ER初体験

 

ERとは、Emergency Roomつまり病院の緊急救命室のこと。

実は私、先週の日曜の夜から急に発熱し、体がだるくなってきました。

月曜の朝には体の節々がとんでもなく痛くなり、結局仕事も休んで一日寝ていることにしました。

それでも寒気と熱さが交互に襲ってきて、良くなる兆しが全くなかったので、夕方、主人が我が家の加入している病院に電話をかけました。(病院のシステムについてはまた別に書きます。)
我が家はHMO(Health Maintenance Organization)というプライベートの総合病院に加入していて、内科から小児科、産婦人科、皮膚科まで全てここにかかります。

 

通常の営業時間外用に、「ナーストリアージュ」というナースが電話で受け答えしてくれるサービスがあり、ドクターではないので診断はしませんが、症状の重さによって、ここでどういう対処をすればよいか教えてくれます。

たいていの場合、Urgent Careと言う時間外診療に行くように言われるのですが、今回はなんとERに行け、と言われてしまったのです。

 

このER、好きな人は(たぶん)あまりいないでしょう。というのも、とにかく待ち時間が長い!
救急車で搬送されるような重病患者さんももちろん来るわけです。

 

「う〜ん、子供は連れて行きたくないし、でもこのまま待ってるのも嫌だし・・・」

 

主人が子供と車の中で待ってるから連れて行ってくれる、というので夕方6時にフラフラしながらERに到着。

「呼吸すると胸の痛みがある」と言ったので、すぐに通してもらえました。

 

中へ入って血圧、体温を計って、採血。

ドクターがnuemonia (肺炎)の検査とX-ray(X線)の検査をオーダーして、ベッドに通されます。

熱はそれほど高くなかったけど、もうこの時点で座っているのもかなりしんどい。
ベッドに通されると、こちらではすぐに、病院のガウン(後ろで紐を結ぶタイプ)に着替えさせられます。

ナースが心電図を読み取るものを体中に張り付け、点滴を刺しにやってきました。別のドクターも質問をしに来ました。

その後、呼吸が速くなったせいで過呼吸になって全身がつる一歩手前まで行き、少し怖い思いもしましたが、一本目の点滴のあとはだいぶ体が楽になりました。

 

その辺りで主人が子供達と病室に入ってきて、ナースとこれからの予定について話し合います。

こちらでは、患者と家族が「どうしたいか」という意見がとても尊重されます。というか、「自分で決めなさい」というスタンス。

もちろんドクターストップが出ている場合は別ですが、「どっちでもかまわないよ」という場合は、「自分の体調のことは自分でわかるでしょ」というところでしょうか。

 

私のその日の診断としては、どうやらウイルス性の何かにかかり、過度の脱水症状になっていたそう。
その後、結局3本の点滴(IV, Intravenous therapy)を受けて帰宅。家に着いたのはなんと夜中12時でした。

 

会計で、50ドルの請求を受けたのですが、いつも我が家はco-pay(診断料)が無しなので財布を持っておらず・・・。「ここに電話して、後日払ってください」という連絡先をもらいました。

 

 

またこれも後ほど書きますが、アメリカに来る場合は、自分の健康保険についてよ〜く理解しておきましょう。
日本のように国がカバーしてくれるわけではないので、知らずにいろいろな検査や処置を受けて、「膨大な」請求書があとから来ることがよくあります。
もちろん、緊急事態というのは誰にでも起こりうることであり、その場で後々の請求書の心配をしている余裕はありません。

短期で渡米する場合も、健康保険のことは甘く見ないで、しっかりかかっておくことをオススメします。

 

そんなわけで、アメリカ生活10年にして初体験したER。やっぱり想像の通り、時間のかかるところで、できるならもう行きたくないなぁ・・・でも働いているドクターやナースのみなさん、ありがとう。

 

Erina

2011-07-23 21:53:33 

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2 comments on “ER初体験”

  1. Erinaさん、それは大変でしたね。。。お加減はどうですか? 早くよくなりますように。

  2. Mahoさん、コメントありがとうございます!

    体調は復活してきています。
    家族共々、体には気をつけたいものです。

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