サンディエゴ市長のセクハラ疑惑

どうも、こんにちはErinaです。

サンディエゴはここ連日、もっぱらこのニュースで盛り上がっています。

 

「サンディエゴ市長のセクハラ疑惑」

 

新市長フィルナー氏(民主党)が選ばれたのは、記憶に新しい昨年11月のことでした。

先月の7月に入ったある日、ブレイクニュースにこんなラインが。

 

「フィルナー市長にセクハラの疑い」

 

う~ん・・・彼は何かやらかしそう、と思ったのは私だけじゃなかったはず・・・。(気分が良くないので彼の顔写真はここでは載せません。興味のある方は”Mayor Filner”でググってみてください)

 

 

 

市長は当初、セクハラを全否定。

 

しかし、彼の元婚約者が、数ヶ月前に婚約を破棄したことを公にし、その理由が「私のいる前で別の女性とsexting(性的なテキスト)をしていた」とか、「私の前で別の女性と電話でデートの約束をしていた」などと発表。ますますセクハラ疑惑が強くなります。

周りから、”resign”(辞職)という言葉が出てくるも、市長は頑として抵抗。

フィルナーの弁護士:「市長は、セクハラ防止のトレーニングはきちんと与えられなかった。」

と言うと、

元市職員:「セクハラ防止のトレーニングは、市長自らキャンセルした。」

とか、

元市職員:「トレーニングはオンラインだからいつでもどこでも受けられるはずだ。」

というなんとも情けない事実も明らかにされました。

 

次から次へと出てくる被害者の数に、周りからの「辞職」への声も高まります。またサンディエゴ市議会は「この件に関して、被害者への損害賠償などは市には責任はない。(=市長が自分の資金で払うこと)」という命令も出ました。

それに加えて、止まらない被害者の証言。

これを受けて、フィルナーは8月5日から2週間、intensiveなセラピーを受けるため仕事を休むとインタビューで答えました。

このセラピーでは、女性に対する思慮や職場での倫理などをまかなう予定だそうですが、効果はいかほどなのか疑問です。

 

そして今日は市長復職予定の19日。

昨日から市役所前では、市長辞職をアピールするラリーが行われ、街中ではpetitionと呼ばれる辞職を求める人の署名運動などが行われているようです。ニュースでは16人目となる被害者が証言しました。

 

REUTERS/Mike Blake from news.yahoo.com
REUTERS/Mike Blake from news.yahoo.com

 

被害を受けたのは、フィルナーの支援団体の職員たちや、退役軍隊関係の団体員など。自分の地位を使って、「デートしてくれたら支援してあげるよ」というのが口約束だったようです。

もうこれだけ大騒ぎになってしまったら、通常の仕事はできないでしょうから往生際よく去るべきでしょう。

まずは市民の半分(女性)を確実に敵に回したし、所属政党からも見放されているようですから、彼の政治人生は終わりでしょう。

 

「どうしてこんな人を選んだの?」と思われるかもしれませんが、今回の選挙は(も?)あまり良い候補者がいなかった、というのがサンディエガンの正直なところでしょう。昨年の選挙で、フィルナー市長に対抗する候補者は、カール・デマイオ氏(共和党)。38歳の若手です。

かなり良い勝負になるかと思われた昨年夏、ある事件が起こりました。

 

バルボアパークのランドマーク、Lily Pond(蓮の池)で夜中に水鉄砲大会が起こり、蓮をはじめとした植物が痛めつけられめちゃくちゃにされました。

「なんてことをするんだ!」と市民は憤慨。水鉄砲を計画し実行した数十名の中には逮捕された人もいます。

 

そして、どうやらこの水鉄砲大会の企画者と、デマイオ氏がなんらかの形でつながっていた、というのです。おいおい・・・・。

 

「なんでこんな人材しかいないの?」

 

としか思えません。サンディエゴにはもっと優秀な人間はいると思うのですが・・・。

 

“World’s finest”(世界で一番素晴らしい)と呼ばれるサンディエゴ市ですが、どうも市政のほうはfinestにはなれないようです。

 

 

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