世界最大規模の Tucson Gem Shows 初体験!

お久しぶりです。Junです。
今回は、行きたてホヤホヤのTucson Gem Shows (ツーソン ジェム ショーズ) について書きたいと思います。この世界最大規模のミネラル&ジェムショーは1月中盤から2月中盤までアリゾナ州南部のツーソンで行われ、世界各国から人が集まって来るそうです。会場はツーソン中の様々な建物や特設会場、はたまたホテル内にも設置され、一体いくつのショーがあるのか数えるのすら面倒な規模です。基本的にどのショーも入場は無料で入れますが、中には卸のライセンスパスがないと入れない、Wholesale オンリーとかのショーもあります。

実は私、10月から週イチで始めたバイトが縁で、12月からジュエリーメイキング教室に通い始めました。アメリカでのジュエリーメイキングがどんなものかイマイチ判っていない状態で初心者クラス(1日4時間×6週)に行ったら、いきなり糸鋸で金属板を切る事から始まり、その後は合金をトーチで溶かして、違う金属素材同士を溶接するなど、彫金の世界に足を踏み入れてしまったのでした。クラスの最後に作ったスピニングリングが簡単な割に出来映えが良かったのですっかり気に入り、1月からは Intermediate クラスに通い、よりガチな彫金を習っております。

そして、その教室を紹介してくれたMさんのお誘いで、2月3~5日まで泊まりでツーソンに行く事になったのでした。今回車を出してくれたMさんの友人であるCさん共々、お二方はEtsyでアクセサリショップを営んでいる、いわばプロ。卸の資格も持っているので、今回は私もバイヤーとしてパスを取ってもらい、一般人は入れないショーにも入れるというので、楽しみにしていました。やはりそういう会場の方がかなりお得で、消費税も取られず、Wholesaleでも単品から買える/ミニマムが少ない等、メリットが大きいそうです。

2月3日金曜日、早朝7時に迎えに来てもらい、一路ツーソンへ。途中で朝食を摂り、ツーソン手前で行われていたミネラルショーを見て、開場時間の10時まで時間を潰しました。(全てのショーは10時開場)
まずは、22nd Street Mineral, Fossil & Gem Show会場へ。こちらは、原石や宝石の彫刻、そして化石がメインのよう。巨大な化石の骨に「Sold Out」の札が貼ってあり、「これ買う人居るんだ!」と感心することしきり。

これが売り物かどうかは…定かではないです。レプリカかな…?
捕食シーンを再現した化石。博物館さながらで、面白い!

ここで「Close Out セール」というディスプレイを見つけたので何となく見てみたら、$30の石が$8、$20の石が$6と書いてあるではないですか。これはお得なのでは!とじっくり見て、アイオライトのカボションとホワイトトパーズを購入。
だがしかし!カード大国のアメリカだというのに、ブースによっては「現金かチェックのみ」という所や、クレジットカードだとミニマムが設定されている所も多々ある模様。「現金だからもう少しまけて❤」と、値引き交渉も出来るので、現金払いが一番良いという事を最終日に知り、大後悔…。私はカードで払う気満々で、さほど現金は持って来ていないにも関わらず、このブースはミニマム$20だったので、早速現金で払う羽目になりました…。勿論会場の外にもATMは設置してあるけど、手数料考えたらとてもおろす気にならずでした。

次は、今回の目玉の一つである、JOGS INTERNATIONAL EXHIBITS というショーへ。ここは、事前登録したパスがないと入れないので、Mさんが私達のパスも印刷してくれていました。入口でパスの紙を見せるとパス部分を切って入れて首にかけるケースをくれます。IDチェックもあるので、登録者以外は入れません。
巨大な建物の中には整然とブースが並び、一体何処へ行けば良いのやら…状態。最初はMさんについて回っていましたが、そんな中、私の目に飛び込んで来たのは、オール60%引きの表示。私はまだ素人に毛が生えた程度なので、自分のスキルアップと楽しみのために安めの石を買う目的しかない訳で、割引表示についつい吸い寄せられるのでした。

様々な石が入ったパックの山をほじくり回していたら、いつの間にか1人に(笑)。その方が気を遣わずに見られるので、その後もずっと石をチェックしまくり、気になるものをトレイに放り込み、最後に値段を計算しながら厳選。それでも結構買ってしまいました。その後も気になる所はちょこちょこ見つつMさん達を探しましたが、広大な会場で見つかる訳もなく、携帯で連絡を取って合流。
それにしても、ディーラーのインド人率、非常に高いです。恐らく一番多いのではないでしょうか。私が長時間石とにらめっこしていたブースもインド人のお姉さんがやってました。

その後、ホテルにチェックイン。このホテルには、Mさんがいつもチェーンを買い付けているフェニックスのディーラー(これまたインド人のおじさん)がブースを出していて、後で見ようと思ったものの、結局見られず。一日中立ちっぱなしで疲労も蓄積していたのか、ホテルのレストランでマルガリータを一杯飲んでナチョスをつまんだだけで酔いが回り、部屋に戻って他の2人が交代でシャワーを浴びている間に撃沈。その後シャワーを浴びたら復活し、Mさん持参のジャックダニエルハニーをチビチビ飲みながら歓談して0時前に就寝。

2日めは7時半頃に目覚め、出かける用意をして朝食へ。9時20分位までホテルのレストランでコーヒーをお代わりしまくって待機し、ホテルからシャトルバスに乗り、この日の目的の会場へ。会期中は殆どのホテルから無料のシャトルバスが各会場に出ているので、車がなくてもOK。駐車場も広大で、かなり早めに行かないと非常に遠くに停める羽目になるので、シャトルは便利と言えば便利です。但し、シャトルは20分おき位で時刻表などはないし、もし違うルートのバスに乗ってしまうと、違う所へ連れて行かれるので、ルート確認はしっかりしなくてはいけません。車の場合は駐車場が遠くても、随時ゴルフカートで入口への送迎を行っているので、カートを待てば歩かずとも済みます。(駐車場のアルファベットを覚えておかないと帰れなくなりますが)

この日のメインは、g&LW(Gem & Lapidary Wholesalers)。こちらは名の通り、卸パスがある人かそのゲストしか入れません。でもIDチェックはないので、初日のところよりは緩いです。ここには大きなテントが何個も設置されていて、その中にもこれまたいっぱいブースがあり、もう大変。私は入口すぐのインド人ブースで「お金の心配要らない、安い」という言葉を真に受けて可愛いジェム(並べてあるジェムによって、1カラット$●、という売り方)を何個か買ったら、思いの外高くて何だか損した気分に…。その後色々見たら、適正価格ではあったんですが、お得感ゼロ。

このように巨大なテントが点々と設置されています。

またしてもはぐれたので、ウロウロしながら色々物色。友達に頼まれたムーンストーンをチェックして、写真を撮って送ったり、自分も買った石に合いそうな安いチェーンを購入したり、とやっていたら、Cさんに遭遇。Mさんを一緒に探しつつ歩いたのですが見つからず、結局また携帯で現在地を訊いて合流。3人で違うテントを見終わってから、会場内の出店でランチを食べ、Cさんはそのまま残り、Mさんと私はWhole Bead Showという違う会場へ行く事にしました。

Bead Show は名の通り、ビーズなどがいっぱい。私はビーズ細工はやらないので、ブースを眺めるだけで散財せずに済みました。その後、更に違うビーズ系の会場に移動し、そこでつい買ってしまったのが、ヴィンテージ物のドイツ製のガラスボタン。クリスマスプレゼントに夫がミシンを買ってくれたので、良いボタンがあったら何かに使えるかも…と思ったのと、デッドストック故に、後から欲しくなっても買えないから、吟味して3種選びました。誰でも入れるブースという事で定価はなかなか高かったのですが、Wholesaleで$300以上買えば半額。Mさんのまとめ買いに混ぜて貰ったので、結果半額になりました。

1950~1960年代モノだそうです。

まだ18時のクローズ時間までは間があったけど、疲れたので一度ホテルに戻り、ホテル内のインド人おじさんのブースをじっくり見て、チェーンを数種類購入。おじさんに「カレーあるから食べて」と勧められたので、インドカレーをご馳走になりました(笑)。近所のインディアンレストランからデリバリして貰い、お客に無料で振る舞っているそうです。冷えてはいたけど、結構美味しかったです。結局全員疲れたとの事で、そのまま部屋で飲んで2日目終了。

金や銀のチェーンだけでなく、ビーズや天然石の付いたチェーンも! Cさんは爆買いしていました…

計画当初は3泊の予定だったのですが、1週間前にCさんは日曜朝11時にはツーソンを去らねばいけなくなり、私はCさんと一緒に帰り、Mさんのみ3泊してバスでフェニックスに帰る事になりました。毎晩、3人で「今日何買った?」と見せ合っていたのですが、Cさんが「あらやだ、何で私ターコイズをこれだけしか買ってないの?明日朝また行って、もっと買わなきゃ!」と言うので、帰る前に昨日の大きな会場へ行き、Cさんが買いたいという店のブースへ直行。

ここで自分用に少し良いターコイズを買おう、とじっくり見比べて、スリーピングビューティー鉱山産の2カラットのターコイズと、キングマン鉱山産の4カラットのターコイズを購入。1カラットにつきいくら、と決まっているので、小さい石でなおかつ安めのものであれば、スリーピングビューティーでも $10以下で買えます。様々な産地によって全然違うターコイズになるんだな、という事も初めて知りました。スリーピングビューティー鉱山は既に閉山となっていて、この先もう新規では手に入らないので、年々品も減り、価格も上がるだろうとの事でした。

空のように真っ青でキレイ~。この美しいブルーが、スリーピングビューティー産の特徴だそう。

最初は泊まりで行くなんて…と思っていましたが、会場が広くて多岐に渡るため、確かに日帰りでは厳しいです。フェニックスの我が家からだとツーソンまで約1時間半で着きますが、決して近い訳ではないですしね。この時期は当然ホテルも混み合うので、もし行ってみたいとお考えの方は、まずは日程が出次第、なるべく早めにホテルを予約した方が良いでしょう。

カリフォルニアナンバーの車や、スノーバード(避寒者)と思わしきカナダやミネソタなどのナンバーの車もかなり見かけました。ツーソンには他にもサワロ国立公園(東&西)や、デザートミュージアムなどの見どころもあるし、もう少し南に下ると、Tombstone (トゥームストーン)という西部劇の舞台になった(OK牧場など)小さな街もあるので、こういう機会に合わせて行くのもオススメです。

初めてのショー体験でしたが、とっても楽しくて充実していたので、私はもう来年も行く気満々です(笑)。

戦利品の一部。どんなアクセサリを作ろうかと考えるのも楽しみです。 

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2 comments on “世界最大規模の Tucson Gem Shows 初体験!”

  1. はじめまして。2018年にTucson Gem Showsに行ってみたくて情報を探していたら、こちらのページにたどり着きました。いつもは2月のドイツに行っているのですが、やはりこちらの方が規模が大きいですね。車の運転が出来ないのでいかがなものかと思っていましたが、シャトルバスのサービスがあるホテルもあるようで、有益な情報をありがとうございます。

  2. VIOLAさん>
    初めまして。コメントありがとうございます。
    Tucsonのホテルに滞在すれば、各会場へはシャトルバスが出ていますので、運転出来なくても問題ありません。また、待ちたくなければUBERを使うのも手です。
    フェニックス・スカイハーバー空港からもTucson行きのシャトルバスがあります。
    詳しくはこちらをごらんください。
    http://www.arizonashuttle.com/schedules/tucson-phoenix-sky-harbor/

    本当に世界最大規模と言っても過言ではないショーですから、是非おいでくださいませ。

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