ストックオプション...no meaning...

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このところの株価の暴落でうちの株価も大幅に下がっています。



今日の終値が18ドル30セントほど。



ちなみに、私が入社した3年ほど前は、44ドルでした。



2分の1以下...。



ちなみに私が入社する3ヶ月ほど前は60ドルを越えていました。



私が入社する直前に1.5倍にスプリット。つまり、株価は2分の3倍になって、株数は1.5倍。



もっと簡単に言えば、たとえば一株当たり60ドルの株を120株持っていたとしますよね。1.5倍にスプリットすると言うことは、持ち株数は180株になって、一株当たりが40ドルになります。トータルで見れば、何も変わらないのですが、将来的なことを考えると株数が多いほど良くなります。



ちなみにあのマイクロソフトはかなりの回数、スプリットしているそうです。記憶があやふやなのですが、20年ほど前にマイクロソフト株100株持っていた場合、今の株数は「万株」のオーダーになるとか。



話がずれましたので元に戻します。



入社したときの一株の値段が40ドル、今の一株の値段が20ドルとすると...20ドル損しているってことになりますよね。ストックオプションのうまみは全くゼロ。



ストックオプションはどんなシステムかはご存知ですよね。すごく乱暴に言ってしまえば、ストックオプションと言うのはこんな感じになります。



たとえば、入社時に100株もらったとしますね。もらったときの株価が10ドルとします。で、現在の一株の値段が20ドルに値上がりしていたとします。今、自分の持ち株100株を全て売ったとします。そうすると...100x(20-10)=1000ドルの儲けになります。つまり、自分がもらったときの株価の値上がり分だけもらうことができるってことです。



細かいことを言えば、まだまだいろいろとありますが、だいたいこんな感じです。



と言うことは...



入社時の40ドルが今20ドルに下がっているので、今権利を行使すると、株数X(20-40)=-XXX...となって、逆に支払わなきゃならないんじゃないの????



ま、そんなことはないわけですけどね。でも、簡単に言えば、権利を行使する価値が全くないと言うことです。



と言うことで、うちの会社は去年、ストックオプションの制度を廃止してしまいました。ま、この不況を乗り越えたら、いずれはまた戻ってくるとは思うんですけどね。



で、ストックオプションの代わりに、Restricted Stock Unit(RSU: リストリクティッド・ストック・ユニット)と言う制度に全面的に置き換えられました。まぁ、もともとこの制度はうちにはあるんですけどね。



このRSUは、簡単に言ってしまえば「金券」です。要するに、ストックオプションのように過去と現在の株価の「差額」をもらうわけではなくて、「全額」もらうことになります。たとえば...



今、RSU制度で100株もらったとします。で、今日の株価が20ドルとすれば、今日、全ての持ち株を売ったとすると、2000ドルが入ってくることになります。



細かいことを言えば、ストックオプションよりももう少し複雑になりますが、まぁ、こんなもんでしょう。



で、うちの会社の場合は、仕事をがんばって大きな成果を上げれば、ボーナスとしてたくさんのRSU(株数)がもらえると言うことです。



とりあえず、過去の株価は忘れて、今の株価に注目していればよいと言うことになりますね。



あ~、もっと上がらないかなぁ...。

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アメリカ デジタルTV放送施行 やはり延期

先日、ここ、



アメリカ デジタルTV放送 延期か



でお話したデジタルTV放送延期のニュースですが、やはり延期されたようです。昨日のニュースによれば、約4ヵ月後の6月12日に延期されたようです。



オバマ大統領が就任前から「無理だって」とおっしゃってましたが、やはり延期されましたね。ま、われわれ一般消費者にとっては、きっちりとインフラが整備されて、切り替わっても全く問題がなければ、今始まろうが、来年に延期されようが何も問題はないわけで。



我が家のテレビはまだすべてアナログなので、去年末にコンバーター購入用のクーポンを申し込んだのですが、1月16日に配達予定がいまだに着いていません。待ち行列の中に入ってしまったようですね。



もし、予定通り2月17日に全面切り替えが行われていたら、



at least 6 million Americans won’t be able to get digital broadcasts with converter boxes.



だそうです(InformationWeekより)。600万人...想像つきませんね。



今までアナログ放送で使用されていた周波数帯は、FCCがすでに競売にかけていて、AT&TとVerizon Wirelessがつばを付けているとか。携帯電話に代わるサービスを始めるつもりなんでしょうか。



とりあえず、この混乱、しばらくは収まっているでしょう。

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ガッツポーズ

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今朝の朝日新聞のウェブサイトをご覧になった方も多いと思います。



この記事



朝青「青空見えた」 横審は「ガッツポーズ、品格ゼロ」



あなたはどう考えます?



去年世間を騒がせた朝青龍ですから、こう言われても致し方ないと思っていらっしゃる方も多いでしょうね。



「長く相撲を拝見しているが、こんな横綱はいなかった」



「勝った瞬間のガッツポーズについては品格はゼロだ」



とおっしゃる方もいらっしゃるようで。



古くからの伝統を「極端に」重んずる日本相撲協会ですから、このような文句が出るのもうなずけるでしょう。



でも...



協会内部でこのような意見があると、先行きが不安になるのは私だけでしょうか?



相撲はスポーツの一つですから、常に競争心、闘争心があるのは当たり前で、勝ったものが自己表現のためになんらかのポーズを取っても問題はないと思うんですが。このような細かい取り決め(この場合は少し違いますが)が、将来の相撲人口をどんどんと減らしていってしまうような気がするのです。



人それぞれ考え方がありますので、間違いだ、いや、正しいと言う議論はしませんが、朝一番でこの記事を読んで、「なんだかなー」と言う気持ちになってしまいました。



片やアメリカを見てみると...



もう言うまでもありませんよね。



We (I) did it!



We (I) got it!



We (I) made it!



勝利を収めた人の第一声は、ガッツポーズとともにもちろんこれ(必ずしもそうでもないですけどね)。その後の他の人たちへのフォローアップも忘れませんけどね。



こう言う表現の仕方の方が、見ていて気持ちが良いと思います。自分の気持ちに素直になって勝利を喜んでいる。それを見ている人たちが惜しみない拍手を送る。ふつーの光景だと思いますね。



かなり前の話ですが、オリンピックの柔道で山下選手が金メダルのかかった試合に勝った瞬間にガッツポーズを見たように記憶しているのですが。吉田選手だったかな。彼らと一緒に飛び上がったことを覚えています。



「勝った瞬間のガッツポーズについては品格はゼロだ」



と言われてしまうと、じゃぁ、どうやって勝利のうれしさを表現すればよいのかと思ってしまうんですけどね。うれしさも悲しさもぐっとこらえて無表情であり続ける必要があるのでしょうか。



今朝の新聞を見て独り言を書いてみました。

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アメリカ赴任者の奥様

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昨日、「なんじゃそりゃ?」と思うような話を、うちの家内から聞きました。



以前、私が勤めていた日本の会社から、こちらにあるアメリカ法人に赴任された方がいらっしゃるんですね。確か1年くらい前のことだったと思います。



そのご夫婦、お子さんをお持ちで(2人だったか)、この9月に、うちの近所のミドルスクール(6年生~8年生)にお子さんが入学されたとのこと。



こちらの学校は、日本に比べると、親が参加する催し物が結構あるんですね。たとえば、9月に学校が始まって、その2週間後あたりに、「Back to School Night」とか言うのがあって、自分の子供を受け持つ先生の教室に親が集まって、先生からクラスの方針だとか、年間予定だとか、宿題の量だとか、そんな説明をするんですね。まぁ、親が教育熱心なのかどうかは知りませんが、そう言う場でいろいろと質疑応答がされるわけです。



また、何か学内活動、たとえばクラブに所属したい場合には、各クラブの説明会に親が参加したり。あるいは、子供たち主催の催し、たとえば、マルチカルチャーフェアなどの説明会にも親が参加して、各自の持分を決めたりします。



ですから、(私が知る限りでは)日本よりも、親の学校への「登場」の機会がずいぶん多いんですね。



これがハイスクールになるともっと多くなります。うちの上の息子はこの9月に大学に入る(予定)なのですが、大学提出のアプリケーションの説明、スカラシップの説明、成績の説明、などなど、親がいちいちハイスクールに言って説明を聞くのです。教育熱心だからでしょうか...。うちは、すべて私が参加しました(汗)。



で...



話がかなり横道に逸れてしまいましたが...



そのミドルスクールに入学されたお子さんのお母さん、その赴任者の奥様ですが、そんな感じで学校に行く機会がかなり多いそうなんですね。まぁ、旦那さんが仕事で忙しくて、子供の学校に行く時間がないからでしょうね。



ところが、その奥様、英語がかなり苦手らしいんです。どのくらいのレベルかは知りませんけど、まぁ、少なくとも高校3年までの授業は受けているはずですから、そのくらいのレベルなのでしょう。



苦手な英語とは言え、子供の学校に行ったときは、先生とコミュニケーションをとらなければなりません。「沈黙は金なり」は日本のことわざですが、あるかどうか知りませんが、アメリカでは「沈黙は死を招く」と言われ...てはいないと思います(笑)が、それくらい「話す」ことが大切なんですね。



だから、多分、その奥様、使えない英語を必死に駆使して、自分の意思を先生に伝えようとしたんでしょうね。立派だと思いますよ、ほんと。



でも...



何と...



お子さんのクラスを受け持つ先生が...



お宅、英語、全然できませんね。アダルトスクールへ行って英語を勉強してください」だと?!



この話を家内から聞いた時は、はっきり言って「ざけんじゃねぇよ、何じゃそいつ?」と半ば怒鳴り気味に言ってしまいました。



家内も「先生として最低」と。



確かに英語が理解できなければ学校へ行って英語を勉強する必要はあるんですね。これは自分の意思でやるものです。「子供の学校に言っても、先生の言っていることが全くわからないから、アダルトスクールで勉強しよう」と本人が感じて行動することです。



私も「アドバイス」を求められれば、アダルトスクールなどの英語学校に行くことをお勧めしてます。



でもねぇ、「英語が下手だから、あんたとはコミュニケーションできない。だから英語学校に行きなさいよ」ってのは、ちょっと変じゃないかなぁと思うんですね。



その先生、アメリカの常識からかなり逸脱していると思いますね。ご存知だと思いますが、アメリカの小中高校にはESLクラスと言って(今は言い方が変わってたかな?English Second Language)、英語を第二外国語とする子供たちのためのクラスがあるんですね。



日本から親の都合で日本から連れてこられた小中高校の子供たちは、そんなクラスに入ります。で、そんな子供たち、初めは英語は全くできません。当たり前ですよね。だから、そんな子供たちでも授業にしっかりと付いていけるように、英語が堪能な日本人(たとえばうちの子供たちとか)が彼らを援助するような仕組みがあるんですね。たとえば、ESLクラスの先生から、うちの子供たちに連絡が入って、「ちょっと困ってる子がいるので助けてあげてくれないかしら」とクラスに呼ばれることもしばしば。



私は「さすがアメリカ、気が利くよな」と思ったほど。



それから考えると、この先生のしたことは、「間違っている」とは言い切れませんが、もっと他に方法があるんじゃないかと思うんですね。頭ごなしに、「英語ができない人は、勉強して英語ができるようになって、顔洗って出直してきてね」と言ったかどうかは定かではありませんが、そんなことを言うべきではないと思うんですね。



と言うことで、ちょっと腹の立つお話でした。

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アメリカでコネクション作り

ひょんなことから知り合いになったちょっと変わった経歴の持ち主と友達になり、昨日、彼の家に遊びに行って来ました。



私と同じ年代。



80年代には、ハードロックバンドのリードギタリストで、各地でコンサートをしていました。海外遠征にも何度か行ったようです。私もプロでこそありませんでしたが、学生のころはバンドを組んでハードロックを演っていましたので、彼に惹かれるものがありました。



ちなみに彼のバンド、「Suspicion(サスピション)」と言います。ボーカル、ベース、ギター2本、ドラムの5人編成。YouTubeに80年代半ばのコンサートの模様を収めたビデオがありました。



ビデオの初めのほうで「mother f**ker…」とか言いながら、黒のレスポールギターを弾いているのが彼。このころは、20台半ばくらいですかね。若い...。



今の彼、奥さんと猫2匹と一緒に、海に近いこじんまりとしたこぎれいな家に住んでいます。夕方だったので、家に入ると奥さんが夕食の準備中。



私「あれ、やばかったかな。申し訳ない、夕食の邪魔しちゃったようで。」



彼、奥さん「いーの、いーの、今支度始めたばかりだから、しばらく時間かかるから気にしないで。」



とりあえず、キッチンのテーブルに座っていろいろと話します。彼と私の会話が白熱してくると、奥さんがたまにチャチャを入れる。それが絶妙なタイミングで入ってくるので、すごく気分が良いわけです。



時間を忘れてしまうくらい、しゃべりまくりました。



そして、彼の部屋へ。



実は彼、90年初めに、ロックバンドから足を洗い、大学に行ってデザインの学位を取り、ウェブサイトのデザイン関係の職に就いたんですね。で、ウェブデザインの会社を興して今は2つの会社のオーナー。彼の会社は...彼の家の一室。奥さんも同じ仕事をしていて、彼の部屋には大きな机が2つに、PCが2台、大きなモニターが2台、カレンダー2つ、コードレス電話2つ、その他たくさん...。



で、彼らのサービスとか、商品とか、今やっているプロジェクトとか、すべてを見せてもらいました。



興奮!



さらに、実は...



私が彼をたずねたのは、これから先、何かいっしょにできないかを相談するため。まだまだ、話始めたばかりなので、何をするかも決まっていないのですが、徐々に話を煮詰めていきたいと思ってまして。これについては機会があればまたお話しますね。



もしかすると、このブログタイトル、いつか「アメリカ企業10倍うまく立ち上げる方法」なんて変わるかもしれません。



話を戻して、彼、私に本を渡したいとのこと。



で、案内されたのが、地下室。地下室と言うと何かじめじめした印象がありますが、そこはオーディオ機材が山のように詰まれた、何と言うか...スタジオでした。



彼が現役時代に使ったギターが十数本壁に掛けられています。また、32チャンネルのミキサーを含むオーディオ機材。でかいアンプなどなど。それにビデオ撮影用の機材も置かれています。話によれば、ここで、ビデオ録画から、音声録音、編集まですべてできるそうで、実際にそこで作られたビデオやオーディオの商品を売っているとのこと。



「スケールが違うな。個人持ちか...」と驚かされました。



で、スタジオの本棚においてあった彼の9冊の本のうち、3冊を渡され、「これを読めば俺みたいに幸せになれる」と。



ホームビジネスで財を成し遂げた人間の余裕を見たような気がします。



たっぷりとエネルギーをもらって帰ってきました。

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