海外生活30年で変わったのは自分だった―日本は故郷、アメリカは帰る場所
こんにちは、Masaです。
日本へ行くと、やっぱりいいなと思います。食事はおいしいし、街はきれい。昔からの友人と過ごす時間にもほっとします。でも滞在が終わるとき、私の感覚は「日本を離れる」より「アメリカへ帰る」なんです。
海外で約30年暮らしたら、日本へ戻れなくなるのか。私の答えは、戻れないわけではない、です。ただ「帰る」という言葉の意味が、少しずつ変わりました。日本が好きな気持ちは今もあるのに、どうしてそう感じるのか。自分の日常を振り返ってみます。
故郷を思う気持ちは、そのまま
日本へ戻るたび、食事や街、古くからの友人との時間を大切に感じます。控えめな振る舞いにほっとすることもある。日本で生まれ育った私には、懐かしさだけでは言い切れない安心があるんですよね。
これから年齢を重ねることを考えると、生活費や医療の面で、日本で暮らすほうが安心なのではと思うこともあります。これは私の気持ちであって、二つの国の費用や医療を比べた結論ではありません。アメリカでの老後に不安を感じることも、同時にあります。
それでも、日本へ行ったら必ずそこに住み直したい、とは簡単に言えません。好きな場所と、今の生活がある場所は、同じとは限らないんですよね。
アメリカに積み重なった、今の生活
アメリカには今、子どもたちと孫がいます。孫の成長を近くで見られることは、人生の後半にいる私にとって大きな意味があります。親しい友人もいて、長い時間をかけて作ってきた生活もある。人とのつながりについては、ここにいることにほとんど不安を感じません。
昔の私には、日本に親や兄弟、友人がいるから、いつか日本へ帰るという感覚がありました。でも約30年の間に、アメリカにも失いたくないつながりが増えました。日本への愛着が薄くなったのではなく、もう一つの生活ができたんです。
そのため日本滞在の終わりに「アメリカへ帰る」と感じます。これは、この先の老後をどこで過ごすか決めたという話ではありません。今の私が、旅の終わりにどこへ戻ると感じるか、という話です。
変わったのは、私の受け止め方
仕事や暮らしの中で、私自身の習慣も変わりました。最初に入ったアメリカの職場のにぎやかさには驚きましたが、それは一つの会社の経験です。その後アメリカで出会った上司には、困ったとき自分から相談できました。話すと一緒に考え、成長について助言してくれました。
子どもたちの学校では、どう考えたかを言葉にする大切さを感じ、医療でも症状や疑問を自分から伝えるようになりました。人との付き合いでも、相手の気持ちを一人で想像し続けるより、自分に必要なことを考えるようになりました。ある日突然変わったのではなく、少しずつです。
日本へ戻ると、以前なら自然に受け止めた阿吽の呼吸に、安心する一方で、説明がないまま分かって当然という空気に引っかかることもあります。言葉にしすぎなくても通じる心地よさを感じるときもあります。ただ、分からないことは聞きたくなった。説明書のない家電に「察して」と言われても困りますよね。変わったのは日本の正体ではなく、私のほうの受け止め方です。
私は今も日本人で、日本は生まれ育った故郷です。そして、今の私が「帰る」と感じる場所はアメリカ。その両方を持っていていいのだと思います。海外へ行けば誰もがこうなるという話でもありません。
この先の答えを急いで決めるより、今大切にしている人や暮らしを見ていたい。そんなふうに、肩の力を抜いて考えていきたいですね。
Take It Easy in America!
Masaでした。



















