「景気...悪いよね...」
最近、人と顔を合わせると必ず最初に出すのがこの言葉。
「そうだよなぁ...お前んとこの会社、どんな感じ?」
「今のところ、大きくは崩れてないけど、明日にはどうかなっちゃうって感じかな...」
「そう、うちよりはまだましみたいだな。昨日、また10人ほど切られたよ。明日は俺かもしれない...」
アメリカのダウジョーンズも7000ドルを切りそうな勢いです。
昨日、突然、見知らぬ人から私のオフィスに電話がかかってきました。
彼「XXXXと申します。突然電話をして申し訳ありません。ある人から、あなたの名前を聞いて電話をしています。今、仕事を探しているんですが...」
私「・・・あ、そうですか・・・」
彼「私の専門はXXXXで、YYYYの設計経験もあって...」
私「・・・いや・・・私の部署ではXXXをやっていて、あなたの経験と少しずれてますから・・・どうかなぁ...。うちの会社には他にXXXなどの部署があって、そこにはオープニングがあるかもしれませんね...」
彼「すみません。でも、私はXXXの経験もあって...」
私「では、採用の人間をご紹介しますので、そちらの方に連絡していただけますでしょうか。」
話によれば、私も登録している、ビジネス系の大規模ソーシャルネットワーキングサービスのLinkedInで、彼のコネクションから私の連絡先を聞いたとのこと。
彼はしきりに迷惑をかけて申し訳ないと謝っていました。
彼の経験を聞けば、かなり高度なことをやってきた人だとわかります。でも、そのような人でも首を切られる世の中なんですね。
ちょっと恐ろしくなりました。
幸い、先日のAll Hands Meetingで話題に上っていた、「大きなプロジェクト」を取ることができたので、少なくともうちの部署はしばらくは首がつながっていると思います。
ただ、今後、景気がどんどん悪化に向かうと、どうなるかわかりませんが...
カテゴリー: アメリカ企業
景気...悪いよね...
アホじゃなかろか...
すでにご覧になった方も多いと思いますが。この記事、
米メリル、身売り直前に高額賞与 最高幹部は109億円
「そこまでして、金が欲しいんかぃ、あぁ?(怒)」
あきれてモノが言えませんよ。
「通常より時期を早めてボーナスを支給」
「どうして?」
「なんでそんなことするんだよぉ、あぁ?」
自社で抱える巨額損失に比べれば、36億ドルなどはした金で、無視できるとでも考えたのか?
愚の骨頂、救いようのないアホども。
やつらが手にしたボーナスで何人が首を切られずに済んだのかわかってんのか?
普通、人を採用する場合、何もかも含めて一人当たり年間20万ドル(2000万円)くらい見ます。先日うちの会社で200人が切られましたが、簡単に言えば切られたために浮くお金が4000万ドル程度ってことです。まぁ、実際はこんなに単純ではなくて、切られた人に支払う解雇手当のようなものもあるんですけどね。
で、この記事によれば、最高幹部4人に支払われたボーナスの総額が何と109億円!!!
と言うことは、もし、こいつらにボーナスを払わずにその分従業員に回したとすると、100人を1年間雇用できることになるんですよ。
わかりますか、こいつらが何やってるのか?
会社から切られて求職活動を続けている人があふれていると言うのに...。
絶対に間違ってる...。
All Hands Meeting
昨日は、四半期に一度のビジネスユニットのオールハンズミーティング。
不況のために先日レイオフがあったばかりですから、みんなの焦点は「今後、うちの部署は大丈夫なのか」に注がれます。
うちの会社の場合、ビジネスユニットがいくつかありますので、部署ごとのオールハンズミーティングと全社的なオールハンズミーティングがあります。両方とも頻度は四半期に一度。先週全社オールハンズミーティングで、今週はわれわれの部署のオールハンズミーティング。
今回は、ビジネスユニットの長であるSenior Vice President君が、うちの本社のアーバインでプレゼンを行いました。サンディエゴを始めとする各拠点は、ネットミーティングを通してミーティングに参加します。
ミーティングでは、先期の全社売り上げ、利益から始まり、うちのビジネスユニットの売り上げと利益、さらに、今期以降の商品開発計画や売り上げ/利益予測などが報告されていきます。
競合メーカの分析や、顧客のビジネス状況分析などもあって、結構面白いデータを見ることができます。
下々のもののもっぱらの興味は、「今後、会社はどうなっていくのか」、「今後、大規模なレイオフはあるのか」などに集中しています。ですので、質疑応答になると、あちこちからそれに関連した質問が飛び出します。
そのような質問に対し、SVP君は当たり障りのない受け答えをしています。ま、正直、彼にも見えてないと思いますね、今後どうなるかは。お客様あっての商売ですから、お客様の調子が悪くなれば、いくらわれわれの技術が優れていようと、サポート力があろうと、共倒れになるのは目に見えていますから。
お客様とのプロジェクトのキャンセルもいたるところで発生しています。プロジェクトキャンセルのあおりを受けた他部署のあるグループは、かなりの人間が切られたと言う話も聞いています。
とりあえずSVP君が言うには、今話を進めている大きなプロジェクトを取ることができれば、全く問題はないとのこと。逆に忙しくなるだろうと。
裏を返せば、そのプロジェクトが取れなかった場合には、何が起こるかわからないってことで...。
今のところ状況は変わらないってことでしょう。
翻訳、お願いできませんか?
昨日、話そうと思ったことですが、ホットな芸能ニュースが巷を賑わせていましたので、そちらの方に流れました。
ところで、翻訳してもらいたいことってよくありません?
インターネット時代の今は、毎日そんなことを感じますね。
英和辞典片手に、時間をかけて読めば、英語のニュースも理解することはできますね。
英語のメールが来て、それに何か返信する必要がある場合には、和英辞典に英訳してもらえば、何とか通じる話を返信することができます。
でも、時間がかかりますね。
200ページの日本語の文庫本だったら、2~3時間あればおつりが来るでしょう。ささっと読めます。
でも同じ量の英語の本を読んだ場合、どれくらい時間がかかるでしょう?慣れていなければ、倍以上はかかるでしょう。
こんなとき、翻訳してくれる人がいたら良いのになぁと思いますね。
毎日10時間以上英語漬けの生活を送っている私でさえそんなことを思います。まぁ、それほど英語が得意なわけじゃないですけどね。
「日本語で話せたらどんなに楽だろう」
「日本語で読んだら、もっと役に立つんだろうなぁ」
文句を言いたくても、英語で言うと真意が伝わらないとか。
感動的な話を聞いても、日本語で言う「行間」がうまく伝わってこなくて、
「あぁ~、そう言うことね...それで?」
で終わってしまうとか。
コメディ番組を見ていて、子供たちが爆笑している横で、
「ね、ね、今何て言ったの?」
「何がそんなに面白いの?」
何てことがありますね。それで場を「盛り下げて」しまうこともあったり。
よく、「英語は英語のまま理解しろ」って言いますが、ありゃ、日本で生まれ育った人には無理でしょうね。どんなにがんばってもそこまではいかないでしょう。うちの子供たちのように、小さいころから英語漬けの生活を送っていれば、「英語脳」が出来上がりますから、英語を英語で理解することはできると思いますが、大学卒業した後とかにアメリカに来て、一生懸命英語を勉強しても、英語脳はできないと思うんですよね。ちょっと悲観的ですが。
そこで、開き直りが大切なんじゃないかって思うようになってきたんですね。
「わからんもんは、わからん。無理して英語で理解するよりも、日本語にしっかり訳して理解すりゃ、いいじゃないか」って。
英語で話しているときでも、「頭の中で翻訳しながらゆっくり話しても別にかまわないんじゃないか」って。
それでかまわないんですよ。格好つける必要もないんです。
と...わかりにくい自論を披露してしまいましたが...。
ところで...(と突然話を変えてみる)、
翻訳、したことありますかね?たとえば、何かの物語とか、レポートとか。
サラリと読んで理解できるような英語の物語でも、いざ日本語に訳そうとするとなかなかうまく訳せない。
そんなことありません?
紙の上に、日本語訳を書いてみる。で、読み直してみると...、意味不明。
文の構成を正しく理解していても、日本語にするとかなりおかしい。
どうしてなんでしょうね?
英語の達人と言われる人でも、日本語をしゃべらせると、「なんじゃこりゃ?」っていうことがありますよね。あれと同じでしょう。
うちの子供たちを見てもそう。英語はベラベラ。でも日本語をしゃべらせると...「お前なぁ、もっとしっかりわかりやすく話せよ!」
結局、翻訳は英語ができるだけではダメで、日本語の能力も必要なんでしょうね。
当たり前って言えば、当たり前のことですが。
だから、翻訳家ってすごいと思うんですね。英語を日本語に訳すと、非常にわかりやすい日本語になっている。
翻訳家は英語、日本語両方に長けていないとできない商売なんだと。
話がずれまくっていますが...
結局、頭の中で英語を翻訳して英語を理解するにしても、英語本を翻訳するにしても、正しい英語と正しい日本語を読み書きできる能力が必要になるってことじゃないでしょうか。
うむむ...当たり前って言えば当たり前のことかぁ...
収拾がつかなくなってきた...