LAからオレゴン州ポートランドへ国内旅行 -1
先週一週間、親戚を訪ねてオレゴン州のポートランドに滞在していました。
同じアメリカといっても、LAとポートランドでは気候も、人々も、街の雰囲気もずいぶん違います。
今日は普段LAに住んでいる私たち家族がポートランドを訪ねてみて感じたその違いや特色を書いてみたいと思います。
ポートランドはとても独特の雰囲気を持った街です。
「全米でもっとも環境に優しい都市」として、いろいろなメディアに何度も選出されています。
実際訪ねてみて一番それを感じるのが、路上の自転車の多さです。二酸化炭素を排出しない移動手段ということで、自転車を移動手段として選ぶ傾向はアメリカの各都市にあると思いますが、ポートランドはLAと比べてずっと自転車移動が一般化しているという印象を受けました。
↑こんな交通標識があったのですが、ポートランド以外で見たことがありません。自転車が多いポートランドならでは、なのでしょうか?!
自転車の多さは、都市の構造にもよると思います。
ちょっと移動するのにすぐハイウェイを使って車を飛ばしていくLAと違い、ポートランドはどこに行くのにもだいたい15分という感覚でした。
人々はとてもフレンドリーで親切、子供に対する視線も優しいように思います。
フレンドリーといえば、LAだって相当フレンドリーなのですが・・・
これは私個人の感想ですが、LAのフレンドリーさはちょっとSuperficial=表面的、ポートランドはもっとGenuine=本心からの、という気がしました。
環境への配慮ですが、もう少し注意してみると、新しく建築されている建物がどれもSustainable=維持可能、環境を汚染しない、というコンセプトに基づいているのがわかります。リサイクル可能な材料、環境を汚染する物質を含まない材料や工法が取り入れられています。
ポートランドがあまりにも個性的な街なので、それをネタにした「Portlandia」というコメディシリーズまで作られてしまいました。
その中でポートランド住人の登場人物たちは、何もかもリサイクルしようとして商品の包装材料で服を作ってみたり、ゴミ箱めぐりをしてまだ使えるものを探し出し、まだ食べられる食材を拾ってパーティを開いたりします。
もちろん、すべて大げさにしてポートランド住人の環境に対するこだわりをからかっているわけですが、ポートランドが気に入って移住してきた夫の家族に聞いてみると、このコメディで気分を害するどころか、みんなで大笑いしながら観ているそうです。
夫の家族に限らず、住人たちがポートランドにとても誇りを持っていることが伝わってきます。
環境に優しいことのほかに、LAから来て感じる大きな違いのひとつは、車の運転が全体にゆっくりで、みんなとてもリラックスしているということです。
ときどき、道路の途中で意味もなくスローダウンしたり(地図でも見てるんでしょうか)、止まってしまうドライバーがいたのですが、そんなときも後に続く車はみんなのんびり待っています。
これがLAだったら、後ろからクラクションの嵐、無理に対向車線に出てでも追い越すドライバーだっているでしょう。
普段はそれが普通なのでなんとも思っていませんでしが、ポートランドのような全体にリラックスした街に来て始めて、「そうだよね、別に急いでるわけじゃないし・・・」と、LAの気持ちに余裕のない生活を反省させられます。
街は緑があふれ、子供も大人も楽しめるミュージアムなどがとても充実していて、人々は基本的にリベラルで親切で、環境意識が高くて・・・
グルメの街でもあるし、消費税がないので買い物がLAよりずっと安く感じるし、アパートの家賃や家の値段もLAよりずっと安い。
私と夫はポートランドがすっかり気に入ってしまい、しばらく真剣に移住しようかと話し合ってしまったくらいでした。
次回はポートランドのグルメ情報、とくに飛び切りおいしいコーヒーについて書きます。
ポートランド、良いですね!
私も行きたい場所のひとつです。私の地元・札幌の姉妹都市なんですよ!(ってどうでもいい豆知識)
ちょっと前に、HGTVのHouse Hunterという番組で、ポートランドで家探しをしていた家族の回を見て、行ったこともないのに、「ここに住みたいね!」と思った私たち夫婦です。笑
次回も楽しみにしています。