アメリカに移住するまで Maki-K編 10
Maki-Kです。
つらつらと書いてます。
アメリカに移住するまでのお話。
久しぶりに続きです。
前回は留学という形でとうとうサンディエゴに上陸!
楽しかった夏の短期語学コースが終わったところまで書きました。
夏に誕生日を迎えて、34歳の私です。
前回までの話はこちら。
1回目・2回目・3回目・4回目・5回目・6回目・7回目・8回目・9回目。
そして2004年9月。
本格的に留学生活のスタート!
私が籍を置いたのは、
UCSD(カリフォルニア大学サンディエゴ校)Extension(公開講座)、
留学生向けCertificate Programのビジネスマネジメントコース。
これは社会経験が受講の条件にもなっている社会人向けのプログラムで、
現地企業で120時間のインターンシップをする必要があり、
6か月のコースを修了するとCertificateがもらえるというもの。
現在も同じコースが提供されているようなので、社会人留学に興味のある方はUCSD ExtensionのHPでチェックしてください。
当時、コースはマーケティング、ファイナンス、ヒューマンリソースと三つの分野に分かれていて、私はマーケティング専攻。
まず最初のクオーターは、ビジネスに関する一般的な勉強でした。
専攻に関係なく、50人くらいの生徒が一緒に受講。
Marketing 101(マーケティング入門)
Accounting(会計)
Leadership(リーダーシップ)
Business Law(ビジネスに関する法律)
なんて教科があったと思います。
正直あんまり楽しくなさそう(笑)。
この第一クオーターのクラスは留学生のための特別クラス。
クラスメートは全員、外国人。
日本人、韓国人、トルコ人、ブラジル人、中国人、スペイン人、ギリシャ人。タイ人。イタリア人。台湾人。。。。日本人と韓国人はまぁどこでも多いですが、トルコ人が多かったのにはびっくり。きっと大学が営業をかけてるんでしょうね。
この最初の三カ月、授業の内容はあまり記憶に残ってません(お金払ってるのに💧)。
まぁみんなでワイワイと、宿題もそれほどは多くなかったし、
今振り返るとなんとなく終わった感じ。
でももちろん記憶に残っていることもちゃんとあって、
ブライアン先生主催のハロウィーンパーティが楽しかったな、とか(笑)
いやいや、ほんとに。
ブライアン先生のコンドー(マンション)。
ダウンタウンにあるおしゃれなやつなんだこれが。
建物も部屋もとってもモダン。
バルコニーから見える夜景も素晴らしく、「アメリカで仕事成功して金持ちになると、こうい所に住めるのか~」と思ったもの。
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そういえばアメリカで初!サンクスギビング体験をしたのもこの年でした。
夏から引き続きホームステイをしていた私。
サンクスギビング当日は、朝からディナーの準備でてんてこ舞い舞い、
髪の毛振り乱して準備をするホストマザーを手伝って、料理の半分くらい私が作ったんですが、一度も食べたことない「グレービー」をいきなり作れって言われたりして・・・(;・∀・)ナニモノソレ?
幸いお湯を入れるだけのインスタントだったので(うわっ手抜き💧)、任務達成できました。
ゲストが到着する15分くらい前に「Maki、ゲストが来る前に着替えてくるからよろしく!(by ホストマザー)」って、「えー!私も身支度したいけどっ!?」みたいな。髪の毛振り乱してるのはyouだけじゃないぞっ。
・・・大勢集まるディナーを主催するホストは、やっぱり大変ですな。
家族・親類・お友達(おまけにホームステイしてる留学生)揃ってのサンクスギビングディナーは、日本のお盆やお正月の集まりみたい。
テーブルの上にあるのは寿司桶ではなくでっかいターキーの丸焼き。
それをホストファーザーが電動ナイフで切り分ける!
おおー、アメリカっ!
それからサンクスギビングの翌日は、ワクワク☆初!ブラックフライデーのセール!
ブラックフライデーはまず、前日のサンクスギビングに入ってきた新聞チラシの量に驚き!そして当日はセールスタートが朝の6時!?
うぉー気合入ってるなー!
・・・今では前日の夜からセールを始める店もあったり、数日前からネットで買えちゃったり、なんかブラックフライデーも節操がなくなってますが、当時は朝6時オープン!が十分インパクトあるセール開始時間でした。
日本で小売業に身を置いていた私。
日本の店で朝六時からセールなんてありえません。
アメリカ人がそんな早朝からセールの為に働くということに、びっくりです。
そして早朝暗いうちから店の前に並ぶアメリカ人たち。
なんとなくアメリカ人はそんなことしないと思っていたので、これもびっくり。しかも並んでからチラシ見て、何買おうかなぁ~とか言ってるし。気合入ってんだか入ってないんだか(笑)
まぁとにかく、昔は夜中に店の前に並ぶのがサンクスギビング明けの風物詩みたいなものでした。。情緒(?)があったなぁ。。
で、
この年私がブラックフライデーのセールで目をつけたのは、
ラップトップパソコン💻。
実は自分のパソコンを持っていなかった私。大学の図書館などで使えるパソコンはあったけれど、やっぱり自分のラップトップがないとどうしてもこれから課題がこなせそうにない。。ということでラップトップ購入を決意✊。
「あっちの店で売り切れだったら、こっちの店で…」
留学生仲間数人でどの店に並ぶか打合せをして、朝の四時から店の前に並ぶ。
結果、
私が並んでいた店では残念ながらゲットできず。
でも他の店で友達が確保してくれて、無事$500のラップトップをゲット!
持つべきものは友達だ💗
さーこれで勉強もはかどるぞっ✊!成績UP間違いなしっ👍!?
っとまぁ、新しいラップトップのおかげかどうかわかりませんが、とりあえず最初の3ヵ月は無難に乗り越えた私。授業のことが記憶に残ってないと言うことは、問題がなかったという事でしょう。
老化じゃない!よね?
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そして冬休み。
ラスベガス・グランドキャニオン観光を計画していた日本人クラスメートののりちゃんが、「一緒に行かない?」と声をかけてくれました。
なにっ!?
グランドキャニオンっ!?
もちろん行きたいっ!
(`・ω・´)キリッ!!
だって私には前回グランドキャニオンで立てた誓いがある!
・・・そうです、大学時代初めてグランドキャニオンを訪れたとき「次回は絶対下まで降りる!」と心に決めたのです(アメリカに移住するまでその4参照)。
まさか本当に、またグランドキャニオンに行く機会が巡ってくるとは!
「グランドキャニオン、どうせ行くなら谷底まで降りてみない?」
・・・のりちゃんに悪魔の囁きをする私👿フフフ 。
まさかそんなハードなことにみんながノってくるとは思ってなかったけれど、なんとその気になってくれた、のりちゃんと旅行メンバーのデイビッドとブライアン。デイビッドは同じくクラスメート。ブライアンは留学生の会話パートナーをボランティアでやっていたサンディエガン。
どうやらこの男性二人はのりちゃんLOVE💗のよう。そりゃー彼女が行くと言ったら、グランドキャニオンの谷底だってついて行くわね(笑)。 なんかみんなを地獄に道連れ・・・いや谷底に道連れで申し訳ないけど、とにかくグランドキャニオンの谷底へハイキング決定✊!
予約がなかなか取れないというグランドキャニオン谷底のPhantom Ranch(ファントムランチというロッジ)も無事確保(byのりちゃん)。
そして12月上旬、四人でレンタカーを借りて出発!
🚙 🚗 🚙 🚗 🚙 🚗 🚙 🚗 🚙 🚗 🚙 🚗 🚙 🚗 🚙 🚗 🚙 🚗 🚙 🚗 🚙 🚗
旅程は、サンディエゴから・・・
⇒ラスベガス泊
⇒早朝ラスベガス発
⇒グランドキャニオン着
⇒谷底へのハイキング
⇒谷底のファントムランチ泊
⇒とんぼ返りで翌日またリムまで這い上がり
⇒速攻ラスベガスへ戻って
⇒シルクドソレイユのショウ
⇒ラスベガス泊・・・
という三泊四日の強行スケジュール。
やっぱり一時的にその土地に滞在している人間は、限られた期間を最大限に有効活用しようとするもの。今だったら絶対こんな慌ただしい旅行はしないけど、留学生だったらこんなのも「あり」。
道中ハプニングもなく無事グランドキャニオンに到着。
そしたらなんと!
グランドキャニオンには雪が積もっていた⛄!
そして寒い~っ!!!
暑くて乾いたイメージのグランドキャニオン。
冬は雪が降るんですね~。知らなかった!
普通の靴ではハイキングはだめだとシャトルバスの運転手さんに言われたので、まずは全員ショップでアイゼン購入。おお、なんか本格的。
ショップで買い物をしたりシャトルバスに乗り換えたりと、ハイキングを始めるまでにちょっと時間がかかってしまいましたが(暗くなる前に谷底にたどり着けるかな…)、いよいよハイキング開始!急勾配のSouth Kaibab Trail(サウスカイバブトレイル)が下りのルートです。
グランドキャニオンはリムから見る景色も素晴らしいけれど、トレイルを自分の足で降りていくと、そこはまた別世界。
トレイルの角を曲がる度に、一歩ずつ歩を進めるごとに、違う表情を見せてくれるグランドキャニオン。
あぁ、やっぱりリムからの景色に満足しないで、降りてきて良かった!
リムから谷底まで、5時間かけて下りました。
コロラド川に架かる橋を渡る頃には、みんな膝はガクガク。おしりイタイタ。
まだ明かりが残るうちになんとかたどり着いたファントムランチのディナー、腹にしみました。
🍚 🍖 🍚 🍖 🍴 🍚 🍖 🍴 🍚 🍖 🍴 🍚 🍖 🍚 🍖 🍴 🍚 🍖 🍴
その晩はファントムランチのDorm(ドーム・寮)に宿泊。
ドームはユースホステルのような男女別のコテージで、一つのコテージに8つくらいのベッドがありました。シャワーがついていたのには驚き。谷底なのにちゃんとした文明世界。アメリカの国立公園を観光していると、こんなところにこんなもの作っちゃったの!?と驚くことがありますが(カールスバッド鍾乳洞の中のトイレとか)、谷底のシャワーもさすがアメリカという感じでした。
次の日は午前3時半起床。
宿でランチを袋に詰めて持たせてもらって、朝はまだ暗いうちに出発。
実は、暗い中を歩くというのにヘッドランプを4人のうち一人しか持っていなくて、よくまぁ真っ暗な中歩けたもんだな!と無謀さに驚きますが、まぁこれも素人の大胆さ。
前日下ってきたサウスカイバブトレイルは登るには急すぎるという事で、帰りのルートはBright Angel Trail(ブライトエンジェルトレイル)。名前はエンジェルなんて優しい名前がついているけれど、2000m以上の標高差のある崖。これを登るのに優しいなんてこと、ありません✋。
幸い真冬で気温が低く、途中で飲み水が足りなくなるという事はありませんでしたが、まぁ大変なハイキングでした。
※これ、大した装備も準備もなしに私たちが谷底ハイキングができたのは、気温が低かったからです。グランドキャニオンに観光に行く方、気楽に谷底に降りようなんて思わないでくださいね!特に観光シーズンの夏は毎年亡くなる人がいますから(。-人-。) ナムナム
登りは特にのりちゃんが苦戦。
担いでる荷物が重いらしく「余分なもの持ってき過ぎたー」と彼女。
何持ってきたの?と聞いたら「ヘアドライヤー」だって。
そりゃ間違いなく余分だわ(笑)。
毎年何千人という人がグランドキャニオンの谷底へハイキングをすると思うけど、ドライヤー持って行く人はいないだろ!・・・ある意味すごいことを達成した彼女でした(笑)。
まぁとにかく、無事リムまで這い上がってきた私たち。
7時間のハイキングでした。
やったー!!
達成感を味わった後は、速攻でラスベガスへ引き返します。
夜7時からのシルクドソレイユのショウに間に合うか!?
いや、絶対間に合いたい!
チケット買ってるし🚗=3!
🚙 🚗 🚙 🚗 🚙 🚗 🚙 🚗 🚙 🚗 🚙 🚗 🚙 🚗 🚙 🚗 🚙 🚗 🚙
・・・で、スピードを出し過ぎました。
車はみんなで交代で運転していて、この時はちょうど私が運転手。
グランドキャニオンから一直線に南へ延びるAZ-64号。
あ!今の警察の車っ!
っと思ったときにはすでに遅し。
反対車線を走っていたパトカー。さらっとUターンして追っかけてきました。
ひえ~!パトカーが追いかけてくる~💦!
ほんの一瞬、ぶっちぎって逃げようかと思いましたが(笑)、
罪の上塗りになるようなことは諦めて、神妙にお縄を頂戴しました。
時速95マイル(時速約153km)も出していたのに、警告だけで許してくれた優しい保安官。
時速95マイルとは…今考えると恐ろしいスピードです。そのとき事故しなくてほんとーによかった!
その後は安全運転で、
5時間後、無事にラスベガスのホテルの駐車場にたどり着いた私たち。
着いた~。
車のドアを開けて一歩外に踏み出した瞬間、
あいたたた・た・た・た・・・・
なんと、みんなひどい筋肉痛でまともに歩けない~!
メンバー全員、普段の運動不足が見事に証明されました(笑)
そして夜のショウにも間に合って、翌日無事サンディエゴまで帰って来た私たち。
来月からいよいよ、専攻のマーケティングの授業が始まります。
・・・なかなか終わらんな、この話(笑)。
初めまして。2005年1月からUCSD Estensionで語学留学していました。時期重なっていますよね?私もまたアメリカ留学しようと思って調べていてこちらに辿り着きました。続き楽しみにしています 🙂
>NECOさん
こんにちは!
留学時期、ばっちり重なっています!
Extensionのエリアのどこかですれ違っていたかもしれませんね!
私はこの後2005年の6月まで勉強をして、そのあと秋までサンデェイゴでうろうろしていました。
また続き頑張って書くので、読みに来てくださいね♡
ちなみUCSDのキャンパスは次々と新しい建物が増えて素敵なエリアがたくさんできる中、 Extensionエリアは昔のままです(笑)