JFSCワークショップ「カレッジとキャリア」
こんにちは、Erinaです。
11月17日の土曜日に、ここサンディエゴでJapanese Family Support Centerのワークショップが行われました。
テーマは「カレッジとキャリア」で、アメ10ブロガーのMikaさんと私が、それぞれの体験をもとにお話をさせていただいたのですが、アメリカ在住の日本人の方と様々な情報交換・意見交換ができたので、今日はちょっとここでシェアしようと思います。
セッション1では、Mikaさんが、アメリカのコミュニティカレッジ(コミカレ)というシステムについてお話ししてくれました。アメ10でもこちらで記事を書いてくれていますね。
コミカレは、学位だけでなく、新しい趣味を始めたり、友達作りをするのに適した場所であることや、授業のクオリティの高さや学費の安さなど、あまり語られない部分も説明してくれました。
一つずつ何かを積み上げていくことの大切さや、それを振り返った時に自信になるなど、コミカレの体験から得られるものはとてもたくさんあります。
また、Mikaさんのアシスタントとして、同じくグロスモントカレッジでお仕事をされているYumikoさんにもお話をしていただきました。Yumikoさんは現在、パートタイムのお仕事+パートタイムでSDSUの学生+5ヶ月のベビーちゃんのママという忙しい毎日を送っています。
そんな彼女もスタートはコミカレでした。当時、大好きなダンスのクラスを取っていたところ、あるとき「あと2クラスとったら卒業できる!」という事実に気づいたそう。それからダンスとは関係のなかったその2クラスを取り、2年制大学卒業の資格を取りました。そして現在のお仕事のチャンスをつかみ、働くママをしながら4年制大学卒業を目標に勉強されているそうです。
そんなお話をしているYumikoさんは、とてもキラキラしていました。
(自分の体験談をお話しするYumikoさん)
私は、Yumikoさんのお話を聞きながら、彼女の旦那さんのサポートと理解、職場の理解、そして彼女自身の意志の強さを感じましたし、それは私だけでなく会場のみなさんもそうだったのではないでしょうか。
このワークショップには、彼女のベビーちゃんも連れてきていて、お話をしている最中はドゥーラの貴代さんに抱っこされながらママのお話を静か〜に聞いていたのが印象的でした。
その後、またMikaさんがコミカレのクラスカタログの見方や、クラスの探し方などを個別で教えたり、日本の大学からの編入システムなどについて専門的な質問に答えられていました。
「自分の子供の将来のために来たのに、このワークショップに参加して、自分がコミュニティカレッジに行きたくなった!」
という素晴らしい感想もありました。
セッション2では、私のアメリカ留学から就職への体験をお話しし、「アメリカ企業で働く」というトピックで、ゲストスピーカーのMaryさんにもお話ししていただきました。
Maryさんは、ここサンディエゴで女性を対象とした、就職支援メンタリングプログラムを行っています。
これは、メンターとして登録した女性起業家と、仕事を通してメンタリングを受けたい女性(メンティー)をマッチさせ、3ヶ月の期間で仕事&メンタリングを体験するプログラムです。今年の始まりからスタートしたプログラムですが、成功を収めたペアはそのまま女性起業家のもとに残り、フルタイムのお仕事として正式採用された人もいます。
どんな女性がメンティーとして登録するかというと、例えば、
- 結婚&子育てをきっかけにお仕事をやめていたけど、子供が大きくなったのでまた仕事がしたい。だけどブランクが長いので自信がないという女性。
- DVや離婚などを体験し、自分の体験に理解のあるボスのもとで働くことで自信をつけたい女性。
- 業種の変更をしたいけれど、前の業種でも長く働いてきたので、一から始めるには抵抗がある女性。
- レイオフなどをきっかけに、少しフルタイムの仕事からお休みしていた女性。
などです。
(JFSCワークショップはベビー連れでも参加できます)
私がMaryさんに出会ったとき、
「サンディエゴにはたくさんの日本人女性が住んでいます。彼女達は日本で素晴らしい職歴があり、アメリカに来てからも仕事をしたいけれど、どこから手を付けて良いのかわからない、何をきっかけとして良いのかわからないという方がたくさんいるんです。」
と伝えたところ、ぜひそういった日本人女性をサポートできるプログラムにもしていきたい!という理解を示してくれました。
そこで今回、彼女はゲストスピーカーとして自分のプログラムの紹介や、無料または安値で受けられるContinueing Education(継続教育)というシステムのお話をしてくれました。
彼女自身、某大手会計士事務所からレイオフされ、畑違いの分野で仕事を始めた経験があります。しかし、そこで違和感を感じていたところに出会ったのが、この就職支援メンタリングプログラムでした。
現在は、プログラム中にペアだった女性起業家のもとで働きながら、このプログラムの責任者を任されています。毎日、様々な女性起業家たちと接する機会のあるMaryさんは、私たちJFSCの意図に強く共感し、応援してくれる、素晴らしいサポーターの一人です。
その後は恒例の自己紹介とジャンケン大会をし、大盛り上がりになったところで、JFSCオフィスの見学ツアーに行きました。
「こんなところで働きたい」
「なんだか落ち着く」
「家みたい」
という意見が聞こえてきて、すごく嬉しかったです。
毎週金曜日は、JFSCのオープンオフィスの日としました。個別で時間を取ってお話したい方は、こちらのコンタクトのページから予約ができます。
今回のワークショップ参加者のお話を聞いていると、
- 現在コミカレのESLに通っていて、その後のことを知りたくて来た
- 継続教育の授業を取っていて、もっと他のことも知りたくて来た
- 日本でのキャリアにつながることをアメリカの大学院で勉強したい
- 仕事につながる資格を取りたい
- コミカレについて知りたい
という志の高い方がものすごくたくさんいて、私がエネルギーをもらった形になりました。あ〜私もがんばろう!!
来年夏には、パワーアップした「カレッジとキャリア」のワークショップを行う予定です。今回、参加できなかった方は、ぜひ次回もチェックしてみてください。
この他のワークショップの写真はこちらでどうぞ。
Erinaさんありがとうございました。こうしてまとめて載せていただくと今回は来れなかった方も次は!と思って来てくださるかも。それに多くの方々にコミカレについてもっとしってもらうことになりますね。次回のパワーアップバージョンではもっとコミカレ経験者のパネリストと増やしてシェアしてもらいましょう。
ではわたしは来週のJazz Nightコンサートに1曲また増えちゃってパニックっているところなので、練習します。リハ3回しかないのに。。。毎回こんなですよ~。
Mikaさん、コメントありがとうございます。
反響が大きかったので、ぜひもう一度やりましょう。こうやって、目の前にいる人の言葉を生で聞くと、本当に背中が押されます。
私もがんばろう!という気持ちになりました。
パネリストのアイディアも良いですね。次回までにコミカレ経験者が増えそうですし!
Jazz Nightコンサート、楽しみにしています!