ずいぶん前にも、こんな話を書いたことがあるような気がします...。
こんな状況を想定してみましょうか。
「懇意にしている取引先の営業が、新しい製品の紹介をするために、約2ヶ月ぶりに、セールスエンジニアを連れて来社します。」
普通(うちの会社では)、このような依頼があった場合には、グループ内の相応の人間に、Meeting Invitation(会議開催案内)を送付します。アメリカ企業でデファクトスタンダード(?)のOutlookのカレンダーを使って、日時と場所とともに、アジェンダや補助資料などを添付して、会議開催案内を関係者に送ります。
必要に応じてネットミーティングの設定もします。マイクロソフトネットミーティングがポピュラーですが、うちは違うものを使っています。
さて、ミーティング当日
取引先が早々に訪ねてきました。フロントロビーに迎えに行くと、
営業:「やぁ、Masa、こんにちは。会えてうれしいよ。久しぶりだね。元気だった?」
私:「おお、ボブ、こちらこそ。本当に久しぶりだね。」
てな、挨拶が交わされます。
これを英語でやると、
Sales: “Hey Masa! Good to see you again. How have you been?”
Masa: “Hey Bob! Good to see you again too. Yeah, I’m OK. Yourself?”
と言った感じになります。ここで注意したいのが、”Good to see you.”
さて、ボブが私にセールスエンジニアを紹介します。
ボブ:「Masa,セールスエンジニアのケビンだ。ケビン、こちらがMasa。」
ケビン:「Masa,初めまして。」
私:「ケビン、初めまして。」
これを英語でやると簡単で、
Bob: “Masa, this is the sales engineer, Kevin. Kevin, this is Masa Horie.”
Kevin: “Nice to meet you, Masa.”
Masa: “Nice to meet you, Kevin”
違い、わかりますよね。
Good to see youとNice to meet you.
多分、99.9%このパターンです。つまり、以前会ったことがあって、また会った場合には、Good to see you。初めて会った場合には、Nice to meet you。これさえ知っていれば、人に会ったときに困ることはないと思います。
では、次。
ミーティングのまとめも終わり、先方が帰ることになりました。
ボブ:「Masa、時間を取ってくれてありがとう。会えて良かったよ。」
私:「ああ、どういたしまして、俺もあんたに会えて良かったよ。」
ケビン:「Masa,ありがとうございました。会えてよかったです。」
私:「ケビン、ありがとうございました。こちらこを会えてよかったです。」
これを英語でやるとどうなるか。
Bob: “Masa, thanks for your time. Good seeing you.”
Masa: “You are welcome. Good seeing you, Bob.”
Kevin: “Thank you, Masa. Nice meeting you.”
Masa: “Thank you, Kevin. Nice meeting you!”
となります。
違い、わかりますか?
すでに会っている人にお分かれを言う場合には、Good seeing you.、今日、初めて会った人に対してお別れを言う場合には、Nice meeting you.。
九分九厘、このパターンです。
なぜ、こう使い分けるのか。
NiceとGood、seeとmeet。また、to seeとseeing、to meetとmeeting。
私にはわかりません。少なくともアメリカで英語を話している人は、このように使い分けています。これが実践英語ってやつですかね。
わかる方いらっしゃいますかね?
カテゴリー: 英語
英語で挨拶
Actually…
かなり前から、私の家族から指摘されていることがあります。
「パパは、アメリカ人と話をしているときに、やたら”actually“と言う」と。
英和辞典を調べてみると...
actually = 実際は[に・のところは]、本当は[に・のところは]、実は、実のところ、実質的には、現に
など、いろいろな意味に使えるようですね。
たとえば、何か話題を提供するときに、日本でも、
「いやぁ~、『実は』昨日、夜、盛り上がっちゃって、午前様になってさぁ。」
「『実は』、今、息子がどこの大学に行くか迷ってて...。」
このようなときには、
Actually…
が使えるんですね。
あるいは、文中で、
「今年度の売り上げは、現時点では、昨年度の1.5倍に達していますが、『実際のところは』、間接費が予想を大幅に上回り...」
なんて使われるので、ここでも…actually…を使うことができます。
私の”actually”癖は、周りの人間から移ってきたものなんですよ...実は...。
どうしてなのかよくわかりませんが、技術屋にはやたら「actually」を使う人が多いようで。
一つのセンテンスに3つくらい入れる人もいるんですよ。
“…actually… …actually… …actually…”
“So what?”
今まであまり気にしたことがなかったのですが、家族に指摘されて初めて、自分も多用していることがわかりました。
でも、本当に便利な言葉です。
大して目立たない言葉ですが、使いこなせばあなたの英会話力もワンステップアップするかも(笑)。
英会話 どうすればうまくなる?
2年も前の記事ですが、こんなことを書いていました。
英会話って...?
すでにティーンエイジャーになっているうちの子供たちがアメリカに来たばかりの時の話です。
今じゃもちろん日本語よりも英語の方が堪能。自分の気持ちを正しく表現できる言語は日本語ではなくて英語...だと思います。
小学校まで毎週末、日本人補習校に通っていたのですが、週末のアクティビティに支障をきたすためにやめてしまいました。それから、あれよあれよと言う間に彼らの日本語力がみるみると落ちていきました。
もちろん、家では強制的に日本語を使わせていますが、彼らと話しているといらいらするほど日本語がわかりにくい。しまいには、「いーから、英語で言ってみろよ」ってな具合になることもしばしば。
でも、日常会話であれば特に問題になるレベルではありません。一人で日本に行っても「外人」扱いされることもないでしょうし。一昨年日本に一時帰国した際には、昔いっしょに学校に通った友達と会っていろいろと話したみたいだし。
彼らの頭は2つに割れてると思うんですね。日本語用の頭と英語用の頭。
その間には数本の橋が架かっていて、必要に応じて情報がそれぞれの頭を行き来しているって感じ。
日本人と日本語で話しているときには、主に日本語の頭を使っていて、もし、そこに必要な情報がない場合には、橋を通して英語の頭から情報を引っ張り出しているって感じでしょうか。橋の途中にある「トランスレーションセンター」を通して、英語を日本語にして、日本語の頭に入れる。
アメリカ人と英語で話している場合は、それらの橋は「ロンドン橋」ではありませんが、完全に開かれている状態で、情報が行き来できないようになっている。
だから、彼らにとって「日本語を勉強する」と言うことは、日本語の頭を鍛えて大きくすると言うことなのでしょうね。
「英語を勉強する」と言うのはその逆。
英語の頭と日本語の頭とでは、その鍛え方も全く違うと思うんですよね。
そこには「言語」だけではなく、「文化」とか「環境」とか言うものもあるのでしょうね。
「この日本語を英語に訳すとこうなる。使っている単語も文法も全く間違いない。でも、それをアメリカ人に使っても全く通じない。」ってこと結構ありますね。これは、文化とか自分の置かれた環境の違いから起こることだと思うんです。当たり前かな...。
ではどうすればアメリカ人と互角に戦えるほどの英会話力を養うことができるのか?
これはあくまでも私個人の考えですので、全く正反対の考えを持っていらっしゃる方もたくさんいると思いますので、そのつもりで聞いてくださいね。
よく、「NHKのラジオ英会話を3年間続けて聞いて勉強したので、英会話がぺらぺらになった」と言う人たちがいます。あるいは、「駅前の英会話教室に通って英語を勉強したので、TOEICが900点台になって、アメリカ人とぺらぺら話すことができるようになった」と言う人たちも結構います。
確かにこれらの人たちは、英語能力がべらぼうにアップして、英語がぺらぺらになっていると思うんですね。それは間違いのない事実です。一般の人たちに比べれば、海外出張に行って現地人とぺらぺらビジネスすることくらい全く問題はないんです。
でも...英語のネイティブスピーカーは、このような人たちと会話する時には、必ずワンクッション入れているんです。どう言うことかと言うと、「彼らは日本からやってきて、われわれとビジネスをしようとしている。外国語として英語を話している。立派な人たちだ。」と考えているかどうかはわかりませんが、似たような気持ちがあると思うんですね。だから、日本人と話すときには、よーく聞こうとしているんです。少しぐらい変な英語でも、理解しようとするんです。あるいは、変な英語は理解せず、ポイントのみを理解しようとする。
あるいは、リュックサック(古い!)を背負ってデジカメ片手に、サンタモニカ辺りをきょろきょろして歩いている人には親切に声を掛けて、いろいろと教えてくれるアメリカ人、いますよね。あなたは観光者で、日本から来ています。彼らもそれは理解しています。「あそこには、これこれこう言うものがあって、絶対に見て損はないよ。」と話すときには、わかりやすい英語を使ってくれます。
少しがっかりですかね?
でも、実際そうなんです。残念ながら。日本人と話をするときに、努めてゆっくりと話をする人も結構います。しかもわかりやすい英語で。スラングなど使わずに。
何か、タイトルからかなり話がずれてきてしまいました。
だからどうすれば良いだよ?
「英語脳を鍛える」とか言いません?どこかで聞いたことがあるような気がするのですが。
私はこれに尽きると思っています。
私の子供たちの話とか、私の会社の同僚とか、友人とか、あらゆる人、あらゆることから総合的に考えると、英会話力をつけるには、「英語脳」を鍛えると言うことだと思うんです。
じゃぁ、どうすればいいのよ...
少し長くなりましたので、次回に回しますね。ネタがなくなったので、次に書くときまでに考えるとか...そんなことはありませんって(笑)。
では今日も一日がんばりましょう!
psst…?
psstってご存知でしょうか?
これは英語表記です。
発音は...、「プスッ」かな、いや「プスッ」に近いかな。
どんな時に使うかと言うと...
例えば、授業中、教室の隣に座っている友達に「おい、バットマンのダークナイト見た?すっげーおもしろかったぜ」とひそひそ話をしたい場合、最初に、
psst…
を付けて、
“psst… did you watch Batman the dark knight? Man, it’s really cool.”
などと言います。
つまり、ひそひそ話をする前に、「psst」と言って、話し相手の気を引き、相手がこちらを向いてから、何かを話します。
周りに聞こえないように、相手だけに聞こえるようにpsstと発音することが大切です。
早速使ってみましょう!
実は、今日、ミーティングの時に、隣に座っていた同僚に「プスッ…」とされました。