アメリカのスーパーは、なぜ買い物だけで疲れるのか?30年住んで分かった日本との決定的な違い

こんにちは、Masaです。

 

アメリカで暮らし始めて30年以上が経ちました。今ではもう日常の景色になっていて何も疑問に思わないことでも、渡米したばかりの頃を思い返すと「なんじゃコリャ!」と驚いた体験がたくさんあります。

 

その代表格が、「スーパーマーケットでの買い物」です。

 

日本にいた頃は、仕事帰りや散歩がてらに近所のスーパーへ寄り、カゴに数日分の食材を入れてサクッと買い物をしていました。でも、アメリカに来て最初の頃、スーパーから帰ってくると「……なんか、ものすごく疲れたな」と、全身に重い疲労感を感じていたんです。ただ夕食の材料を買いに行っただけなのに、まるで軽いハイキングでもしてきたかのような疲労感なんですよね(笑)。

 

「自分が英語に緊張しているからかな?」なんて最初は思っていたのですが、実はそれだけではありませんでした。

 

今回は、アメリカのスーパーで日本人が感じる「なぜこんなに疲れるのか?」という日常の疑問を入口に、日米の社会構造の違いについて皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

 

理由1:物理的に「広く」て「デカく」、とにかく歩く!

まず最初の理由は、圧倒的な「物理的スケール」の違いです。

 

アメリカの一般的なスーパーマーケット(RalphsやTarget、あるいは大型のWalmartなど)に足を踏み入れると、まずその広さに圧倒されます。日本のスーパーの感覚で「あ、卵買い忘れた!」と牛乳コーナーから反対側の棚まで戻ろうものなら、それだけで店内をかなりの距離歩くことになります。気付けば、買い物がちょっとした運動になっているんですよね。

 

そして、ショッピングカートがとにかくデカい。大人がすっぽり入れてしまいそうな深さの巨大な金属製カートを押しながら、広い通路を歩き回るだけで結構な重労働なんですよ。

 

さらに、置かれている商品サイズが「バルク(大容量)」です。

 

牛乳は1ガロン(約3.8リットル)のドデカいプラスチック容器がズラリと並び、お肉も1パックが1キロ単位。これらをカートに乗せて、車に積み込んで、家に帰って冷蔵庫へ運ぶ……。この重量挙げのような作業だけでも、体力的に疲れるのは当然なんですよね。

 

理由2:「車社会」と「まとめ買い(在庫管理型)」の生活習慣

二つ目の理由は、生活スタイルと物流の構造の違いです。

 

日本は徒歩や電車、自転車の生活圏にスーパーがあって、「今日や明日の献立に必要なものを必要な分だけ買い足す」というジャストインタイム型の買い物が中心ですよね。

 

一方、アメリカ(特に郊外)は完全な車社会です。

 

「毎日ちょこちょこ買い物に行く」という発想はあまりなくて、週末に車で出かけて、1週間分(あるいは2週間分)の食料をガッツリまとめ買いするというスタイルが基本です。広い住居と大きな冷蔵庫・パントリー(食品庫)があるからこそ成り立つ「在庫管理型」の生活なんですね。

 

つまり、家の中に小さなスーパーの倉庫を作るような買い物をするわけですから、考えることや選ぶ量も必然的に多くなって、脳のエネルギーを消費して疲れてしまうわけですね。

 

理由3:徹底したセルフサービスと人件費の構造

三つ目は、サービス文化と人件費の違いです。

 

アメリカでは、人件費削減と効率化が日本以上に徹底されています。最近ではセルフレジ(Self-Checkout)が主流になっていて、バーコードの読み取りから袋詰めまで、全部自分で行う店舗が増えました。

 

また、有人レジであっても、日本のスーパーのように「いらっしゃいませ!卵は上に重ねますね」といった細やかな配慮が自動的に提供されるわけではないんです。レジ係の店員さんが「Hi, how are you?」と気さくに話しかけてくれる良さはありますが、商品の扱いがワイルドだったり、自分で袋詰めを手伝う必要があったりと、客側にも一定の「能動的なアクション」が求められます。

 

気遣いとセルフサービスの両面で、無意識のうちに緊張感と頭を使っているから疲れるんですよね。

 

日本とアメリカ、どちらが良い・悪いではない

こうやって見ていくと、「日本のスーパーは親切で小回りが利いて最高!アメリカは雑で広すぎて不便!」と結論づけたくなるんですけど、私はそうは思わないんです。

 

これは単なる不便利の比較じゃなくて、それぞれの国が置かれた環境や社会構造への最適化の結果だからです。

 

・日本のスーパー:土地が狭く、徒歩圏で暮らし、高品質なサービスとフレッシュな食材を頻繁に届ける「密度の最適化」。

・アメリカのスーパー:広大な土地、車での移動、大量仕入れによるスケールメリットと人件費削減を追求した「効率の最適化」。

 

どちらもその国のライフスタイルに合わせた合理的な形なんですよね。アメリカの「何でもドカンとまとめ買いできて、一度買えばしばらく買い物に行かなくて済む」という大雑把な楽さも、慣れてくると結構快適だったりします(笑)。

 

もし皆さんがアメリカに住み始めて「買い物だけで疲れるな……」と感じたら、ぜひ以下のMasa流・疲れない買い物術を試してみてください。

 

  1. 店舗のタイプを使い分ける
    • 普段のちょっとした買い物は、店舗がコンパクトで品揃えが絶妙な Trader Joe’s(トレジョ) のような中型スーパーを使う。
    • まとめ買いや日用品は Target や Ralphs、超大量買いは Costco と割り切る。
  2. 「完璧に買い揃えよう」と思わない
    • 広大な店内で目当ての調味料が探せなくても、「今日は見つからなかったから次回でいっか!」と気楽に構える。
  3. 買い物自体を「週1回のイベント」と割り切る
    • 毎日買い物に行こうとせず、週末の車移動のついでにイベント感覚で楽しむ。

 

国が違えば、スーパーマーケットの仕組みも違います。その違いの理由がわかると、ただの「疲れ」も「なるほど、社会の仕組みのせいか!」と面白い発見に変わるはずです。

 

あまり気負わず、大きなカートをガラガラ押しつつ、アメリカのスケール感を楽しんでいきましょう!

 

Masaでした! 

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