もらったギフトを「返品」?!

アメリカに来て驚いたことの一つに、「返品」の文化があります。

そう。買い物をした後に、「やっぱりいらなかった」とか、「サイズが合わなかった」とかの理由で、返品する人がと〜〜〜〜っても多いんです。コスコやターゲットに行くと、Return(返品)カウンターにはずら〜っと人の列が・・・。

悪質なところでは、その週末のパーティ用に買ったドレスを、バーコードを切らずに着て、パーティに参加してから返品したり・・・ということをする人もいるそうです。考えられない・・・。

 

もっと驚いたのは、クリスマスや誕生日などにもらった「ギフト」を返品すること。

ギフトをあげる人は、商品を買う時に「ギフトレシート」というものをもらいます。このギフトレシートには商品の値段は書いてないのですが、もらった人が返品したい場合はこのギフトレシートと商品を持っていくと、その金額分のギフトカードなどをもらえる、というシステムで・・・一見、図々しいというか、合理的というか。苦笑

「本当に欲しいものをもらいなさい」という気持ちが根底なんだろうけど、さすがにこれにはビックリ。

アメリカには、プレゼントのセンスが相当悪い人が多いのか、ピッキーな貰い手が多いのかわかりませんが・・・どうなんでしょうね?

 

今年のクリスマスショッピングは、前年に比べてかなり増加したようで、景気が復活し始めているのか、前年までの人々のフラストレーションがリバウンドしているのかわかりませんが、特にオンラインで買い物をした人がとても増えたようです。

しかし、返品ももちろんあるらしく、なんと返品総額は推定$46 billion分!!(ミリオンじゃないよ!) 1ドル100円とすると、4,600,000,000,000円だから・・・4兆6000億円分の返品。う〜ん、なんかもうよくわからないな。笑

これは売り上げの10%らしいので、やっぱりこの時期の人々の購買意欲は強いんでしょうね。

クリスマス直後は、どのお店でも返品をしたい人が行列を作っています。私は基本的に面倒くさがりなので、もらったものをわざわざ返品することはしませんが、よっぽど要らないものだったり、風水に影響を与えたり、嫌いな人からの贈り物だったりしたら、返品も考えるのでしょうか。(すいません、適当です)

 

もちろん、返金してもらう場合は、レシートとオリジナルのタグやバーコードがついていることが基本条件です。

返品の際には、「どうして返品したいのか」という理由をあっさりと聞かれますが、「箱が破けてるからだめ」とか、「テープが剥がれてるからだめ」という理由で却下されることはほとんどありません。(食品とかCDとかは例外ありで、レシートにNon-refundableとか書いてあります)

この辺のチェックは日本はかなり厳しいですよね。

私は小心者なので、返品したい時は、パッケージもかなりきれいに戻して、中のビニール袋などもとっておき、一緒に持っていくのですが、他の人はみんな、「そりゃないだろう」と思うような開け方でも返品していたりして、驚きます。

こうやって返品された商品は、一体どうなっているのか気になるところですね。リテイル関係の方、この返品された商品の行方、ぜひ教えてください。笑

 

 

誰かが、「要らなければ返品すればいいや!と思って買い物できたらアメリカ人。」と言っていましたが、確かにそれは言えるかも・・・。苦笑

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7 comments on “もらったギフトを「返品」?!”

  1. うちも、大きい買い物は返品が簡単なところで買うことにしてます。だいたいコスコ。
    食品で「食べてみてあまりにまずいから返品します」ってのもありなところがすごいですよね、アメリカ。

    今年のHome Depotのクリスマス前の宣伝で印象的だったのが、「いらないっておもわれるギフトをあげるより、Home Depotのホリデーシーズン柄のギフトカードをプレゼントしよう!」っていうやつ。最初は単純にプレゼント選びに迷った人へのアドバイスだと思って聞いていた(ラジオのCMです)んですが、どっちかって言うと店の都合ですよね。返品の可能性がある物品を売るよりギフトカードを選びなさいって洗脳しようとしてるのか?って思っちゃいました。ギフトカードは使い忘れることもあって店にとってはさらに儲かるだろうし。

  2. Maki-Kさん

    私はクリスマスにギフトカードを人にあげたいんですが、うちの旦那は「心がこもってない」と感じるらしいです。でも使うかどうかわからないガラクタをあげるくらいなら、買い物自体も楽しんでもらえるほうが私はいいなぁ。

    専門的な話になると、ギフトカードって企業の会計的にちょっと複雑なんですよね。一応収入となるんだけど、実際に使われるまではまだ決定じゃない、みたいな。後日、その分の商品が出て行くわけですから。
    まぁでも、もらったギフトカードを忘れる人や使わない人はいるでしょうね。
    Home Depotみたいな店は特に、もらう人にとっては「これが欲しい!」って決まってるわけだし、ギフトカードのほうが助かるかも。

  3. アメリカ人の返品すごいですよね。私の主人も、買い物をするときは、いつも「いらなかったら、返品すればいい」という態度で買い物しています。うちは、ゲームをよく返品します。レンタルじゃないんだから…ってちょっとあきれちゃうほど。Xboxなどの、ゲームをとりあえず買ってみて、やってみたら、つまらなかったからといって返品。だったらNetFlixでゲーム借りたほうが早いんじゃ?といつも思っています。会計レジよりも、返品カウンターの方が列が長いところも、よく見かけますよね。

  4. アメリカに輸出する製造業です。

    確かに「物凄い量」の返品がやってきます。
    商品代金はもちろん、返品を送ってくる送料やら返品作業の人件費まで請求されます。

    付属品が抜かれているものも多くモラルの低さが目立ちます。

    もともとWal-martが始めたシステムですが、結果としてアメリカ人のモラルを貶めただけですね。

    まともな感覚で買い物をする方々には申し訳ないのですが、20%の返品があるなら20%分の利益を上積みしておかないと売っても売っても赤字になってしまいます。

    アメリカ人がプレゼントで貰ったものを換金するのを調べていて訪れました。

    わざわざ「返品用レシート」と言うものを発行するらしいですね。

    どうせ換金するのなら最初からお金をプレゼントすればいいのに。
    そんなお金の遣り取りにわざわざ商品を利用されて多大なお金を請求されるメーカーにはいい迷惑なのです。

  5. >234さん
    貴重なコメントありがとうございます。

    製造業まで戻されるということは、小売りが全てを引き取るわけではないのですね。
    しかもその出費まで請求とは確かにひどい・・・。

    このシステムの引き金はWalmartだったんですか。なんだか納得です・・・。
    単純に驚きだけでは済まされないレベルですね。

  6. そうですよー。
    2011年のBlack Fridayで売ったものだけで200万ドルくらい返品と返品手数料で支払わなくてはなりません。
    そんなに儲かってないのに・・・。

    私もアメリカにいた時にタイヤのチェーンを買おうか悩んでいたら、
    「保険代わりに買っておけ、スキーに行った時に使わなかったら返品したらいいんだし」
    と言われて唖然とした覚えが。。。

    オリンピックとかワールドカップの直前はDVDレコーダーとかが良く売れるらしいのですが、
    アメリカ時間で夜中とか勤務中に何かの競技が行われて生放送があったら録画して後から暇な時に見るのですが、
    オリンピックが終わったら返品するのです!

    やめてくれ~

    ところで、日本でも商品券やポイントカードのポイントは「前受金」勘定になると思います。
    「後払い」の逆ですね。

  7. >234さん

    コメント返し、ありがとうございます。

    返品だけで200万ドルですか・・・。
    アメリカの返品文化を迎合するような日本の輸出入規制だと、234さんの企業のような業者は、きちんと保護されないですよね。
    アメリカは勝手に返品を受け入れているだけで、それは自国内で処理できるようなシステムにしないと、海外製造業には厳しいですよね。う~む。。。

    「使った後に返品」という意識はやっぱり私も理解できません。

    貴重なコメント、ありがとうございます。

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