留学生恋物語

「タツヤ、ちょっと時間ある?」

金曜の朝、色々とバタバタしている中、ドイツ人留学生・パトリックがオフィスに顔を出す。

いつも物凄いニカニカして「へ~い」て手を振ってくるキャラなのに、今日は表情が少し曇っている。 続きを読む

アメリカのオジちゃんの悩み相談(1)

「来年こそは日本人留学生を連れてくんぜ!」と非公式に目標を立て、上司にも「やってやんぜ」と日頃から豪語。何となくノルマを設定して取り組んでいるが、残念ながら現在当校にはいない日本人留学生。 続きを読む

続「行ってから踏ん張んべ」(12)

音楽教授達に言われるがままに決めた、音楽教育専攻(”Music Education” major)。

基本的な内容は、「公共の学校機関で音楽の先生になる(要教員免許)」というもの。

楽典(理論)やピアノはもちろん、楽器または歌をやらされる。 続きを読む

そろそろホームシック

今年の夏に無事初渡米し、我が「Friends University」に通い出した可愛い可愛い生徒達。

中には二十代の生徒もいるが、ほとんどがまだ「今年高校卒業」の十代。

皆いくら想像をしていたとは言え、また当校の場合そのほとんとが英語に不自由のない生徒達とは言え、「初めて親元を離れる」「初海外」という慣れないことばかりの環境。 続きを読む

続「行ってから踏ん張んべ」(11)

1995年9月下旬の土曜午後。

いよいよ、生まれて初めての「ジャズ演奏」の日。

英語教授・ジェフから事前に入手していた、(今の常識では考えられないだろうが、それでもまだきっと存在する)暗号のようなアメリカの地図を床に広げ、まず現場への道順確認。 続きを読む