ピーナッツバター事件

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新聞でもかなり話題になっていますので、日本の方もご存知だと思います。



先月中旬(だったか)、ピーナッツバターの入ったお菓子(だったか)による食中毒が全米各地で発生しました。



FDA(アメリカ食品医薬品局)とCDC(Centers for Disease Control and Prevention)の合同調査によって、原因はピーナッツバター中のサルモネラ菌によるものと判明しました。



このピーナッツバター、ジョージアにあるPeanut Corporation of America(PCA)により製造されたピーナッツバターやピーナッツペーストで、それを材料としている食品類は米国内だけではなく、世界各国へも輸出されています。



中国は米国からのピーナッツバターを含む食品の輸入を禁止したようですね。日本はどうでしょうか。



実は、今朝、ばたばたと会社へ行く準備をしていたときに、CBSのニュース番組でピーナッツバター事件に関してキャスターが解説をしていたのを見ました。



PCAの元従業員による衝撃の告白



その番組の全てを見ることはできなかったのですが、その一部だけでも強烈でした。



話によれば...



その工場では、衛生管理が全く無視されていたようです。思わず「オエェ~」となったのは、



Roasted Rats with Peanut



わかります、これ?ピーナッツバターの製造工程に紛れ込んだねずみをピーナッツと一緒にローストした。ねずみとピーナッツは切っても切れない仲ですから、ピーナッツバター工場にねずみが出るのもうなずけるのですが、それをピーナッツと一緒に焼いてしまうって...



おえぇぇ~



普通は食品の製造工程にはごみ一つ落ちていても問題になると言うのに...



さらに...



工場内は「不潔」の一言。カビやゴキブリは当たり前なほどの荒れていたそうです。



おえぇぇ~



考えられません。



FDAのホームページ、U.S. Food and Drug Administrationでは、PCAによって製造されたピーナッツバターやペーストを使っている食品類の情報を載せて、毎日のように消費者に注意を呼びかけています。



と...



このように世間が大騒ぎになっているにもかかわらず、私の今日の昼食は、ピーナッツバターをたっぷり塗ったサンドイッチ。



今のところ何ともないから...多分大丈夫だろう...

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とりあえず...小康状態

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嵐の第一波が過ぎたようです。



しっかし、ものすごい速さで過ぎ去っていきました。私は何度かレイオフを見ました(経験もしました)が、ここまで速いのは見たことがありません。



昨日のブログにも書きましたが、昼過ぎにうちのCEOから「ヘッドカウントの削減」のアナウンスがあり、その後、会社の第四四半期の結果が発表されました。



そして、すぐに「レイオフ」が始まったのです。



私の知り合いが数人切られました(涙)。



まず、Human Resource(人事)の人間か、あるいは直属の上司(マネージャ)が、該当者の部屋を訪れます。で、レイオフの話をします。



このときの光景が目に浮かびます。彼らは午前中まで何も知らずに仕事をしているんですよ。それが午後になっていきなり上司から「お前はレイオフされた」と言われるわけですから。何が起こったのかすぐに状況は飲み込めません。おそらく彼らの頭の上には数え切れないほどの「?」があったと思います。



レイオフの連絡があると、今度は、セキュリティ(ガードマン)がその部屋にやってきます。そして、彼は段ボール箱をひと箱渡され、それに身の回りのものを入れます。このとき、セキュリティは、彼が機密保持契約に違反するようなものを持ち出さないようにしっかりと見張っています。携帯電話、社章、ICキーなどを机の上に置く。そして、段ボール箱を抱えて、セキュリティとエレベータに乗り一階へ。そしてセキュリティゲートを出る。いったん外へ出てしまうと、二度と入れなくなります。



涙...



一夜明けた今日、彼らの名前は、会社の名簿にはもうありません。メールアドレスも、コンタクト情報もすべて消えています。



怖い...



不況の世の中、とりあえず今回は生き延びましたが、次の一波が来たときには...どうなるかわかりません。

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ついに来た...

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ついに...



うちの会社にも不況の大波が押し寄せてきました...



たった今、うちのCEOからヘッドカウントを削減するとアナウンスがありました。



削減率は全体の5%にも満たない人数ですから、他の大企業と比べればまだまだまし。



でも...



流れとしては...



今日午後、2008年度第四四半期の売り上げ、利益が発表されます。当然大幅な売り上げ、利益の下落。



そして、噂では今日の午後、人事部の人間がここにやってくるとのこと。



で、切られる人が公表される。



そして、明日行われるAll Hands Meeting(オール・ハンズ・ミーティング)で、正式レイオフ(解雇)が発表される。



そして、今週を最後にレイオフされた人はうちの会社から去る。



こんな筋書きですかね。



もし、私の書き込みが明日なかったら、レイオフされたと思ってください。



でも、ころんでもただじゃ起きない性格の私ですから、何があってもしっかり前を向いて進んで行きます。家族を路頭に迷わすわけにはいかないですからね。



このブログに来てくださっている方、みんなでがんばりましょう!



では、Hopefully、また明日!

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ストックオプション...no meaning...

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このところの株価の暴落でうちの株価も大幅に下がっています。



今日の終値が18ドル30セントほど。



ちなみに、私が入社した3年ほど前は、44ドルでした。



2分の1以下...。



ちなみに私が入社する3ヶ月ほど前は60ドルを越えていました。



私が入社する直前に1.5倍にスプリット。つまり、株価は2分の3倍になって、株数は1.5倍。



もっと簡単に言えば、たとえば一株当たり60ドルの株を120株持っていたとしますよね。1.5倍にスプリットすると言うことは、持ち株数は180株になって、一株当たりが40ドルになります。トータルで見れば、何も変わらないのですが、将来的なことを考えると株数が多いほど良くなります。



ちなみにあのマイクロソフトはかなりの回数、スプリットしているそうです。記憶があやふやなのですが、20年ほど前にマイクロソフト株100株持っていた場合、今の株数は「万株」のオーダーになるとか。



話がずれましたので元に戻します。



入社したときの一株の値段が40ドル、今の一株の値段が20ドルとすると...20ドル損しているってことになりますよね。ストックオプションのうまみは全くゼロ。



ストックオプションはどんなシステムかはご存知ですよね。すごく乱暴に言ってしまえば、ストックオプションと言うのはこんな感じになります。



たとえば、入社時に100株もらったとしますね。もらったときの株価が10ドルとします。で、現在の一株の値段が20ドルに値上がりしていたとします。今、自分の持ち株100株を全て売ったとします。そうすると...100x(20-10)=1000ドルの儲けになります。つまり、自分がもらったときの株価の値上がり分だけもらうことができるってことです。



細かいことを言えば、まだまだいろいろとありますが、だいたいこんな感じです。



と言うことは...



入社時の40ドルが今20ドルに下がっているので、今権利を行使すると、株数X(20-40)=-XXX...となって、逆に支払わなきゃならないんじゃないの????



ま、そんなことはないわけですけどね。でも、簡単に言えば、権利を行使する価値が全くないと言うことです。



と言うことで、うちの会社は去年、ストックオプションの制度を廃止してしまいました。ま、この不況を乗り越えたら、いずれはまた戻ってくるとは思うんですけどね。



で、ストックオプションの代わりに、Restricted Stock Unit(RSU: リストリクティッド・ストック・ユニット)と言う制度に全面的に置き換えられました。まぁ、もともとこの制度はうちにはあるんですけどね。



このRSUは、簡単に言ってしまえば「金券」です。要するに、ストックオプションのように過去と現在の株価の「差額」をもらうわけではなくて、「全額」もらうことになります。たとえば...



今、RSU制度で100株もらったとします。で、今日の株価が20ドルとすれば、今日、全ての持ち株を売ったとすると、2000ドルが入ってくることになります。



細かいことを言えば、ストックオプションよりももう少し複雑になりますが、まぁ、こんなもんでしょう。



で、うちの会社の場合は、仕事をがんばって大きな成果を上げれば、ボーナスとしてたくさんのRSU(株数)がもらえると言うことです。



とりあえず、過去の株価は忘れて、今の株価に注目していればよいと言うことになりますね。



あ~、もっと上がらないかなぁ...。

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オバマ米国大統領就任式

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何と言うか...



新しい時代の幕開けと言うか...



この瞬間を待ち望んでいたアメリカ人がどのくらいいるのか...



米国史上初のアフリカ系アメリカ人大統領の誕生です。



就任時の支持率は80%を超えているとか。



ここ、「アメリカ企業」でも、皆さん、今朝はPCの前に釘付け。



東海岸時間午後12時、西海岸時間午前9時に就任式が始まりました。隣のケビンはすでに、どこかのニュースサイトに接続してビデオを見始めていました。その隣のミルトン、そのまた隣のフレッドも、全員がPCで就任式の模様を伝えるビデオストリーミングに釘付け。



それほど影響力が大きいと言うことなんですね。米国民全てがオバマさんに絶大なる期待を寄せていると言うことです。



誰が見ても今のアメリカ、いや全世界は前途多難。その火種はもちろんアメリカ、前大統領のブッシュさんによってまかれました。



尻拭いではありませんが、オバマさん、ここが腕の見せ所。全世界の期待を背負って、どう政策を進めていくのか非常に興味があります。支持率を今まで以上に上げることができるのか、期待はずれで、支持率が急降下するのか、様子を見ていきたいと思います。



個人的には、このような「クール」な人が大好きです。どこから見てもすごく格好良いです。



オバマを応援します。



以下、オバマ大統領就任式のビデオです。もしかしたら、リンク切れになる可能性はありますが、載っけておきます。

パートI


パートII



そして朝日新聞から


REMARKS OF PRESIDENT BARACK OBAMA

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