ニューヨークタイムズにこんな記事が載っていました。
7,500 G.M. Workers Accept Latest Buyout
7500人!
アナリストの予想をかなり上回る数字だそうです。
45,000ドルの退職金(のようなもの)が与えられるそうです。
たった45,000ドルの退職金で7,500人が退職するんです。工場労働者とは言え、少ないですね。
現在の工場労働者は、長時間労働で給与もかなり高いそうです(トヨタなどの日本車メーカと比較しても)。
作戦は、この長時間労働者を切って、労働賃金の半額ほどの労働者を雇いなおすと言うことらしいです。
記事にはそれ以上のことは書かれていません。
でも、思うに...
早期退職者が、今までの半額ほどの給料でまた工場に戻るんじゃないかと。
会社としては、熟練工を今までの賃金の半額で雇えますし、労働者側は給料は下がりますが、引き続き働くことができる...。こんな考え方はできないですかね。
どこもかしこも、あの手この手を使って経費削減に必死です。
ちなみにうちの経費削減策は、
・フリードリンク(ボトルウォーター)の廃止(まだジュース類は生きてます)
・食堂の補助カット
・出張時利用の航空運賃→エコノミー
・蛍光灯数半減(廊下とかトイレとか。オフィスも)
・月1度のフリーランチ取りやめ
・昇給半年先送り
この程度かな。これでとりあえずはやっています。
今の時期はじっとしているしかありません。
投稿者: Masa
7500人のGMの工場労働者が早期退職勧奨制度に同意
お金持ちの考え方・マインドセット
ここ数回、ビジネスのためのコネクション作りの話をしています。
Inspired and motivated(ビジネスの匂い...その2)
アメリカでコネクション作り
彼らと話すときに必ず思うことがあります。
「こいつ、うそくせぇなぁ。」
「話がでか過ぎない?」
「まじ、そんなに儲けてんの?」
などなど。
たとえばある人がこう言います。
「今まで有限会社でやってきたんだけど、収入が税金枠いっぱいいっぱいになったので、今、株式会社にするための準備中なんだ。」
収入が税金枠いっぱいになると言うことは、年間収入が25万ドル(2500万円)ってことなんですね。説明は省きますが。
収入ですから、そこから経費とか税金とか引いたら、どうかな...業種にもよりますが、半分になることはないと思います。多分、その60~65%くらいが手取りでしょうか。それにしても結構な額です。
あるいは、
「去年1年間で、世界で10万冊の本を販売したよ。1冊20ドルの本だから...」
え?まじっすか?
100,000冊X2,000円=2億円
もちろん、これにも経費とか税金が含まれていますが、それを差し引いても個人が得る収入としては大きな額ですよね。
これを一般人、サラリーマンの私から見ると、
「信じられない」
となるわけで。
そんな話ばかりをするわけです。
不況の中のベンチャー企業
今日は、以前一緒にある会社で働いていた人と昼食をしました。
その方、現在求職中。先月末にあるベンチャー企業でレイオフされました。
うちのような大きな企業では、われわれのような末端で働く人間には、ことの重大さがそれほど伝わってきません。つまり、会社の経営状況がいかに苦しいのか、ほとんど見えないと言うことです。
周りの状況を見ながら、「俺ところも、結構やばいんだろうなぁ」と思う程度。もちろん、大きなプロジェクトがキャンセルされれば、「やば!」と思いますが、それがなければ、どれほど悪いのかは全くわかりません。
ベンチャー企業の場合は、ご想像通り、会社の状況がすべて手に取るようにわかります。自分が、エンジニアであっても、マーケティングであっても、すべてわかります。風通しが良すぎるくらい。
その方の話によれば、去年暮れ辺りから経営状況が非常に悪くなり、今年になって、「アップアップ」状態。毎日のように資金繰りをどうするのかの話し合い。そして、現在のプロジェクトに影響が出ないように、少しずつレイオフ。
それでも安定しない...。もう少しレイオフ...。それでもだめ...。またレイオフ。これの繰り返し。
こうなると全ての従業員の気持ちが落ち込んでいき、さらに悪い状況に。負のスパイラルの中に全てが入り込んでしまいます。
そして...倒産。
私も、7,8年ほど前にベンチャー企業でこのような経験をしました。
倒産こそしませんでしたが、すべてが「負」、「ネガティブ」。
みんな、「次は俺の番だ。」と心の中で思っています。他の人間が切られると「良かった。でも次は俺かも。」
会社全体が「負」になると、不況以上に会社の状況が悪化してしまうでしょう。そして、倒産。
これを避けるためには、資金繰りも大切でしょうが、従業員の気持ちをいかに「正」に保つかにかかってくるのだと思います。
従業員が少ない分、大企業に比べれば、「正」や「負」に持っていくことは簡単だと感じるのですが。世の中そんなに甘くないと言われればそれまでですけどね。
暗い世の中、われわれだけでも「正」になるために、明るく振舞うべきでしょう。「あほか、お前...」って言われるかもしれませんね(笑)。
Inspired and motivated(ビジネスの匂い...その2)
最近...
本業そっちのけでのめり込んでいることあありまして。
ご存知のように、私の本業はElectrical engineer。明けても暮れても、システムアーキテクチャーデザインとにらめっこ、テストプラン、テストレポートなどのドキュメント類の作成、お客さんとのミーティング、グループ内のミーティング、等など、プロジェクトが始まると目の回るくらいの忙しさです。
平日の昼間は本業ですべての時間がつぶれます。本業が終わるのが遅くて7時ごろ。
7時に家に帰って、夕食や入浴など家族との時間を過ごした後は、自分の時間が始まります。午後8時半くらいかな。自分の時間の終わりは...眠くなったら。本業があるので、夜更かしはできません。この歳になると、夜更かしをした翌日は、全く仕事になりません。徹夜なんてもってのほか。良い子は、7時間睡眠を心がけます(笑)。
最近、この「自分の時間」が非常に充実しています。本業よりも充実しているかも(苦笑)。
実は去年の初めごろから、ある仕事を副業としていまして。ま、小遣い稼ぎと言えるほどのものでもありませんが、何がしかのお金が入ってきます。
この仕事は全て自分の裁量によるもの。すべて自分で計画を立て、すべて自分で行動し、すべて自分で結果を出す。
「自分で決めることができるから、何でもできるでしょ?」と思われがちですが、これが結構大変なんです。仕事そのものはそれほど大変ではありませんが、「やるぞ!」と言う気持ちを持続させるのが難しいんです。
「あぁ~、今日はちょっと熱っぽいから早く寝るかな...」
「な~んか、最近バイオリズムが下がってるんだよねぇ。ウェブサーフィンでもするか。」
「今日は、会社でいやなことがあったんで、何もやる気が起きないよ。今日はやめ。」
とか、いろいろな誘惑があります。
たくさんの誘惑から逃れて、自分の裁量で、自分の決めたことを「毎日」やるってのは、相当大変なことだと思います。
自分で誘惑に負けて、「何で俺って、こんなに弱いのかなぁ。」なんて思うことは山ほど。
で、家族に「副収入で少しは良い生活をしよう!」なんて宣言するも、
「パパ、いっつも口ばっかり!」
「いつになったら、美味しいもの、食べに行けるの?」
などと、子供たちにプレッシャーをかけられ、
「うん、いつかは絶対に目標を達成するから、任しておけって。」
と、言っておいて、
「子供たちから何度も言われるほど、何も進んでいないのかなぁ。」
と自分自身を反省してみたり。
で...去年の終わりごろ...
自分を奮い立たせて、誓いを立てることにしました。
「あと、働くことができる時間もそれほどない。ここで自分の納得できるようなことをしておかないと、死ぬときに絶対後悔することになる。」
大学を卒業してすでに20年が過ぎているんです。と言うことは、後20年もないってことですよね。焦らない方がおかしいと感じまして。
「目標を必ず達成する!」と。
それからと言うもの、
ビジネスの匂い...
や、
アメリカでコネクション作り
でも、書きましたが、自分で努めて意識をしなくても、かなりパワフルなコネクションができあがってきたのです。
「神は、我を見捨てなかった!」
なんて、冗談で考えていますが、まんざら冗談でもなさそうな感じもしています。
この2週間で、今までに会ったこともないようなすばらしい人に巡り会えましたし。自分の人生の師と仰げるようなメンター的存在の人。
これがまさに「Law of Attraction(引き寄せの法則)」なのでしょう。
その人いわく、「自分の周りに、自分のやりたいことを実現させている人が5人いれば、お前も必ずその人たちのようになれる」と。
私の周りにはまだ3人しかいませんが、「あと2人見つければ、俺もなりたい人間になれるのか?」と言う気持ちになっています。Masaさん、単純だから...(笑)。
この方、Personal Development(自己開発)の会社を経営している人で、出版社、メディア会社、メンターシッププログラム、コーチングなどなど、幅広く事業をしています。それらの事業の中に通った一本の筋は、「人を助けること」。
先週の土曜日には、その人と、数時間昼食を取りながら将来について話てきたのですが、「今まで、これほど納得のいく話をしてくれた人がいるだろうか」と思うほど、inspire(鼓舞)されました。
帰り道に、フリーウェーの折り口を間違えるほど、興奮してしまいました。正真正銘、motivation(士気)を感じました。
その人いわく、
「Masa、ビジネスを始めるときは、経験があろうがなかろうが、誰でも恐ろしい(fear)ものなんだよ。でも、そこで『ぐっと』こらえて、それを乗り越えられれば、ワンステップ前進できるんだ。投資するお金が少ないから不安を感じる、それは当たり前のことだ。でも、ビジネスをする上では投資は必須。種を蒔かなきゃ、実はならないのと同じだ。だから、目先の不安を見るんじゃなくて、実となる褒美(reward)を常に見るようにすべきなんだ。」
目からうろこでした。考えてみれば当たり前のことなんですが、今までそのような考え方ができませんでした。
これからどんどん面白くなってきそうです。
このブログタイトル、まじに「アメリカ企業を10倍うまく立ち上げる方法」とした方が良いかもしれません。
この話、続きます。
守りの姿勢
いやぁ~、人を観察していると面白いですよねぇ。いろいろな人がいます。
と、いきなり変な話をしていますが...
最近、いろいろな人とミーティングをする機会があるんですね。もちろん仕事上のミーティングです。
いろいろな部署から人が集まります。マーケティング、営業、プロジェクトマネージメント、IC設計、ハードウエアデザイン、ソフトウエアデザイン、テストなどなど。
ミーティングでは、ある事柄について、皆さん意見を出し合って、議論して、で最終的に結論を導き出します。
この議論、聞いていると、それぞれの部署にある「文化」がよく見えるんですよね。
デザイン屋さんは、とにかく新しいことをしたがるんですね。
「2年先の量産予定の製品に、このスペックはないでしょう。こんなの、今の技術ですよ。」
IC設計屋は、リスクを避けたがります。
「いや、そうは言うけど、このスペックを取り入れると、スケジュール的にかなり厳しくなるし、それに、その技術を検証するために余計にリソースが必要になるんですよね。」
テスト屋さんはと言うと、結構いろいろな人の意見に流されます。
「スケジュールが遅れるってのは困りますよ。でも、2年後に製品化して市場を引っ張っていけるような製品にすべきですよ、絶対に。」
マーケティングや営業にとって、お客さんは神様です。
「お客さんの望んでいるスペックの製品を、お客さんの望んでいる時期に提供すべきです。まずは、それを前提に議論しませんか?」
プロジェクトマネージメントは、結構冷静。
「そのスケジュールでこのスペックはかなり厳しいですよね。じゃぁ、スケジュールを若干遅らせれば、このスペックを満たすことができるようなものってできますか?何か足かせになるようなものってありますか?逆にスペックを少し下げることって可能ですかね?」
面白いですよね。部署ごとに文化があって、皆さん、知らず知らずのうちにそれに倣ってるんですよ。
私はピュアな技術屋ですから、常に新しいことをやらなければ済みません。古いことは真っ先に切りたいと考えています。
「2年後にこのスペック?どうしてそんなにコンサバなんだよ。われわれが守りの姿勢に入ったら終わりだろ?売れるもの作って、市場を引っ張っていくべきじゃないのかなぁ。そのな悠長なことしてたら、この不景気の中で生き残れないんじゃないの?」
なんてことを言っています。
最近は、それぞれの文化を背負った人たちがドンチャンやる機会も増えてきました。意見を戦わせると言うのは非常に大切なことだと思います。それで会社として良い結果が出れば最高なんですが、そうじゃない場合もたくさんあるわけで。
最近はそんな人たちにストレスをためています。
さ、週末。リフレッシュしよっと。