“Nice to meet you”はNiceなのか?英語のあいさつに隠された「気持ちのズレ」問題
こんにちは、Masaです。
ご存知のように、Masaのアメリカ生活、そこそこ長いのですが、英語ってやっぱり奥が深いと未だに思います。中でも地味に難しいのが、「たった一言のあいさつ」だったりします。
たとえば―
「Nice to meet you」って、本当にNiceですか?
いやいや、英語の教科書にそう書いてあったし、会社でもビジネスの場でも、アメリカに来たばかりの頃からずっと使ってきた。それで全然問題なかった…はず。
でもね、ある日、アメリカ人の同僚と雑談してたとき、こんなことを言われたんです。
“You always say ‘Nice to meet you.’ That’s very polite. A bit… distant, though.”
……え?
「Nice to meet you」が、丁寧だけど、少し他人行儀に聞こえるってこと?それって…なんか「よそよそしい」ってこと??
「Nice」は便利。でもそれだけじゃ“伝わらない気持ち”がある…らしい。
たしかに、「Nice to meet you」って一番無難だし、覚えやすい。日本人なら100人中95人が最初に覚える挨拶かもしれません。でも英語って面白くて、たったそれだけの一言にも“どんな気持ちで言ってるか”がにじみ出ると思うんですよね。
ここからはMasaの感覚的な話…と思っていただいたほうがいいかもしれません。
「Nice」と「Good」、「Glad」と「Pleased」─
ニュアンスの違いを知らないと、ちょっとズレた人になってしまうかも…。
Masaが最近気づいたこと、それは―
英語のあいさつって、感情の“評価軸”によって言葉が変わるんじゃないかってこと。日本人にとっては理解できないのが当たり前ですよね、文化の上に成り立ってることだから。
たとえば、こんな感じ:
- * Nice to meet you
→ 第一印象として「あなた、感じいいですね」
→ でも、ちょっとフォーマルで距離感あり - * Good to meet you
→ 話してみて「あなたと会えて良かった」と、内容を評価
→ 少し仲良くなったあとの方が自然 - * Glad to meet you
→ 心から「うれしい!」って感情全開バージョン
→ フレンドリーな人や親近感があるときにピッタリ - * Pleased to meet you
→ 「お目にかかれて光栄です」的な、ビジネス用丁寧バージョン
→ スーツ着た人との初対面でどうぞ(笑)
【おまけ:実はこんな言い方もあります】
もうひとつ、初対面のあとによく使われる英語表現があります。
それが――
“Nice meeting you.”
「Nice to meet you」と似てるけど、これは別れ際に使う表現。「今日は会えてよかったです」と、会話を終えたあとに余韻を残すような、ちょっと大人の英語じゃないかと思うんですね。
“to meet”はこれからのこと、“meeting”はすでにあったこと。
英語って、こういう動詞のちょっとした変化で、「時間軸」とか「気持ちの向き」が変わるのが本当に面白いなぁって思うんですよね。
ちなみにこの “Nice meeting you.” は、「Good to meet you」と似たような意味合いで、出会いの「内容」や「体験」に対してポジティブな気持ちを伝える言葉でもあるらしいです。でも、Goodがより「中身評価」、Niceはもう少し「雰囲気・印象」に寄ってる、そんな違いがあるみたいです。
なので、これらの使い分けとして、以下を覚えておけばいいんじゃないかと。
- “Nice”の向こうには「印象」
- “Good”の向こうには「中身」
- “Glad”の向こうには「感情」
- “Pleased”の向こうには「礼儀」
英語って、マジ面白いですよね。たった一言で、どれだけ「自分の気持ち」が伝わるか。そこが日本語との大きな違いじゃないですかね。ま、日本語にも似たような表現の仕方はありますよね。それと同じことか…。
「Nice to meet you」ばかり使ってると、ちょっと社交辞令モードの人に見られがちのようです。せっかくなら、その場に合った言葉で「自分らしさ」を出してみてはいかがでしょうか。
以下を覚えておけば、多分ネイティブにより近づけるのではないかと。
- 仲良くなれそうな人には “Good to meet you”
- 再会のときには “Glad to see you again!”
- 改まった場面では “Pleased to meet you.”
- 別れ際には “Nice meeting you.”
場と人と気持ちに合わせて、使い分けてみるだけで印象が変わります。まずは、何でもいいからいろいろな場面で使ってみるといいかもしれませんね。
あ〜、Masaも勉強になった。