サンディエゴの海洋動物愛護

どうもこんにちは、Erinaです。

今日は、最近サンディエゴで話題になっている、2つの海洋動物愛護のニュースについて紹介したいと思います。

 

まず最初に舞台となるのは、サンディエゴの有名な観光スポット、Sea World(シーワールド)。観光客だけでなく、地元民の人気のアトラクションです。

ここで一番の人気となっている、「シャムーショー (Shamu Show)」と呼ばれる、オルカのショーがあります。シャムーが人間(トレーナー)を乗せて泳いだり、豪快にジャンプしたりと、子供にも大人にも人気の歴史のあるショーです。

 

From en.wikipedia.org
From en.wikipedia.org

 

しかし、数年前のある「事故」をもとに、このシャムーショーの存続が疑われています。

 

このSea Worldは、サンディエゴだけでなく、フロリダのオーランドと、テキサスのサン・アントニオにもあるのですが、事故が起きたのは、フロリダのオーランドでした。

ここでもシャムーショーは人気で、トレーナーとシャムーが一緒にパフォーマンスをします。

しかし、ある日、観客の目前でそれは起こりました。ショーの最中に、シャムーがトレーナーの女性を水に引きずり込み、プールの中で溺死させたのです。

あまりの衝撃的なシーンに、これは全米のニュースになりました。それから、「シャムー」という生物に対して、人々が目を向けるようになったのです。

 

もともと、シャムーというのは、別名は”Killer Whale”(キラーホエール)と呼ばれる獰猛な生き物で、冷たい水の海ではとても強い生物。

地上の生物を水に引きずり込み溺死させる、というのはシャムーの生態としては、当たり前の行動だそうです。

 

私はこの事件を機に、人間はきちんと自然の生態を理解し、自分たちもシステムの一部であることをリスペクトするべきだと感じました。

 

そして昨年。

“Blackfish”というドキュメンタリー映画がリリースされました(映画のサイト)。CNNなどでも広告が打たれ、かなり大々的に放送されました。

私は怖いので見ていないのですが、プロットとしては、Sea Worldでのシャムーの扱いへの抗議として、シャムーの生態について取り上げたものだそうです。(見た人、感想を教えてください。)

 

これをきっかけに、カリフォルニア州政府は「シャムーショーを禁止する」という法律を実施する動きも見せています。”Ban”は禁止するという意味ですね。

もしこれが実施されれば、Sea Worldからシャムーショーがなくなりますから、Sea Worldの経営も変わっていくでしょう。

 

私がこのニュースを聞いたときに感じたことは、「アメリカ(特にカリフォルニア)ではなんでも法律になるんだなぁ・・・」ということと、「もう観客の目の前で悲劇は起こって欲しくない」ということでした。

私だって無駄に生き物を殺すことはしたくありませんし、起こって欲しくはありません。

ただ、生態系の一部として、そして人間の生活としてしなくてはならないことはあるでしょう。ベジタリアンじゃなければ、お肉も食べます。

エンターテインメントや教育、研究のために、動物を使うということだって理解できることです。しかし、それが結果として、動物たちを苦しめ、このような形でリベンジが起こるとしたら、やはり動物は幸せではない証拠だと思うのです。

私は親として、子供の目の前でこのような悲劇が絶対に起こって欲しくないし、リスクもとろうと思いませんから、もし上記の法律が通らなかったとしても、これ以降シャムーショーに連れて行きたいと思えません。

地元でとても馴染みのあるシャムーショーが、全国レベルのニュースで取り上げられ、法律まで左右するというニュースを聞き、無関心ではいられない気がしました。

みなさんは、シャムーショーについてどう思いますか?

 

 

2つめの舞台は、サンディエゴで高級住宅街として知られる、ラ・ホヤ(La Jolla)にあります。

La Jolla Cove(ラ・ホヤ・コーヴ)は、太平洋に面した岩肌の入り江で、高級住宅やおしゃれなレストランなどが並ぶ観光スポット。天気の良い日にそぞろ歩くにはとても素敵な場所です。

 

 

1931年、海洋研究で有名なEllen Scrippsはここに防波堤を作り、“Children’s Pool”として子供たちのためにビーチを作りました。

しかし、それから60年後の1990年代、波から守られているこのビーチにやってきたのは、Seals(アザラシ)さんたち。アザラシたちはこのChildren’s Poolを占拠してしまい、衛生面から、人がこのビーチで泳ぐことは禁止されてしまいました。

 

最初は「カワイイ~」と喜んでいた住民たちも、アザラシが住み着くことの「意味」を知ったのはつい最近のこと。

アザラシが集まるようになったLa Jolla Coveは、同時にSea lions(アシカ)、ペリカンなどの海鳥たちも集まってきました。それだけなら良いのですが、アザラシなどを餌にする、あのホオジロザメの餌場にもなっていったのです。

ここ数年、La Jollaを中心としたNorth County(サンディエゴカウンティの北側)のビーチでは、ホオジロザメの目撃情報が劇的に増えているそうで(これに関するアメ10の記事はこちら)、特にこのLa Jolla Coveでは、年々、目撃情報が増えています。

もともとこのLa Jolla Coveは、ダイビングスクールも多数あり、ダイバーたちのメッカとして人気のスポットだったのですが、新しい住民のアザラシやアシカ(水の中では獰猛らしい)、ホオジロザメなどのおかげで、ここでダイビングをするという人もあまり聞かなくなりました。

 

加えて、アザラシのフンや、海鳥たちのフンで、Coveの岩が真っ白になっていきました。フンは、英語で”poop”, “droppings”, たまったら”deposit”などと呼ばれます。

私がサンディエゴにやってきたのは2003年でしたが、その時にはすでに、ここの岩は白いもの、という印象でした。

 

From huffingtonpost.ca
From huffingtonpost.ca

 

この動物たちのフンによる悪臭は、公害問題になり始めています。

La Jolla Coveのシンボル的なレストランGeorge’s at the Coveのオーナーは、この悪臭によって客足が遠のくことを懸念しています。

地元団体は、市が動物のフンなどをきれいにするべきだと抗議をしており、何度か岩の清掃も行われました。

 

そもそも、このChildren’s Poolという場所は、常に賛否両論があった場所でした。

アザラシが住み着くようになって、これをよく思わない住民たちはたくさん存在していたのです。彼らは、アザラシの嫌いな音などをかけたりして、追い払おうとしていたのですが、これに反対したのが動物愛護団体。

動物愛護団体は、アザラシたちを守るために、夜に人間がChildren’s Poolに出入りするのを禁止しました。

結果、動物たちにとって住み心地の良い場所になり、悪臭やホオジロザメを含めた生態系を変えてしまうことになったのです。

 

「う~ん、動物を守ることだけが正解じゃないんだなぁ・・・。」

 

海洋研究や生命科学研究が進んでいるこのサンディエゴですから、生態系などに関しての地元民の意識はとても高いです。

世界的な観光地として歴史を残していきたい反面、自然とうまく生きていかなければならないというジレンマで、様々な動きがあります。

とても難しい問題です。

Sea WorldとLa Jolla Cove、これからどうなっていくのか、サンディエゴ住民として見守っていこうと思います。

 

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