今まで、このような記事は書いたことがないのですが、昨日、あるスーパーマーケットで面白いものを発見したので、今回はそれについて書いてみようと思います。
何かと言うと、ビール。
それも、サンディエゴの地ビール。
製造元は、Ballast Point Brewing Companyと言うブリュアリーです。うちから車でほんの10分ほどのところにあったんですね。10年も住んでいるのにその存在を全く知りませんでした。
そこが作っているビールのうちの1本がこれ。
Yellowtaile Pale Ale
結構きれいなラベルなので、思わず買ってしまいました。3ドル50セント也。
これ、ハマチ入りのビールではありませんのであしからず。エールと言うくらいですから、その香りは複雑で(香ばしいと言うかなんと言うか)、コクがあって、なんとなくフルーティーでしょうか。エール酵母とペールモルツから作られているそうな。飲んでみた感じは、アサヒとか、キリンとかに比べて、多少苦味が少なくて飲みやすいかなと思います。ま、人それぞれ感じ方が違いますので、お酒のあまり強くない私の意見などあまり参考にならないかもしれません(笑)。
ケルシュと呼ばれる、ドイツのケルン地方で伝統的に醸造されているスタイルのビールだそうです。アルコール度数は5%程度。ビンのサイズは650mlですから、日本のビールの大瓶サイズとほぼ同じですね。
350mlのバドワイザーが一缶1ドルもしませんから、650mlで3ドル50セントは結構高いでしょう。地ビールだからでしょうか。
このBallast Point Brewing Companyと言う会社、1992年創業だそうで比較的新しい会社です。家庭で質の高い地ビールを作ることを人に教えることを目的として始まったそうです。今は、全部で5種類のビール、Yellowtail Pale Ale、Calico Amber Ale、Big Eye I.P.A.、Black Marlin PorterとWahoo Wheat Beerを製造販売しているとのこと。
今度機会があったら直接訪問して、いろいろと話でも聞いてこようかなぁと思っています。利き酒ならぬ、利きビールでもさせてくれるかもしれません。味が分からない私では意味ないかも...。
サンディエゴ地ビール
インターンの採用基準は?
フロリダで学生をしていらっしゃる「あみさん」からご質問をいただきました。
「将来的に就職するならインターンかCo-opを初めた方が良いと思っているのですが、現時点ではまだ専門分野の勉強が始まっていないので知識がありません。アメリカでは大体ジュニアからインターンをはじめると思うのですが、会社側はどの程度の知識をインターンに要求しているのでしょうか?」
すばらしい質問ですね。と言うか、今、日本から留学されている方たちも、インターンをしようと考えていらっしゃると思いますので、その方々を代表するようなご質問です。
では...
私が過去いた会社の話をさせてください。いろいろな考え方がありますので、一概に「こうだ」とは言えないことをご了承ください。
インターンを何人も面接しましたが、採用をする際にポイントになるのは、決して知識ではありません。
インターンに知識を期待している人は誰もいません。失礼な言い方ですが、所詮、彼らに知識を期待するのはかなり無理があります。
私は大学卒業以来、ずっと電子設計技術をやってきているのですが、思うに、大学生レベル、あるいは、大学卒業レベルの知識は全く使い物にならないのです。卒業して、入社したとたん、ほとんどの知識がリセットされました。
もちろん、物理とか、数学とか、非常に基本的な部分は、リセットされるとまずいですから(笑)、それはそのまま活き続けるんですけどね。
アメリカでも同じです。
新卒で採用されたエンジニアは、まず間違いなく知識がリセットされます。
先日、採用が決まったインターン君に対しても、採用後の研修は誰が面倒を見るのかで、ちょっとした議論になるくらいですから。彼ほどの知識があっても、一線で活躍するためには、はるかに多くの知識が必要になるのです。ですよね?
ですから、インターンには知識は九分九厘期待しません。期待する会社があったら、どんな考え方で採用しているのか見てみたいですよ(笑)。
では、インターンの採用のポイントはどこにあるのか。
やる気
ですね。仕事に対する意気込みが大切だと思います。ほとんどが会社に勤めたことのない人たちですから、どう働いたら良いのかが分からないはずなんですね。だから、初めて本当の仕事に接することによって、自分は何をしたいのか、何を見つけたいのか、それを今後どう活かしていくのかを示すことが重要だと思います。
キーワードは「Motivation」と「Challenge」の2つ。
面接時にこの2つをうまく表現できれば、私は必ず採用されると思いますね。
今、うちには3人、インターンがいます。2人はシニアの男で、大学ではElectrical Engineeringを学んでいます。そのうちの1人はハードウエアグループで手伝いをしています。もう1人は、どう言うわけかソフトウエアグループ。将来はハードウエア技術者になると言っています(???)。
3人のうちの1人は女性なのですが、彼は、ハードウエアグループで手伝いをしています。ところが彼女はComputer Scienceに席を置く、ジュニアの学生。将来はソフトウエアの仕事に就くとのこと。
これを見ても、インターンは大学の専攻に関係ない部署に配属されることが多いと言うことが分かると思います。
大切なのでもう一度言いますね。
インターンの採用/不採用は、「やる気」で決まります。
ついにガソリンが...
ついにガソリンの値段が、ガロン当たり4ドルを突破してしまいました。
サンディエゴは、全米でもガソリンの高いところです。今のガソリンの全国平均は確か3.83ドルだったと思います。
1ガロンは3.8リットルですから、1リットル当たりに直すと、1ドル5セント。日本円だと100円。日本に比べればまだまだ随分安いですね。
それでも、ここ数ヶ月のガソリン料金の急騰は異常です。いったいどこまで上がるのでしょうか?
今の1バレル当たりの原油の値段が135ドル。1年前はその半額以下の65ドル。どう言うことでしょう。消費者がパニックになっている陰で潤っている投資家がたくさんいると聞きます。
先日、ある日本食レストランのオーナーが「このオイル高騰の影響が食料品にまで及んだら、アメリカ経済は何が起こるか想像が付かない。」と漏らしていました。
一般庶民の我々はじっと見守るしかありません。
ファミリーデー
「ファミリーデー」と言われても何のことか分かる方はいませんよねぇ。
では、カンパニーピクニック。
分かりますか?
簡単に言えば、会社が従業員家族を招いて「ウィークデーの午後のひと時を楽しく過ごす」と言うイベントです。多分、よほどのことがない限りほとんどの会社が年に1度はやるイベントだと思います。
ビーチに行って浜辺でBBQパーティをしたり、会社の駐車場をつぶして、ちょっとしたゲームコーナーを作ったり。普通、費用は会社持ちです。そうじゃないと、誰も来ませんからね。
うちの場合は、毎年8月中旬の金曜日にファミリーデーがあります。去年は、何があったかなぁ...。子供たちを集めてのゲーム大会とか。新しいオフィスビルに引っ越してからの初めてのファミリーデーだったのであまり大したことはしませんでしたねぇ。ビール、ジュース、ハンバーガー、サラダ、くだものなど、食べ物は豊富です。ケーキももちろんあります。
会社が小さい場合には、ボーリング大会や、ボートをチャーターしての海釣り大会なんかをするところもあるようです。冬の場合には、スキーもありますね。場合によっちゃ、ラスベガスまで繰り出して、カジノ大会とか。イベントはさまざまです。
今年のうちのファミリーデーは去年とは違い、一大イベントがあります。
バンド演奏
実は、バンドを組んでいるKevinが我々には内緒で応募してました。サプラーィズ!
30分くらい時間がもらえるそうなので、5曲くらい出来るかな。他のメンバーは少しびびり気味。練習時間もそれほどないですからね。
Kevinと私はおおはしゃぎ。こみ上げてくるこのエキサイティングなものはなんだーってな感じ。
楽しみだなぁ...。
アメリカ企業で働くためのメジャー(専攻分野)
「美国より」のmisakiさんからコメントをいただいていましたので、もう少し詳しく話をしようと思います。
私の働いている会社は、通信系のICを開発販売しているのですが、周りの人間を見回してみると結構いろいろな大学から来ています。
ハードウエア技術者を見ると、大きく分けて2つの専攻分野から来ています。
1.Electrical Engineering
2.Computer Engineering
私の理解だと、1は大きな意味で2を含んでいます。多分、1を専攻していれば、ある程度2についても勉強できると思います。そう言うクラスが取れるはずです。
1は、電子工学から、電子回路、電気回路、通信、無線通信まであらゆるものを含んでいます。2は、基本的にはコンピュータのハードウエアについて学びますが、今の時代、どこにでもコンピュータが載っていますから、「コンピュータ」と言う狭い世界について学ぶのではないと思います。個人的には、今は、1、2と言うわけ方じゃうまくいかないんじゃないかと思いますが。
2は、おそらく、IC内の回路のデザインなど、かなり細かい部分まで学ぶはずです。Verilogなどのハードウエア記述言語を使ってFPGAの設計なども学ぶでしょう。でも、1でも学べると思いますね...。
ちなみに、上記の学士号を持っている人はBSEE(Bachelor of Science, Electrical Engineering)を、修士号を持っている人はMSEE(Master of Science, Electrical Engineering)とレジュメに書くのが普通です。
ソフトウエア技術者を見回すと、圧倒的に、Computer Scienceを出てきている人が多いですね。多分、九分九厘そうでしょう。Computer Engineeringと違って、コンピュータのソフトウエアのことについて学びます。日本語で言う「情報処理」はここに入ると思います。
マーケティングや、プログラム/プロジェクトマネージメントも、技術者出身の人が多いですね。大学や大学院を卒業した後、しばらくハードウエアエンジニアやソフトウエアエンジニアの仕事をして、その間に、夜間大学でMBAの勉強をし、MBAの学位を取得した後、マーケティング部署に移動するとか...結構います。
会社によっては、うちの会社のように、「マーケティングはMBA必須」と言うところも結構あるようです。
特許関係の部署にも、技術者上がりの人が多いです。大学を卒業して、技術者を続けながら、大学で特許・法律を学んで、学位を取得したら、特許部に移るとか。
その他、エンジニアリングの専攻分野として、機械工学(Mechanical Engineering)、環境工学(Environmental Engineering)とか、いろいろな分野があります。アメリカの大学のホームページをご覧になると、もっといろいろと載っていると思います。