メサ・ヴェルデ国立公園

こんにちは、Maki-Kです。

今日はコロラド州の南西の端にある
Mesa Verde National Park(メサ・ヴェルデ国立公園)を紹介します。

知名度は低いですが、これがなかなか楽しいところなんです。

私がこの国立公園のことを知ったのも、偶然、旅行雑誌の記事の写真が目に留まったから。

ヨーロッパのどこかかと思ったら、へぇ、アメリカの国立公園なんだ。アメリカにもこういう遺跡があるんだねぇ。。。

といういことがあり、そしてこんな地味な公園にもかかわらず、行ってきたという友達がまた偶然いて、写真を見せてもらったら(ただし彼女は冬季に行ったのであまり見学できなかったよう)やっぱり面白そうな場所。あ~、行ってみたいかも。

でもここ、遠いんですよね。近くに他の観光地ももないし。
あえて言えばFour Cornersか。。

と、「いつか行けたらいいなぁリスト」に入れて頭の奥で寝かせておいたところ、
なんと夫の会議が近くの町で開催されることに!

おお!メサ・ヴェルデが私を呼んだに違いない!

ということで、張り切って行ってきました。

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まずは基本情報

メサ・ヴェルデ国立公園は、Ancestral Pueblo(先プエブロ人)の遺跡を保護するために1906年に国立公園に指定されました。ユネスコの世界遺産にも登録されています。
HPはこちら。

IMG_2071Mesa Verde(メサ・ヴェルデ)とはスペイン語で緑のテーブルと言う意味。国立公園へと続く道路から見ると、台地であるのがよくわかります。

高山というわけではないのですが、この台地、標高が2100m~2600mと結構高く、高山病の症状が出る可能性もあるので、そのつもりで観光してください。
高山病に関してはこちらの記事参照

メサ・ヴェルデ国立公園の見どころは、先プエブロ人のCliff Dwering(岩窟住居)。
そしてその岩窟住居へのアドベンチャラスなレンジャーガイドツアー。

この土地で先プエブロ人たちが暮らしていたのは、紀元600年~1300年の約700年間。公園内には5000もの遺跡があり、そのうち600が岩窟住居ということです。

一年通してオープンしていますが、観光のシーズンは春~秋
冬はツアーが開催されず見学できる場所が限られるので、外した方がいいでしょう。
ハイシーズンの夏はかなり乾燥して暑いので、暑さ対策をお忘れなく。
※公園の詳しいスケジュールはHP参照。

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IMG_2075aでは、行ってみましょう~!

まずは国立公園入口にある立派なビジターセンターへ。

 

 

 

 

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メサ・ヴェルデの地形模型。 ほんとに緑の台地ですね。

 

 

 

 

 

 

 

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メサ・ヴェルデ国立公園は、グランドキャニオンのように壮大な景色を楽しむのではなく、Archaeological Sites(遺跡)の見学がメインになるので、Archaeology(考古学)の知識をある程度仕入れておいた方が、より楽しめます(公園内にあるChapin Mesa Archiological Museumも必見)。

 

 

 

子供がいる人はジュニアレンジャーのブックレットの答えを探しながら、展示物を見学すると、かなり勉強になるのでおススメ。

→ジュニアレンジャーの記事はこちら。

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ギフトショップも併設されています。

我が家は、ハイキングをしたらご褒美を買ってあげるというシステムを採用しているので、娘はまず後で買ってもらう(であろう)、ご褒美選び。

やっぱりね、ニンジンを鼻先につるしてやらないと、子供はハイキングなんてしんどいもの行きたがりません↷

 

IMG_2076私たちはこのビジターセンターでレンジャーがガイドしてくれるツアーのチケットを前もって買いました。

国立公園内のビジターセンターでもチケットは買えますが、夏のハイシーズンなど売り切れてしまうと悲しいので、入り口で先に買っておいた方が良いでしょう。

遺跡を巡るツアーというと、なんだか退屈そうですが、ここのツアーはアドベンチャラス☆

高い梯子を上ったり、四つん這いになって穴をくぐったり、はたまた岩に這いつくばるような感じで崖を上ったり。聞いてるだけでワクワク☆冒険心がくすぐられます☆

ただそういうアクティビティが身体能力的にできない、又は高所恐怖症で梯子が無理!という人はチケットを買うときにツアーの難易度をチェックして、自分が参加できるツアーかどうかきちんと確かめてからチケットを買ってください。

もちろんツアーに参加しなくても自由に見学できるエリアもあります。
IMG_2991ビジターセンター前にある、かごを背負った先プエブロ人の像。
・・・ここで問題です。
この先プエブロ人は崖を登っている途中でしょうか、降りている途中でしょうか?

答えは内緒♪ 滞在中に自分で答えを見つけてくださいね。ひひ。

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ビジターセンターに立ち寄った後は、ググッと坂を上って公園へ入ります。
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まず最初に目に入るのがこの岩。
面白い地形だなぁ。

 

 

 


台地の上まで来るとこの景色。

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 遠くに見えるのはロッキー山脈でしょうか。この日は曇っていましたが、かなり遠くまで見渡せます。

私たちは午後遅い時間に到着したので、この日はさらっと見学。

まずはツアーに参加しなくても自由に見学できるSpruce Tree House
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※2016年6月現在、残念ながら住居跡のすぐ上の崖から落石の危険があるという理由で、この遺跡は見学不可になっています。最新情報は国立公園のHPで確かめてください。

ここからペトログリフ(岩絵)のあるサイトまでハイキングコースもありました。私たちは時間がなかったのでいけませんでした。これは次回のお楽しみ。

 

 

続いてCeder Tree Towerエリアへ。
メサベルデ国立公園は岩窟住居が有名ですが、地上にも遺跡がたくさんあります。

短いトレイルをたどってFarming Terraceへ。
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段々畑
です。

先プエブロ人たちは畑を段々にして、雨水を効率よく利用していたそうです。

 

 

 

 

次はFar View Siteエリアの遺跡。

IMG_2299a地上の住居跡は岩窟住居より時代が古く、元々地上で暮らしていたプエブロ人たちが、雨量の変化で地上では十分な生活水を確保できなくなり、岩窟住居へ移ったのだと考えられています。

Far View Site周辺は人口も多く、何百人もの人が暮らし、200年間くらい栄えたそうです。周辺に50ほどの集落が散在しています。

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初日の見学は以上。

私たちは国立公園内にあるロッジに宿泊したので、チェックインして荷物を下ろした後、チェックインロビーと同じ建物にあるレストランで夜ご飯。この国立公園の近くには大きな町もなく、宿泊施設も限られるので、2日以上観光するなら公園内のロッジに泊まるのが便利です。公園内にキャンプサイトもあります。

IMG_2338Far View Lodgeという名前だけあってレストランは眺めがよく、窓際の席はカップルにおすすめ。

夕焼けを眺めながらのディナーなんて、いいですねぇ。。ま、うちは子連れで一日の汚れをつけたまま、そんな優雅な客じゃありませんでしたが。

サボテンのジュースやサボテンマルガリータなんて面白いメニューもありました。

一夜明け、次の日の朝食はロッジと同じエリアにあるカフェテリアで。

IMG_2349ここはネットも使えます。

カフェテリア併設のお土産屋さんが結構充実していて、私はネイティブアメリカンの工芸品が好きなので、ニワトリの置物を買ってきました。

 

 

 

 

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さて、本日はお待ちかね、レンジャーガイドツアーで行くCliff Dwering(岩窟住居)の見学です!

でもその前に、まずは公園内をドライブ。
ビューポイントから見る景色。
こういう台地と崖と谷がこのあたりの地形の特徴。
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 こういう景色を見るのは気分が良い~。

と、景色の良さを堪能するのもいいのですが、この目の前の崖の隙間をよ~く見ると。。。
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遺跡があるんです。

見どころにはだいたいサインが立っているのですが、それ以外にもこういう崖の隙間をよく見ると遺跡がいくつもあるので、双眼鏡で探してみるのも面白いです。宝探しみたい♪

 

 

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有名なSquare Tower Houseも道路際のビューポイントからの見学になります

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さあツアーの時間になりました!

長いハシゴを登ったり、穴をくぐったり、レンジャーガイドツアーの中で一番アドベンチャラス!冒険要素が強い【Balcony House Tour】です!ワクワク♪

IMG_2381まず駐車場に集合。

今回ガイドをしてくれたのはこのレンジャーさん。

 

 

 

 

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ひゅ~、高い!

崖の途中にある岩窟住居跡へ下りて行きます。

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岩窟住居のある近くまで降りました。ここは崖の奥の壁際から、水がしみだして水たまりを作っています。古代プエブロ人たちはこの湧き水を利用して、岩窟住居でくらしてたそうです。なるほど。確かに降水量の少ないこの場所。地上で水が採取できないときでも、こうやってわき水が利用できたんですね。

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そしてこのツアーの目玉。
約10mの梯子を上ります。

落ちないでね~。

 

 

 

 

 

そしてBalcony House

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バルコニーハウスと呼ばれる所以の、バルコニー。すばらしいValley View

こんな眺めの良いところに住んでいたなんて、先プエブロ人がうらやましい。
3つ行ったツアーの中で、バルコニーハウスが断然私のお気に入りです。 

バルコニーハウスは、部屋数が40中規模の遺跡。使われていたのは13世紀。

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これはKiva(キヴァ)と呼ばれる穴。

キヴァとは、ネイティブアメリカンのホピ族(先プエブロ人の子孫の部族の一つ)の言葉で「Ceremonial Room」という意味。「祭祀部屋」とでも訳しましょうか。

キヴァの中にある穴はファイヤーピットで、そこで火をたいたそうです。セレモニーに使われる以外にも、いろんな用途に使われたということ。

 

 

 

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住居跡を見学したあとは、
穴をくぐってまた梯子を上り、

 

 

 

 

 

 

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最後は岩に刻まれた階段を上り。。。

うひょっ。
高所恐怖症さんには無理だな~。

無事終了!
大満足のツアーでした。

 

 

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次は【Cliff Palace Tour】

ここは前もってチケットを買っていなかったのですが、当日のお昼にまだ一番最後のツアーのチケットが残っていたので、行ってみることに。

先ほどのBalcony Houseのツアーのような冒険要素はあまりありませんが、
Palace(宮殿)と呼ばれるだけあって、公園内で一番大きい岩窟住居跡です。
150もの部屋と23のキヴァがあり、100人は暮らしていただろうという規模見応えばっちりです。

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Palace(宮殿)という名前がついていますが、実際にどの部屋がどのように使われていたのかははっきり分かっていないそうで、コミュニティセンターのような使われ方をしていたのではないかということです。
こちらも多少登ったり下ったりがありますが、難易度は低いので、より万人向け。
バルコニーハウスのあのハシゴはちょっと。。。という方は、こちらのツアーがお勧めです。 

IMG_2726これは建物の中に描かれている壁画。建物の中には入れないので、建物や窓枠に触らないように、窓から手だけ突っ込んでとりあえず何枚か適当に撮ってみたら、ちゃんと撮れてました!

 

 

 


メサ・ヴェルデの遺跡には基本的に手を触れてはいけないので、小さい子供連れでツアーに参加する人は、しっかり子供を見張っていないといけません。もちろん大人もうっかり触らないように~。

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一夜明け、今日はWetherill Mesaエリアへ。
このエリアの見学はこの国立公園に2日以上滞在する人向けです。
メインのエリアから離れている上、冬季は道が閉鎖されるので、ここへ行きたい方は公園のスケジュール要チェックです。

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これはWetherill MesaのStep Houseにあるペトログリフ

 

 

 

 

こちらのエリアでもツアーに参加しました。

【Long House Tour】

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集合場所は屋根があって日陰で快適。

かなり暑かったこの日。
あ~陰からでたくない~。

 

 

 

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でもここまで来て暑いからってツアーに参加しないわけにいきません。

集合場所からシャトルバスに乗って行きます。風が気持ちいい~。

 

 

 

Long Houseも大きな岩窟住居。公園内で二番目に大きい岩窟住居だそうです。
でももう、いくつも岩窟住居を見てきたので、全部同じに見える・・・(笑)

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このロングハウスのツアーに参加していた人たちは、やはり私たちと同様、前日に他のツアーに参加したうえで…ということでした。3つのツアーの中では一番歩く距離が長くなっています(といっても3.5km程)。 

さて、このロングハウスにはミステリアスな手形がありまして。。。

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一つ目は「赤い子供の✋ミステリー」。

赤い小さい手形。よく見ると指が6本!?

 

 

 

 

 

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二つ目は遺跡の上の崖に残された
「高所✋ミステリー」。

これは遺跡の上の崖の壁面にあるのですが、
どうやっってあんなたかいところに手形をつけたのか、謎だそうです。

 

 

 

 

IMG_2962ところで、この土地に先プエブロ人が住んでいたのは紀元1300年くらいまで。その後彼らは突如としてこの地からいなくなってしまいました。

古プエブロ人には焼き物の技術もあり、きれいな模様の描かれた壺などが残されていますが(Chapin Mesa Archiological Museumでチェック!)、そういった焼き物を作るのはかなり難しいらしく、ほとんどが焼いている間に割れてしまうそうで、きれいに焼きあがるのはほんの一握り。

なのにそんな貴重な焼き物を、住居に残したまま、かなり急いでその場を離れたような形跡があるそうです。

理由は分かってません。

気候の変化で雨が少なくなり、生活が困難で他の土地を求めたのか、部族間の争いで土地を追われたのか、シャーマンの予言に従ったのか。。

ミステリー。

まさか隣のニューメキシコ州から宇宙人が攻めてきたとかじゃないでしょうね(笑)。
(ニューメキシコ州といえばロズウェルの宇宙人の話が有名)

こういうのを解き明かしていくのが、考古学のロマンなのでしょう。
「ふぅ~ん」とこうしていろんな話を聞くだけで、満足な私です。
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さぁみなさん、ロマンを求めてメサ・ヴェルデ国立公園へ行きましょう~!

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メサ・ヴェルデ国立公園” への2件のフィードバック

  1. こんにちは!

    僕は元コロラド州出身(もちろんアメリカ来た後の話ですが)なのでコメントさせていただきます。ここもかなり興味深いですよね。

    その他のコロラド州でオススメ?なのはコロラド州南部のGreat Sand Dunes National Parkで、ここでは砂漠(?!)を体験できます。子どもたちはソリで楽しむこともできるみたいなのですが、僕の子どもたちが小さい時に行った時は寝っ転がったり、砂山登ったり、結構楽しんでました。どうして山の中にコレほどきれいな砂漠ができたのかは謎ですが、いいところです。

    機会があったら行ってみるのもいいと思います。
    それでは!

  2. >マサルさん
    こんにちは!コメントありがとうございます!
    Great Sand Dunesですねー。行った友達に写真見せてもらったことあります。ずいぶん砂丘の山が高いですよね。川も流れてたりして、面白そう~。
    ちょうど今年の夏はコロラドのエステスパークまでロードトリップをしようと思っているので、行けるかな・・・。あーでもだいぶルートから外れてますわ。行けたら良いなリストに載せて、寝かせときます(笑) そのうちチャンスが現れるはず!
    アメリカの国立公園って、どこへ行っても思わず「わぁっ」って言う素晴らしさがありますよね☆ コロラドは国立公園とかじゃなくても、どこ行っても山がきれい。普段半分砂漠みたいなところに暮らしていると、山に癒されます。

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