
いやぁ~、人を観察していると面白いですよねぇ。いろいろな人がいます。
と、いきなり変な話をしていますが...
最近、いろいろな人とミーティングをする機会があるんですね。もちろん仕事上のミーティングです。
いろいろな部署から人が集まります。マーケティング、営業、プロジェクトマネージメント、IC設計、ハードウエアデザイン、ソフトウエアデザイン、テストなどなど。
ミーティングでは、ある事柄について、皆さん意見を出し合って、議論して、で最終的に結論を導き出します。
この議論、聞いていると、それぞれの部署にある「文化」がよく見えるんですよね。
デザイン屋さんは、とにかく新しいことをしたがるんですね。
「2年先の量産予定の製品に、このスペックはないでしょう。こんなの、今の技術ですよ。」
IC設計屋は、リスクを避けたがります。
「いや、そうは言うけど、このスペックを取り入れると、スケジュール的にかなり厳しくなるし、それに、その技術を検証するために余計にリソースが必要になるんですよね。」
テスト屋さんはと言うと、結構いろいろな人の意見に流されます。
「スケジュールが遅れるってのは困りますよ。でも、2年後に製品化して市場を引っ張っていけるような製品にすべきですよ、絶対に。」
マーケティングや営業にとって、お客さんは神様です。
「お客さんの望んでいるスペックの製品を、お客さんの望んでいる時期に提供すべきです。まずは、それを前提に議論しませんか?」
プロジェクトマネージメントは、結構冷静。
「そのスケジュールでこのスペックはかなり厳しいですよね。じゃぁ、スケジュールを若干遅らせれば、このスペックを満たすことができるようなものってできますか?何か足かせになるようなものってありますか?逆にスペックを少し下げることって可能ですかね?」
面白いですよね。部署ごとに文化があって、皆さん、知らず知らずのうちにそれに倣ってるんですよ。
私はピュアな技術屋ですから、常に新しいことをやらなければ済みません。古いことは真っ先に切りたいと考えています。
「2年後にこのスペック?どうしてそんなにコンサバなんだよ。われわれが守りの姿勢に入ったら終わりだろ?売れるもの作って、市場を引っ張っていくべきじゃないのかなぁ。そのな悠長なことしてたら、この不景気の中で生き残れないんじゃないの?」
なんてことを言っています。
最近は、それぞれの文化を背負った人たちがドンチャンやる機会も増えてきました。意見を戦わせると言うのは非常に大切なことだと思います。それで会社として良い結果が出れば最高なんですが、そうじゃない場合もたくさんあるわけで。
最近はそんな人たちにストレスをためています。
さ、週末。リフレッシュしよっと。