アメリカ流履歴書-採用者に感動を与える

まず最初に質問ですが、誰にこのレジュメを書くのでしょう?



当然、あなたの意中とする企業ですよね。



その企業があなたを採用するかしないかを決めると言うことは、あなたが
そのポジションにふさわしい人間であることを保証する全権限を、その会
社が持っていると言うことです。あなたが企業のために良い仕事をしてくれ
るかどうかが、会社にとっては重要です。だから、レジュメが必要になるん
ですよね?



逆に、あなたにとっては、自分がそのポジションにふさわしい候補者なの
かどうかが気になりますね。その企業が何を考えているか気になります。
ね?自分がその職務にふさわしい候補者になるために、どんな資質、性
格、スキルを持った人を企業が必要としているのかを知りたいです。



そのポジションに合いそうな候補者になりたいわけではなくて、そのポジ
ションに「ベスト」な候補者になりたいのです。ですよね?



ではぼちぼち書き始めましょうか。



まずはペンと紙を用意してください。...と言うのは昔の話。パソコンの
メモ帳でも使いましょうか。



で、あなたの狙っている企業が探している理想的な採用候補者が誰な
のかを明確に書いてみてください。普通は、企業の求人広告に
Job Description(「職務内容説明」かな?)として、いろいろと上げられ
ていますから、それをヒントにすれば、何か書けますね。



で、項目ごとに、自分のスキルや経験、あなたが持っているユニークな特
質、才能、仕事に対する姿勢にいたるまで、どんどん書き込んでいきます。
重要なのは、あなたが探している職務に関して、あなた自身が最高の人
材であることを物語るように、一語一語吟味しながら書いていきます。



えーっと、言うまでもありませんが、もちろん、英語を使ってくださいね。



やりにくい場合は、最初は日本語で書いていって、後で、英語に直しても
良いかもしれません。



後で、いくつかサンプルをご紹介しようと思っていますので、今のところは、
それほど心配しなくても大丈夫。



もし、あなたにとって、その求人市場が初めての場合には(多分そう言うこ
とはないと思いますが)、創作力を活かして、自分の生い立ちとか、あなた
のユニークな経験や資質を説明することも良いと思います。もちろん、その
企業が必要としているポジションに絡めてくださいね。



箇条書きで大丈夫です。とにかくどんどん書いていくことが大切。頭に浮か
んだことを即座に文字にするようにすれば、考えあぐねて、結局何も書けな
かった、なんてことにはなりませんから。で、後で、この箇条書きの項目を
文にしていきます。この「メモ書き」は後々、いろいろなところで役に立ちま
すから、捨てないように。



この続きは、また次回。

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アメリカ流履歴書-レジュメ上のキーポイント

普通、採用者は、何百ものレジュメを見なければなりません。



これ、すごく面倒臭いことなんですね。早く採用したい。でも、レジュメを見
るのに時間がかかる。しょうーもないレジュメもたくさんある。でも、見ない
と、良い候補者を見落とす可能性がある。だから、一応、すべてに目を通
さなきゃならない。



ジレンマとの戦いです。



採用者は、人事から送られてくるたくさんのレジュメのすべてに目を通し
ているんですね。少なくとも私の会社ではそうです。人事で蹴られる場
合もありますけど。



少しずれますが、じゃぁ、人事はどうやってレジュメを選り分けているか。
うちの場合だと「携帯電話設計」と言う言葉がレジュメの中にあれば、
必ずピックアップされます。ここで、選ばれることは、それほど難しいこ
とではありません。



で、レジュメにザーっと目を通している採用者は、その中に、何かしら
光るもの、目立つものがあると「あれ?なんじゃこりゃ?」ってな感じで、
もう少し真面目に見ようとするんです。



あなたのレジュメは、最初の数秒で採用者を印象付けなければ、その後
で、彼の目に留まることは絶対にありません。世の中は厳しい...。



私もやりますが、時間がない時は、今勤めている会社で担当している
職務が、うちのポジションに当てはまるかどうかを見ます。で、当てはま
らない場合は、その後は見ずに次に移る。



あるいは、これは後でお話することなのですが、レジュメの冒頭には、必ず
“objective”なるものを書くんですね。自分が就きたい職務の定義みたい
なもの。



で、私の場合、ここは必ず見るんです。しっかりと目標を持っているかとか、
目標がきっちり具体化されているかとか。だらだら書いてあるのも問題が
あるんですけどね。



多分、ほとんどの採用者は、レジュメの最初の方に光るものがあることを
期待しているんです。後ろの方、特に、2ページ目、3ページ目は、よほど
のことがない限り見ないですね。私だけかもしれませんが...。 続きを読む

アメリカ人を管理する

管理=マネージメント。



アメリカにも日本と同じように職位と言うのがあります。会社によって呼び
方が違いますので、一概に「こうだ」とは言えません。



スーパーバイザー:
これは、今の会社に入って、始めてみた職位です。日本で言う係長クラ
スだと思います。



マネージャ:
普通、管理職はここから始まります。課長級ですね。



シニアマネージャ:
課長の一つ上。次長でしょうか。あるいは、部長補佐?



ディレクター:
部長...だと思います。



シニアディレクター:
部長の少し上。



バイスプレジデント:
日本語に訳すと「副社長」ですが、アメリカではそれほどのレベルではあ
りません。大きな会社ですと、部長の少し上くらいです。多分、自社株を
どうのこうの出来るようなレベルではありません。



シニアバイスプレジデント:
社長と部長の間くらい。



CEO、COO etc.



大体こんなもんでしょう。



ちょっと余談が長くなりました。



さて、アメリカ人を管理するって、どう言うことか。



日本人を管理するのとは訳が違います。日本人がアメリカ人を管理する場
合は特に気をつけた方が良いでしょう。



幸か不幸か、私は、今までいた会社で、マネージャを1年半、ディレク
ターを3年半ほど経験しました。



正直な感想。「めちゃ辛い」。



何が辛いか。日本人的発想で管理することは全く無理。ナンセンス。



課長さんや部長さんのように「おい、ちょっと。これ、まずいんじゃない
の?今日中にやってよ。明日の朝、客先に出すから。」とか、「お前なぁ、
何年会社員やってんだよ。顔洗って出直して来い!」なんてことを言おう
ものなら、



「あっそ。じゃぁ。」



って、その1時間後には退職届をもらうはめに。



まぁ、少し大げさな例ですけどね。



日本の場合には、一人一人にグループ意識があり、そのグループをある
方向に導くのが管理職の役目ですね。それによって一人一人の個性が
抑えられる場合がかなりあります。



アメリカの場合は、少し違っていて、個性の塊のような人間を、一方向に
向かせて、能力を最大限に発揮させるのが、管理職の役目、と言うこと
が出来ると思います。



専門職ですから、一人一人は、ものすごく高い能力を持っているんです
ね。彼らは、与えられた課題については、彼らの能力を十二分に発揮す
るんです。



でも、彼らから出てくるアウトプットは単独なんです。非常にレベルの高い
アウトプットなのですが、単独なんです。



個々から出てくる非常にレベルの高いアウトプットを一つにまとめて、成
果につなげるのが管理職の仕事なんです、と私は思っています。



そのためには、目標設定、スケジュール管理、結果のレビューなどいろ
いろな仕事があります。



週一でグループミーティングを開いて、課題、進捗などを確認し、目標か
ら逸脱しているような人間はいないか、スケジュールを無視してチンタラ
やっているようなものがいないかを確認しなければなりません。



そして、一人一人、この一週間のアクションアイテムを決める。そして、
目標の確認。



マネージメントで最も大切なのは(と私が思っているのは)、部下、上司
が納得した上で、動くと言うことです。個性の塊は、納得しないと動きま
せん。たとえ動いたとしても、そこから期待していた結果は出てきませ
ん。



では、どうやって相手に自分のやり方を納得させるか。



いろいろな方法があると思いますが、これは必ず効果があると思うの
は、



Let’s do xxx.

Why don’t we xxx?

「じゃぁ、こうしましょう。XXX。」



日本式に、「はい、君、これいついつまでにやってね」「お前、これ簡単だ
から、今日の夕方までね」と言うようでは、うまくいかないかもしれません。



これを例えば、「君、これこれについて、助けが欲しいんだ。簡単に出来る
と思うんだけど。明日までに出来るかな?」とか、「これこれを明日までに
やるには、君がやっていたあの方法がいいと思うんだけど」とか、あるい
は、「XXが〇〇までに欲しいと言う依頼があったんだけど、それに間に
合わせるために、作戦を考えて欲しいんだけど」。



ちょっとごまをすってるように聞こえますかね。



大切なのは、なぜ、その人にお願いしているのかを、明確にする必要が
あること。ただ、「これやって」と言うだけでは納得しません。「あんたが
必要なので、いっしょに考えてくれないか」と言うのが良いと思います。



まぁ、日本でも同じだと思いますけどね。



あと、感情的にならないこと。怒鳴ったら終わりです。苦労して作り上げ
てきたものが、すべて消えます。その会社にいることも出来なくなるかも
しれません。



まだまだ、いろいろとありますが、また、次の機会にお話しようと思いま
す。
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アメリカ流履歴書-レジュメの目的

言うまでもありませんが、レジュメは、あなたについてのすべてのことを伝
える重要なツールなんですね。正しく作れば、インタビューで勝利をゲット
出来るのです。



レジュメというのは、あなたの職務歴を、働きたい企業に伝えるために書
くのではありません。あなたが、新しいポジションを勝ち取るために必要
な、クレデンシャル(信用)を持っていることを、声高に、明確に伝えるた
めに書くものなのです。



あなたのレジュメは、採用者の目を強烈に惹かなければならなりません。
読み手はレジュメを手にとって、上から下までザーっと読みますので、そ
の間に、読み手の興味を刺激する必要があります。十分な刺激があれ
ば、あなたはインタビューの機会を勝ち取ることになります。



では、レジュメには何が必要でしょうか?以下が一般的なものです。


・ あなたのコンタクト情報-名前、住所、電話番号、メールアドレス、ウェブサイトアドレス(あれば)


・ 目標とする仕事の定義


・ 職務歴


・ 学歴


・ リファレンス: 参考資料ではありません(笑)。あなたの職務歴を証明
          出来る人の連絡先を書きます。ですが、普通は、
           ”Available upon Request(依頼があれば提出可能)”
          と書きます。


レジュメは、きれいな紙の上に書きます。間違っても、黄ばんだ紙とか、わ
ら半紙(今あるのかなぁ)とかにプリントしないでください。

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アメリカ流履歴書-強烈なレジュメとカバーレターを書く

「はじめに」の続きになってしまうかもしれませんが...。



この分野に関して専門家ではないので、こんなこと言って良いのか分かり
ませんが、まず、今までに日本で習った履歴書の書き方についての知識
をすべて捨ててください。と言うか、捨てたつもりになってください。:-)



日本の履歴書を思い描いている間は、アメリカ企業に提出するレジュメは
書けないと思います。コレだけは断言出来る...。



日本の場合、中途採用のための履歴書と言うのは、確か、2種類あると
思います。一つは、一般的な履歴書、もう一つは職務経歴書。



アメリカのレジュメは、どちらかと言うと、後者に近いです。自分が過去に
何について、どれだけ経験を積んできたかを詳細を書くものです。



新卒の学生でさえ、彼らのレジュメは後者の形式を取っています。



「職務歴がないのに、どうやって書くんだ」と思われるでしょうね。そう、私
も最初はそう思いました。でも、いろいろな人のレジュメを見て、新卒学生
のレジュメも、他のレジュメも同じ形式なんです。



新卒者はどうやって書くのか。学外、学内でのアクティビティを書くんです。
アルバイトをしたとか、何かのグループのリーダとなって、何をどのように
運営したとか。結構出てくるものですよ、書き出すと。



ちょっと話がずれかかっています。元に戻しましょう。



基本について-



アメリカでは、長い間、最も効果のあるレジュメは1ページと言われてきま
した。私も、10年ほど前は、リクルーターにそう言われていましたし、それ
を信じて、1枚ものにしていました。



でも、今じゃ、この手法、あまり使われていないようです。たまに1ページ
ものを見ることはありますが、ほとんどが、数ページに渡るもの。多いもの
では5ページ、6ページなんてのもあり、読む方がうんざりするほど。あま
り長すぎるのも「受け」が悪いかもしれませんけどね。



今じゃ、いかにクリエイティブでユニークなレジュメであるかをアピールする
ことが大切なようです。だからと言って、赤とか、ピンクとかの紙にレジュメ
を印刷するなんてことはしない方が良さそうですよ(笑)。



本質的で、キーとなる部分は別として、レジュメは、その人の個性と求職
の必要性を強烈に映し出している必要があります。「受け」を狙ったような、
その辺にある表現で埋められているようなものであってはなりません。



企業の採用者は、毎日のように同じようなレジュメに目を通しています。
レジュメ1つ1つをチェックしているのです。いやでもやらなければならな
いのです。彼らの立場に立って考えればどのようなレジュメが彼らの目
を引くか分かってくるような気がしませんか?



ここで学ぶ基本的な要素をレジュメやカバーレターに含めるだけで、企業
の採用者を強烈に印象付けることが出来るはずです(そんなこと言ってい
いのかなぁ...すごい自信、いや自信過剰かも)。



ちょっと作戦を立てましょうか。まず、効果的なレジュメやカバーレターを書
くための最も基本的なことについてお話しますね。で、それが理解出来た
ら、次に、クリエイティブな表現と言うか、殺し文句と言うか、について学び
たいと思います。



たくさんのレジュメの中で、ひときわ目立つレジュメがあって、採用者に、
あなたこそ、そのポジションにふさわしい採用候補だ、と思わせるような
レジュメとカバーレターを書くことについてお話します。



レジュメがうまく書けていれば、その他大勢の候補者から一歩抜きん出
ることになって、採用の可能性も他とは全く違って、非常に高いものにな
るはずです。ようするに、行きたいところに行けるようになると言うことが
出来ます(...言い過ぎかなぁ)。企業の採用者に、あなたのクレデン
シャルと言うか、信頼度を知らしめることになるんですよね。



このテクニックをマスターしてしまえば、後は楽勝です。

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