑)。頭脳集団とも言えますかね。だから忙しいとも言えますかね。
で、今ちょうど、「ICを評価するためのボード」があがってきたところで、テストで大忙し。
ボードを評価するためにはソフトウエアってのが必要になるのはわかりますよね?え?わからない?...
たとえば、iPhoneを思い浮かべてみましょう。いーですね、あれ。電話はかけられるし、MP3音楽は聞けるし、ゲームは出来るし。GPSにもなりますしね。でもね、あれ、中の回路をコントロールするソフトウエアがなければ、ただのケースなんです。箱。いや、プラスチックと金属の塊かな...。あと、ガラスと。何の役にも立たない。
もちろん、逆に、ソフトウエアがあっても、ハードウエア(回路)がなければ、これまた何も始まりません。
で、ボードのテストの話に戻って...
出来上がってきたボードをテストするためには、やはりその「ソフトウエア」が必要になるわけで。
ここでよく言い合いが発生するんですね。
「ハードウエアが動かないからソフトウエアが開発できない」
「いや、ソフトウエアがバグだらけなので、ハードウエアをチェックできない」
これ、それぞれ、ソフトウエアグループ、ハードウエアグループの言い訳なんですね。
つまり、ニワトリが先か、卵が先かの話なのです。はたから見ているととても楽しい言い争いなのです。
でも、ま、お互いに文句を言いながらも、自分の仕事を進めなければならないんですね。だから、お互いに歩み寄って、あーでもない、こーでもないと、長時間頭をひねるわけです。
その間を取り持つのがマネージメントとかリーダーの仕事。
「まぁーまぁー、そう言わずに、ね、こうすれば出来そうじゃない。」
「お前はこう言うけど、こっちの方が納得いかない?」
とか何とか言いながら、それぞれをなだめながら、先に進むわけで。そう言う仕事も結構楽しいですね。
つらいのは、上から「ドカン」と落とされる至上命令に対して、チームをどのように引っ張っていくかを考えること。エンジニアと言えば、個性の塊のような人間ですから、それをひとまとめにして、ひとつの方向に向けてガーっとがむしゃらに走らせるってことが非常に難しい。そう言う人間を走らせるには、その人を納得させなきゃならない。技術屋ですから、納得するまでには、一つ一つ壁を崩しながら進むので、かなり時間がかかることが多い。その時間をなるべく短縮させるアイデアを常に持っている必要もある。
書き出せばきりがないほど、いろいろ面倒くさい、おっと、口が滑った、いろいろと大変なことがあります。ま、恐らく経験を積めば、それほど大変なことでもないと思いますが。
だから、忙しさと言うのは、「物理的」なものではなく、「精神的」なものなんでしょうね。
つまり、ばたばた走り回っているわけではなくて、「あーでもない、こーでもない、こーしようか、あーしようか」って言うやつ。脳みそを常に動かしているってやつですかね。
ま、私自身、この業界で働けるのももうわずかだと思ってます。光の速さで進んでいる技術革新のスピードにはもう付いていけなくなっているから(涙)。
やはり、余生(って、それほど歳を取ってませんが)は、自分の好きなことをすべきかと考えてまして。だから、自分で起業したりもして。
この1年で、副業に対して、自分がどれくらいがんばれるかを試そうと考えています。
とにかく、副業が起動に乗るまでは、本業を続けなければなりません。早くひとつに絞りたいんですけどね。
ま、家族もいますし...、彼らを路頭に迷わせるわけにもいきませんし...。
踏ん張っていきますかね。
Have a nice weekend!