カテゴリー: アメリカ企業
オバマさんvs.天皇陛下 どう思います?
この話、結構話題になっているようです。
まずは、ニュース記事から。
Did Obama grovel?
grovelって腹ばうとか言う意味があるんですけど。結構すごい見出しですね。
“Obama’s encounter with Akihito was a stumble because it mixed a bow with a handshake — something not normally done.”
確かに、写真を見ればわかりますが、かなり「不自然」ですよね。
(from AP Photo/Charles Dharapak, File)
この記事には、オバマだけではなく、先代のブッシュや、クリントン、ニクソンさんなども、同じようなことをやって、酷評されたとか。
国務省からのコメントは、
“Protocol, in general, is about respecting the customs and traditions of a host country. The president was simply showing respect.”
だそうで。
オバマさんの気持ちは十分過ぎるほどわかりますね。こんなアメリカ人、見たことないですから。彼としては、日本の文化に少しでも近づこうとしたんでしょう。うれしいですねぇ。
でも、何か不自然。
YouTubeでもちょっとした騒ぎになってます。
英語で挨拶
ずいぶん前にも、こんな話を書いたことがあるような気がします...。
こんな状況を想定してみましょうか。
「懇意にしている取引先の営業が、新しい製品の紹介をするために、約2ヶ月ぶりに、セールスエンジニアを連れて来社します。」
普通(うちの会社では)、このような依頼があった場合には、グループ内の相応の人間に、Meeting Invitation(会議開催案内)を送付します。アメリカ企業でデファクトスタンダード(?)のOutlookのカレンダーを使って、日時と場所とともに、アジェンダや補助資料などを添付して、会議開催案内を関係者に送ります。
必要に応じてネットミーティングの設定もします。マイクロソフトネットミーティングがポピュラーですが、うちは違うものを使っています。
さて、ミーティング当日
取引先が早々に訪ねてきました。フロントロビーに迎えに行くと、
営業:「やぁ、Masa、こんにちは。会えてうれしいよ。久しぶりだね。元気だった?」
私:「おお、ボブ、こちらこそ。本当に久しぶりだね。」
てな、挨拶が交わされます。
これを英語でやると、
Sales: “Hey Masa! Good to see you again. How have you been?”
Masa: “Hey Bob! Good to see you again too. Yeah, I’m OK. Yourself?”
と言った感じになります。ここで注意したいのが、”Good to see you.”
さて、ボブが私にセールスエンジニアを紹介します。
ボブ:「Masa,セールスエンジニアのケビンだ。ケビン、こちらがMasa。」
ケビン:「Masa,初めまして。」
私:「ケビン、初めまして。」
これを英語でやると簡単で、
Bob: “Masa, this is the sales engineer, Kevin. Kevin, this is Masa Horie.”
Kevin: “Nice to meet you, Masa.”
Masa: “Nice to meet you, Kevin”
違い、わかりますよね。
Good to see youとNice to meet you.
多分、99.9%このパターンです。つまり、以前会ったことがあって、また会った場合には、Good to see you。初めて会った場合には、Nice to meet you。これさえ知っていれば、人に会ったときに困ることはないと思います。
では、次。
ミーティングのまとめも終わり、先方が帰ることになりました。
ボブ:「Masa、時間を取ってくれてありがとう。会えて良かったよ。」
私:「ああ、どういたしまして、俺もあんたに会えて良かったよ。」
ケビン:「Masa,ありがとうございました。会えてよかったです。」
私:「ケビン、ありがとうございました。こちらこを会えてよかったです。」
これを英語でやるとどうなるか。
Bob: “Masa, thanks for your time. Good seeing you.”
Masa: “You are welcome. Good seeing you, Bob.”
Kevin: “Thank you, Masa. Nice meeting you.”
Masa: “Thank you, Kevin. Nice meeting you!”
となります。
違い、わかりますか?
すでに会っている人にお分かれを言う場合には、Good seeing you.、今日、初めて会った人に対してお別れを言う場合には、Nice meeting you.。
九分九厘、このパターンです。
なぜ、こう使い分けるのか。
NiceとGood、seeとmeet。また、to seeとseeing、to meetとmeeting。
私にはわかりません。少なくともアメリカで英語を話している人は、このように使い分けています。これが実践英語ってやつですかね。
わかる方いらっしゃいますかね?
名刺の取り交わし方
ずいぶん昔、このブログでも話したことなのですが...。
今日、久しぶりにうちの会社のメンバーも交えて、日本の部品メーカとミーティングを持ちました。普段、日本の部品メーカがうちを訪問してくださる場合は、ほとんどの場合、私のみで応対します。私も日本語のみの方が楽ですし、先方も緊張しなくてすみますから。
でも、今回のミーティングはかなり大規模なもので、総勢17人。うち2人は電話での参加。先方の出席者のうち半分はアメリカ人、こちらは、私以外はすべて英語の人(あえてアメリカ人とは言いません)。
実は、このミーティングが始まる前に、私の隣のオフィスの住人の、シニアマネージャーのビルさんが面白いことを言ってきたんですね。ちなみに、このビルさん、一緒にロックバンドを組んでいる友達。ブルースギターを演らせれば、天下一品。
ビル:「へい、Masa。俺、お前以外の日本人と会う時には、戸惑うことが多いんだよな。何かアドバイスしてくれないか?」
私:「え?どう言うこと?」
ビル:「ミーティングの前に、挨拶するだろ?俺、どうしたら良いのかわからないよ。昔、日系企業で働いていたときもそうだったよ。」
私:「え?ふつーに挨拶すれば良いんじゃないの?『シニアマネージャのビルです。よろしく。』って言うだけじゃないの。」
ビル:「ま、簡単に言えばそうなんだけど、俺、いまだに名刺の取り交わし方が良くわからないんだよな。」
以前もお話しましたが、アメリカでは名刺を取り交わす際には、日本人や韓国人のように、かしこまって両手で名刺を手渡すことはありません。ほとんどの場合、挨拶をして握手してから、右手の中指と人差し指の先っちょで挟んで、ヒョイと差し出すだけです。
両手がふさがっている場合は、名刺を口にくわえて、挨拶して握手してから、口からその名刺を渡すとか。
もっとひどいのになると、挨拶をして着席してから、「おっと、名刺を渡すの忘れちゃった。これ、私の名刺です。」とか何とか言って、名刺を相手に向かってあたかも手裏剣でも投げるかのように、さっと机の上を滑らせて相手に渡します。
ビルさん、少しでも自分の心象を良くしようと、なるべくそう言うことをやらないようにしようとしてるんでしょうね。
ビル:「なんか、両手で名刺を持って差し出すのって、すごく違和感があっていやなんだよな。」
私:「ここはアメリカなんだし、あんたもアメリカ人なんだから、アメリカ流にやれば良いんじゃない?誰も失礼だなんて思わないと思うよ。」
ビル:「こう...やるんだよな?」
と、丁寧に両手で持った名刺を私に差し出すビルさん。
私:「そう。でも、アメリカ人がそうやって名刺渡す姿ってすごく違和感あるよ。」
ビル:「でも、日本人に対してはそうすべきだろ。」
私:「気にすることないって。」
で、ミーティング。
部品メーカのみなさんががどやどやと会議室に入ってきます。ビルさん、早速一人一人に挨拶しています。
良く見ると、あれほど渡し方を気にしていた彼、自己紹介して握手して...、で、人差し指と中指に名刺を挟んでヒョイと差し出しています(爆)。
今までの経験からは、アメリカ人は、こちらが日本人や韓国人だとわかると、両手で丁寧に名刺を渡してくる人が結構います。
私の場合は...
相手が韓国人や日本人の場合には、トラディショナルな方法を使い、欧米人の場合には、アメリカ式に、「ヒョイ」とあっさりと渡すようにしています。
季節外れのボーナス
日本は冬のボーナスはいつ支給されるんでしたっけ?10年以上も日本を離れると忘れてします...。
もう、過ぎたのかな?それとも11月下旬でしたでしょうか?クリスマス前?
実は...
どう言うわけか、最近、うちでもボーナスが支給されまして。季節外れのボーナス。
普通はこの季節に、お金が振舞われることはないはずなんですけど。
通常は、4月の昇給とともに、昨年度のがんばりを称えるためにRSU(Restricted Stock Unit:リストリクテッド・ストック・ユニット)なるものが支給されます。
この不況で、4月の昇給はなかったのですが、それでも、RSUは支給されました。
どう言うわけでしょうね。
先日の投稿でお話しましたが、モチベーションを持ってやっていたプロジェクトが、他のグループに移管されたので、私がくさっていたのを知って、ボーナスを支給したのでしょうか?
いつものように、オフィスでタカタカとパソコンをたたいて仕事をしていると、あまり電話をかけてこない私の直属の上司から電話がありました。
ボス:「Masa、ちょっと来れるかな?」
私:「ええ、今伺います。」
その電話の内容を聞いていたのか、隣のオフィスのケビンが、
ケビン:「ボスのところ?」
私:「うん。そう。」
ケビン:「俺も行った。」
私:「ああ、そうなの?どんな件だった?」
ケビン:「(首をすくめて)?」
私:「首切り?...なんちゃって...。」
ケビン:「行けばわかるよ。」
と言うことで、ボスのオフィスに行くと...。いつもドアが開いているのに、今日は開いていません。
私:「あれ、何か深刻な話でもあるのかな。こりゃ、ひょっとして...。」
ドアをノックして中に入る。気のせいか私の心臓の鼓動が耳に聞こえてくる感じ。
ボス:「MasaってMasaharuって言うんだ。全然知らなかったよ。」
私:「(何を今さら言ってんだよ、俺とあんたの付き合いはもう4年近いんだぜ)。ああ、それですか。Masaharuって発音しにくいでしょ。だから縮めたんです(笑)。」
と、ボスが私の方に一枚の紙を差し出しました。
ボス:「Masaのがんばりはたくさんの人が認めてる。だから、これ、お前への褒美だ。全ての人間がもらってるわけじゃないから、口外しないでくれな。」
私:「???」
ボス:「そう、Masaのものだ。」
私:「あ、ありがとうございます!なーんだ、RSUですか。良かった。ふつーに仕事してるだけなのに、こんなんもらっちゃっていいんですかねぇ。」
ボス:「いらないなら、俺がもらっとくよ(笑)。」
私:「ありがとうございました!」
と言うことで、そこそこの額のボーナスがもらえました。でも、RSUですから、今すぐには換金できないんですけどね。
以前も話しましたが、たとえば、1000株のRSUがもらえたとすると、四半期ごとに、その16分の1を換金することができます。だから、いち四半期、62.5株、現金にできるってことですね。4年で全額を換金できると言うこと。たとえば、換金時の株価が30ドルとすれば、1回当たり1875ドルのキャッシュになるってことです。でも、世の中そんなにおいしくは出来てなくて、RSUをキャッシュに換える際には、その40%以上が税金で持っていかれます。
ま、ないよりあったほうが良いに決まってます。ただでもらえるお金ですから。
でも、この程度のご褒美じゃまだまだモチベーション、取り戻せませんよ...。